少年なら一度はバットマンになりたいという夢を抱く。しかし、訓練に人生をかけてきたわけでもないし、莫大な財産を所有しているわけでもない。だから夢想はたちまち砕かれる。やはりバットマンは無理かもしれない。が、バットマンの養子になるのはさほど遠い夢でもなかろう。
その夢が叶った少年がボーイ・ワンダーことロビン。バットマンのサイドキックとして活躍するアイコン的なキャラクター。
アクロバットだったディック・グレイソンは両親が所属するサーカス団の最年少パフォーマーとして活躍していたが、両親が殺害され、復讐を誓う。ディックの姿に自身を投影したバットマンは、ディック少年を自分の庇護下に置き、両親を失った憤りを違う形で昇華する道を与えてやる。こうして世界最強のバットマンの弟子となったロビンはアクロバット術に磨きをかけ、素晴らしいファイターへと成長していった。そんなボーイ・ワンダーだが、バットマンと完全に同化しないからこそ強いのかもしれない。暗黒の戦いを繰り広げるバットマンにとって希望と家族の絆の象徴なのである。
ディックはやがて師匠から独立し、マスクを付けたクライムファイター、ナイトウィングとして活躍するようになり、バットマンの伝統を受け継ぐに一番ふさわしい人物であることを証明する。不良少年のジェイソン・トッドから優等生のティム・ドレイクからアサシンによって育てられた反逆児にしてブルース・ウェインの実子であるダミアン・ウェインまで、ロビンの役割は様々な人物が受け継いできた。
破壊的なスキルと最低限の慈悲心を持つロビンはバットマンの庇護下から脱し、自身で悪党(ヴィラン)達に立ち向かうようになるのである。
特殊能力 | 卓越した武術、格闘戦術, 先端技術, 身体能力 |
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拠点 | ゴッサム |
別名 | ボーイ・ワンダー |
初登場 | DETECTIVE COMICS #38 (1940) |
NEW 52初登場 | BATMAN AND ROBIN #1 (2011) |
関連キャラクター |