タトゥーに導かれるように、
解き明かさずにはいられない謎と陰謀
突然現れた謎の女性ジェーン・ドウ。その全身には謎を解く手がかりとなるタトゥー。
何かが隠されているに違いないその暗号を、解きたい衝動にかられるのはウェラーだけではない。
ドラマを観ている視聴者もまた、その複雑に絡み合う謎を解き明かしたい気持ちを抑えることができない。タトゥーの謎を紐解くたびに出会う凶悪犯罪事件。ウェラーはまるでタトゥーに導かれるかのように事件を解決していく。そして私たちも謎を推理し、時には深読みしながら、闇に潜む陰謀の存在を感じていく。気が付けばストーリーに入り込んでいるような感覚に陥る。そこに本作が人気を集める大きな理由があるのだ。
なぜ彼女はウェラーの元へ届けられたのか。果たして、ウェラーと彼女の関係とは?
そして、Blindspot(盲点、死角)が示す本当の意味とは?
誰が敵で誰が味方なのか、そしてタトゥーが導く先に待っているのは正義なのか、悪なのか――
すべての謎を解き明かすまで、あなたは観ることをやめられないだろう。
ドラマの域を超えたド派手なアクション
本作の見どころのひとつとも言えるのが迫力のあるアクションシーンだ。臨場感を演出するカメラワークも抜群。一刻の猶予を争う捜査現場はクロスカッティングを巧みに用いることで緊迫した場面をよりスリリングなものにしている。
その他、近距離で撮影された本格的な格闘シーンや、最新のドローンを用いた爆発シーン、緊迫したカーチェイスなど、エピソードごとに異なるアクション。「パーソン・オブ・インタレスト」や「24 -TWENTY FOUR-」など、アクション好きな視聴者を楽しませてくれることは間違いない。
身元を明かす手掛かりになるかもしれないと捜査に同行することになったジェーン。現場で思いがけずプロ並みの格闘技術が備わっていることを知り、その後の捜査でもその能力を発揮する。彼女が何者なのかという謎と合わせて、キレ味の鋭いアクションにも注目だ。
タトゥーに隠された秘密の暗号
本作を語る上で外せないのがジェーンの全身に掘られたタトゥー。彼女の体に刻まれたタトゥーはすべて2~3週間以内に彫られたものということが判明。つまりそれらはすべて意図的に彫られたもの。
隠された文字、乱数、エンブレムという一見関係ないように見える暗号で全身を埋め尽くされ、謎を運ぶメッセンジャーとなったジェーン。
彼女のタトゥーに隠された秘密を、あなたは解けるだろうか?
- 貳零壹伍年拾月壹
- ジェーンの耳の裏から発見された中国語のタトゥー。くしくも、この意味するところが住所と日付であるというジェーン。住所と日付を意味するこのタトゥーが導いた先には、ある中国人の男が。手がかりとなる彼の携帯に残されたメールは中国人でさえ理解することが難しく、中越戦争時に暗号の代わりに使われていたこともある温州語で書かれたものだった。“魔の言語”と呼ばれるこの言語を解読することはできるのか?
- PRO ARIS ET FOCIS
- あるエンブレムのようなものの下に刻まれたこの文字。司令塔であるベサニーはこれがラテン語であり、“神と国のために”という意味だという。これはアメリカ海軍特殊部隊(ネイビー・シールズ)のエンブレムとモットーだったのだ。果たしてSEALsとジェーンとの関係は…?
- Z81899Z
- 一見、乱雑に並べられた数字とアルファベット。手がかりが少なく解読は困難かと思われたが、FBIのある極秘ファイルの番号と重なり…少しずつ動き出した巨大な陰謀の歯車。ファイルに隠されている秘密とは――
深みを与える骨太俳優、サリヴァン・ステイプルトン
物語のキーマンとなるFBI捜査官カート・ウェラーを演じるのはオーストラリア出身俳優、サリヴァン・ステイプルトン。ヒュー・ジャックマンやラッセル・クロウ、クリス&リアム・ヘムズワース兄弟らに代表されるオーストラリア出身俳優はハリウッドでも高い人気を集め、活躍している。
人気の理由に挙げられるのは高い演技力と男らしい雰囲気。たくましい体つきと澄んだ瞳の奥から放たれるオージー俳優独特の魅力は女性だけでなく、男性からも親しまれる。
そんなオージー俳優の最注目株として期待されているのがサリヴァン。『300〈スリーハンドレッド〉~帝国の進撃~』でテミストクレス将軍を演じ一気に知名度が上昇。その後、人気TVシリーズ「ストライクバック」でダミアン・スコット役を演じ過激な性描写に体当たりで挑んだ彼の肉体美が話題を呼んだ。
本作ではチームを指揮するベテラン捜査官でありながら、過去に翻弄され苦悩するウェラーを熱演。
40歳になった彼の貫禄ある深い演技に注目だ。
彼女なくして本作なし!ジェイミー・アレクサンダー
