多くの人が10代のうちに反体制の時期を経験するものだ。彼らは権威を敵視し、政府やあらゆる種類の監視を忌み嫌う。公平さを求め、汚職を許さない。しかし、時には体制を敵視するだけにとどまらないこともある。汚職と戦うためには、時には体制を完全に破壊してアナーキー(無政府状態)を持たらしたほうがいいときもあるのだ。
高い知性を持ち達観しているロニー・マチンは、倫理と政治に関する強い信念を持つに至った。周りを見渡してみると、世界は汚職や社会的迫害や人々の苦しみで溢れている――そして政府はそれに対して何もしない。ダークナイトからヒントを得たマチンは、武術を学んだり自身のエンジニアリング能力やコンピューターに関する知識を用いて、自ら自警団となった。アナーキーの誕生である。彼自身は自分のことをバットマンのようなヒーローだと考えており、無政府状態をもたらすことによって人々の自己解決能力を高めることになると考えているが、バットマンはアナーキーの手法や行動は幼稚で暴力的だと考えており、アナーキーのことを単純に人々に対する脅威だと見なしている。
アナーキーはその能力を使って、人々を傷つけたり迫害していると見なせば、いかなる団体や権威的な存在をも倒していく。普通の人と同じようにパンチを繰り出すこともあれば、近代技術に対する幅広い知識を使って敵を倒すこともある――無政府状態の本質である、不意打ちも駆使してくるということだ。
特殊能力 | 知性、先進技術 |
---|---|
本名 | ロニー・マチン |
初登場 | DETECTIVE COMICS #608 (1989) |
関連キャラクター |