有名になることは簡単ではない。ましてやその名声を失うことはさらに苦痛である。ベイジル・カルロが映画業界での名声を失ったとき、彼は極限まで憤慨した。自分の傑作映画のリメイクに自分の名前が挙がらなかったことでベイジルはその復讐として劇的な方向に走った。彼はその映画の怪物クレイフェイスに扮し、キャストとスタッフを殺害した。一夜にして、ベイジルはヴィランを演じる側から実際にヴィランとなった。
いまだ俳優界のトップに君臨することを望むベイジルは絶望的な目的のために死にもの狂いでペンギンに助けを求めた。ペンギンは仕事の報酬として泥の塊を与え、そして神秘的な物体がベイジルの中に入り、彼は順応性のある、あらゆる形状に姿かたちを変えられる力を身に着けた。彼は体と顔と声を世界中のだれにでも似せることができ、それは本物と区別できないほどのものであった。彼は腕や足を武器に変身させることができ、また体で敵を窒息させることもできる。一方で彼の普段の姿は歩いて話す泥のかたまりでしかない。それは決してエンタメ雑誌やウェブサイトがトップページを飾ってほしがるように姿ではなかった。
クレイフェイスはさまざまな恐ろしいことをしたり、犯罪に手を染めたが、決して完全に悪とは言えなかった。彼はバットマンに協力したり、ゴッサム・シティのヒーローたちと団結することもある。なによりも、彼はいまだにスクリーンのなかの世界を恋しく思っていて、もう一度その舞台に立てるならばどんなことでもする決意があった。
特殊能力 | 形状変化能力、複製、強化された力 |
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拠点 | ゴッサム・シティ |
初登場 | DETECTIVE COMICS #40 (1940) |
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