
ロサンゼルスの高級ナイトクラブLUXのオーナールシファー・モーニングスターは、どんな美女でも手玉に取ってしまう街一番のプレイボーイ。そのセクシーさは悪魔レベルだ。それもそのはず、彼の正体は堕天使。かつては天使だったルシファーは、父である神に背き地獄へ落された。しかし地獄の退屈な生活に飽き、“天使の街”ロサンゼルスで自由気ままな日々を送っていた。人の心の中にある欲望を読み取る能力と不死身の体をもつルシファー。唯一その能力が通じない美人刑事クロエと出会い、クロエと共にさまざまな難事件を解決していくうちに惹かれ合うように...。
セカンド・シーズンでは、地獄に封印されていたルシファーのママが逃亡し、人間界に降り立つ。元夫である神を倒し、万物の女神の座に返り咲こうとするママを別世界へ追放したルシファーは、悪魔の顔が消え、天使の姿を取り戻すのだった。サード・シーズンでは、クロエの新しい上司となったピアースが、ルシファーとクロエの仲をかき乱す。彼の正体は、聖書の創世記に登場する、人類最初の殺人を犯し、不死の呪いをかけられたカインだった。無効化の力をもつクロエに近づき不死の呪いを解くが、クロエを愛してしまい、ルシファーの兄アメナディエルを殺して不死性を手に入れようと暗躍。それを阻止するため、ルシファーは闘いの末、カインを地獄へ送り返した。しかしその際に、悪魔の顔をクロエに見られてしまうのだった。
毎シーズン、魅力的なトラブルメーカーが登場する「LUCIFER/ルシファー」。フォース・シーズンは、なんと、ルシファーの天国時代の“元カノ”イヴが、ロサンゼルスに降臨する。聖書の創世記に登場する“人類最初の女性”であり、カインの母でもあるイヴは、ルシファーのいない天国の暮らしに耐え切れず、よりを戻そうと地上に降りてきたのだ。一方、ルシファーの悪魔の顔を見てしまい悩んでいたクロエの前には、国際エクソシスト協会のキンリー神父が現われる。キンリー神父はルシファーの危険性を説き、予言を阻止するために二人の仲を引き裂こうとする。その予言とは、地獄の王ルシファーが“運命の恋人”を見つけた時、地上に悪がはびこり地獄化する、というもの。愛しているのに結ばれてはいけないというジレンマに陥るクロエ、地上のことなど知ったことではないイヴ、そして天使でもあり悪魔でもあるが故に苦悩するルシファー。“運命の恋人”の予言をめぐり、地上世界の運命もかけた愛のドラマが繰り広げられる。
またフォース・シーズンでは、ついに天使と人間のあいだに赤ちゃんが誕生する。ルシファーの兄アメナディエルとルシファーの心理カウンセラーであるリンダのあいだに、シリーズ初のハイブリッド・ベイビーが生まれるのだ。はたして、天使と人間の血を引くこの赤ちゃんには、どのような能力が秘められているのか? そして、いったいどのような運命を背負っているのか?
「LUCIFER/ルシファー」フォース・シーズンは、これまでのシーズンとは、ひと味もふた味も違う。堕天使ルシファーが人間離れした肉体を武器に女性を虜にするというこのドラマは、これまでのシーズンも充分にセクシーだった。しかしフォース・シーズンは、その比ではない。堕天使は、惜しげもなく肉体美を披露。人間も負けてはいない。一糸まとわぬ姿など、セクシーで刺激的なシーンも。このシーズンに楽園の元住人イヴが登場するのも伊達ではない。ビジュアル面だけではなく、セリフの面白さもパワーアップした。知的かつエロティックでウィットに富んだ会話、鋭くて際どいジョーク、まさにオトナのエンターテインメントといえるだろう。
これはアメリカでの放送が、地上波からインターネット配信に変わったことによるところが大きい。熱狂的なファンと共に、ルシファー役のトム・エリスもSNS上で#savelucifer運動を展開。奇跡的に復活し、セクシーな堕天使ルシファーが、ついに本領発揮の場を得たともいえるだろう。ますます進化したフォース・シーズンから、文字通り、目が離せない。