スーパーヒーローも大変だが、そのサイドキック(相棒)はもっと大変だ。栄光に輝くのはスーパーヒーローなのに、後始末にまわるのは自分。判断を下すのも、指図するのも自分ではない。世界で最も広く知られたヒーローの1人であるバットマンにロビンという名のもと師事していたが、独立しようと思っていた。
だからナイトウィングと名をかえ 独り立ちしたのである。
サーカス団のアクロバットとして活躍していた両親が殺された少年ディック・グレイソンは億万長者のコウモリ男、ブルース・ウェインに引き取られた。ブルースはバットマンとして暗躍している事実を少年に明かし、少年をバットマンの相棒、ロビンに育て上げていった。だが、やがてロビンはジャスティス・リーグ一厳格なスーパーヒーローの脇役でいることに疲弊を感じるようになり、その後独立し単独で活動するようになった。ロビンとして学んだ道理を貫きつつも、次第に独自の存在を確立するようになり、スーパーヒーローの仲間入りを果たした。師匠同様、そのメッセージはいたってシンプル—彼の拠点で法を犯すものは用心すべし。彼に捕まったらアーカム・アサイラムへの辛い旅路が約束されたようなものだ。
戦略や動機はバットマンと共通するところが多いが、ディックはバットマンとしての務めに付随する犠牲をちゃんと知っている。ディックはブルースのように、ダークで支配的で孤独なヒーローにはなりたくない。その道を回避しながら、それなりの功績を積んできているが、どうしても拭えない疑問が度々頭をもたげるのである—バットマンほどの犠牲を払わずして、自らが望む高みに到達することは果たして可能なのだろうか。
特殊能力 | 卓越した武術、格闘戦術、先端技術、推理力、身体能力 |
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拠点 | ゴッサム |
本名 | リチャード・“ディック”・グレイソン |
職業 | 元アクロバット |
初登場 | TALES OF THE TEEN TITANS #43 (1984) |
NEW 52初登場 | NIGHTWING #1 (2011) |
関連キャラクター |