全身タトゥーに覆われた謎の女性、ジェーン・ドウを演じたジェイミー・アレクサンダー。緑がかった瞳に、スッと通った鼻筋が印象的な端正な顔立ち、そして美しく艶やかな曲線のボディに誰もが釘付けになっていることだろう。そんな彼女の代表作は『マイティ・ソー』シリーズ。
主人公ソーの幼馴染で北欧神話に登場する女神シフを演じた。また、大人気TVシリーズ「カイル XY」にジェシー役で出演していたことでも知られる彼女だが、彼女がこれまで代表作で演じてきたキャラクターにはある共通点が。それは記憶喪失であるということ。「カイル XY」のジェシー役に続き、女神シフ役としては「エージェント・オブ・シールド」に出演した際に記憶喪失の役柄を演じ、本作が記憶喪失の女性を演じる3度目の機会となったジェイミー。
ミステリアスな魅力で、謎に包まれたジェーンを熱演する彼女に誰もが目を奪われるに違いない。
製作総指揮はあの新鋭ヒットメーカー
“ポスト J.J.エイブラムス”として注目を集めだしているグレッグ・バーランティ。彼は脚本家、監督、プロデューサーとしてマルチな才能を持つ人物。映画、ドラマ問わず活躍する彼は、現代のエンターテイメントシーンを語るうえで欠かせない人物とも言えるだろう。
1972年、ニューヨークのウェストチェスター郡ライに生まれたグレッグ。ライは高級住宅地で裕福な人達が多く住むエリアとしても有名。現在彼の活動の拠点はL.Aであるが、高校時代まではライで過ごしていたという。
本作にはブルックリン橋や地下鉄、タイムズスクエアや自由の女神など、ニューヨークの観光名所や町並みが度々登場するが、これには彼の生まれた故郷へのリスペクトが詰まっているのかもしれない。
「ARROW / アロー」、「THE FLASH / フラッシュ」「SUPERGIRL/スーパーガール」「レジェント・オブ・トゥモロー」などDCの大ヒットTVシリーズを手掛けてきたグレッグ。
本作ではグレッグが作り出すヒーローものではない新たな世界観を堪能できるはずだ。
NBCドラマ部門驚異の製作費!ケタ外れの超大作
ABC、CBSに並びアメリカの三大ネットワークのひとつであるNBC。アメリカのTV業界をリードしてきたNBCが力を入れてきた分野の一つがドラマ。ロングランヒットを記録した「ER 緊急救命室」や「HEROS/ヒーローズ」、「GRIMM/グリム」などジャンルを問わず伝説に残る作品を世に送り出してきた。
そんなNBCは本作に過去最高額となる約 70 億円の製作費を投じており、気合のほどがうかがえる。
2015年には、NBCドラマの中でも高い人気を集めていた「ブラックリスト」を抜いて平均視聴率NO.1 を獲得。NBC渾身の一作にふさわしい、華々しいスタートとなった。
ハイクオリティドラマ製作の舞台裏
巨額な費用とダイナミックな演出から超大作といわれる本作。しかしその裏にはプロの誇りを胸に尽力する多くの人々の姿がある。タイムズ・スクエアでジェーン・ドウが発見されるシーンは実際に電力や交通網を遮断して撮影。CGでは演出することのできない緊張感に包まれ、張りつめた空気のタイムズ・スクエアを見ることができる。
また、ジェーンを演じるジェイミー・アレクサンダーは精巧なタトゥーを全身に施す際、長い時で7時間以上も座り続けていなければならないのだという。時間、コストを惜しまず、こだわり抜いたからこそ、映画を超えたといっても過言ではない作品になったと言えるだろう。
エピソードタイトルに隠されたアナグラム
巨大な陰謀が絡んだ謎を解き明かす手がかりとなっているタトゥー。しかし解決の糸口は他にもあった?!それは各エピソードの英語タイトル。一見何の変哲もない文字の羅列に見えるが、これこそ観るものに与えられたメッセージ。実はひとつひとつがアナグラムになっている。
各エピソードの英語タイトルはこちらたとえば第2話の英語タイトル「A STRAY HOWL」。直訳すれば「迷い子の遠吠え」のような意味になるのだが、文字を入れ替え、アナグラム解析してみると「TAYLOR SHAW:テイラー・ショウ」と物語の重要なキーワードが出現するのだ。全エピソードの英語タイトルを解析してつなげてみると、謎を解くための重要なメッセージが見えてくるかもしれない。
第2話 英語タイトル A STRAY HOWL ⇒ TAYLOR SHAW
第3話 英語タイトル EIGHT SLIM GRINS ⇒ THE MISSING GIRL
このように作品全体に散りばめられた謎。この謎を解き明かせるか否かは私たちの手にかかっている。暗号解読というパズルの1ピースがカチリとハマった時、言葉にできない快感があなたを包むだろう。
何者かが残した秘密のメッセージ、あなたは解読できるだろうか?!