全身をタトゥーに覆われた謎の女ジェーン・ドウ。記憶喪失ながら高度な戦闘能力を持つジェーンは、身元解明の手がかりを求めFBIチームの捜査に参加する。事件を解決するたびに少しずつ明らかになるジェーンの過去。ついには凶悪なテロリスト集団「サンドストーム」の一員だったことが判明する。
セカンド・シーズンでは、「サンドストーム」の正体と目的を暴くため、ジェーンはFBIとの二重スパイという危険な任務を遂行。数々の苦難を乗り越え、見事「サンドストーム」を壊滅に追い込んだジェーンたち。だが、組織から救出した実弟ロマンには激しく恨まれることとなり、逃亡されてしまうのだった。
一方、ついに結ばれたジェーンとウェラーだったが、その幸せも束の間、ジェーンは突如失踪してしまう。そして2年後。FBIチームのパターソンやリード、ザパタが誘拐され、ジェーンの新たなタトゥーが輝き出したのだった…。衝撃のラストで終わったセカンド・シーズン。その答えと空白の2年間がサード・シーズンで描かれる。新たなタトゥーが指し示す先にある、衝撃の真実とは…。
ジェーンとウェラーの結婚式から幕を開け、なぜジェーンがひとりで姿を消したのかが明かされていくサード・シーズン。ジェーンを探し続けるウェラーのもとに、FBIチームメンバーが誘拐されたという衝撃のニュースが届く。ネパールでジェーンと再会を果たしたウェラーが事件の証拠品を手渡すとジェーンのタトゥーが突然輝き出し、新たな謎の始まりを告げるのだった…。タトゥーに導かれながら事件を解決していくうちに、徐々に見えてくる黒幕の正体とは!?新章を迎え、より強大な敵と戦うこととなったジェーンたち。
どこからが仕組まれていたことなのか…謎解きとアクションが交錯する本作の魅力がよりグレードアップしたサード・シーズン。新たなタトゥーの謎を解き明かそうとした矢先、ある悲劇がチームを襲う。それにより、警察内部に裏切り者がいることが判明し、それぞれに秘密や事情を抱えた状態で疑心暗鬼になるメンバーたち。一見バラバラなように思えるひとつひとつの事件が、連なる文脈として捉えられた時に見えてくる“驚きの真実”とは。事件の裏で暗躍するロマンの不審な行動、そして裏切り者と黒幕の関係など、一瞬たりとも気が抜けない中毒性のあるスリリングな展開が見どころ。陰謀と裏切りが渦巻く謎だらけの迷宮を、果たしてジェーンたちは無事に抜け出すことができるのだろうか。
ジェーンが失踪していた2年の間に、FBIチームにも大きな変化が。リードはNY支部のトップに、ザパタはFBIを辞めてCIAに移り、パターソンはシリコンバレーでアプリ開発に携わっていた。一度はバラバラになったチームだが、誘拐事件を力を合わせて解決したことをきっかけに再び集結。まさかの“あの人物”を新メンバーとして加え、リードをリーダーにしたチームで事件を解決していくことになるのだが…。
離れていた時間にできてしまった人間関係の溝やそれぞれの秘密が、新たなドラマを生むことに。空白の2年間に何をしていたのかを話そうとしないジェーン。もし明かしたらジェーンと一緒にいられなくなるほどの大きな秘密を抱えるウェラー。ザパタやリード、パターソンにもそれぞれ秘密や事情があり、その秘密を巡ってストーリーが展開し、時には事件にも発展する。疑いや反発を抱えながらも、もう一度信じて歩み寄ろうとする人間ドラマも大きな見どころだ。蜘蛛の糸のように謎が張りめぐらされたシリアスな展開の中に、それを吹き飛ばす笑いの要素やジェーンとウェラーの愛の物語、チーム内の信頼と友情ストーリーなどが散りばめられ、クライムサスペンスとしてだけでなくヒューマンドラマとしての面白みを増している本作。シーズンを重ね、それぞれのキャラクターが背負う過去、個性や人間関係など、存分に描かれる人間ドラマにも注目したい。