殺人アーティスト、混沌の案内人、犯罪界の道化王子。バットマンが戦い、恐れるものすべてを体現する存在。
ジョーカーほどゴッサム・シティの市民の心に恐怖をもたらす者はいない。超人的な犯罪者が蹂躙する街で、常に笑みを浮かべたこのヴィランは孤高の存在である。全く道徳心をもたない完璧なサイコパス。その本名や素性を知るものはいない。真っ白な皮膚、緑の髪の毛、四六時中引きつった笑みを浮かべる顔。この道化師のユーモアには面白さのかけらもなく、他人に苦痛を与えるだけなのだ。
ジョーカーがゴッサム・シティに初めて登場したのは、バットマンが現れた時期と重なる。二人が初めて対決してからというもの、この犯罪界の道化王子は、ダークナイト最大の敵となった。バットマンが正義と秩序を代表するなら、ジョーカーはその真逆に位置する。混沌の案内人であり、運命の残酷な無秩序を体現する悪の権化である。ジョーカーの精神病は、マヌケないたずら者と大量殺人者の間で急に人格が変化する。そのため、次の行動を予測することは完全に不可能である。それが、彼をこれほど危険な敵にしている理由なのだ。
確かに、ジョーカーほどバットマンに大きな打撃を与えることができるヴィランはいない。彼は幾度となく、ブルース・ウェインの愛する者たちを死に至らしめてきた。バットマンがゴッサム・シティに正義をもたらす限り、悪夢をもたらすジョーカーのようなヴィランもまた存在するのだ。
パワー | 予測不能、混沌の案内人、改良された兵器、犠牲者を笑死させる有害物質の使い手 |
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初登場 | BATMAN #1 (1940) |
活動拠点 | ゴッサム・シティ |
関連キャラクター |