海軍の精鋭とウイルス学者を乗せたアーレイ・バーク級駆逐艦“ネイサン・ジェームズ”。北極で任務に当たっていたまさにその時、世界では未知のウイルスが流行し、人類は滅亡の危機に陥っていた。無政府状態と化したこの緊急事態を救うことができるのは、ウイルスの始原株とウイルス学者を有するこの船だけ。こうして最後の希望となったネイサン・ジェームズは人類の運命を背負い、果てしない航海に出た。数々の試練を乗り越え、遂に治療薬の開発に成功。母国アメリカに続き、世界、特にアジアへ治療薬を届けるため、ネイサン・ジェームズが派遣された。中国の治療薬独占計画や日本で発生したウイルス変異といった問題が山積みの中、派遣先のベトナムで襲撃事件が発生し、マイク艦長をはじめとする乗組員6名が捕虜として拘束されてしまう。実行犯と噂される伝説の海賊“タケハヤ”を探し出すため、海上では手に汗握る追走劇が展開。人質となった仲間を救い出すため、世界に平和をもたらすため、クルーたちは激闘を繰り広げたのだった。
幾多の苦境を乗り切り、アジアの危機を救ったネイサン・ジェームズに新たな困難が立ちはだかる。進化した植物病“赤さび病”によって、かつてない食糧不足に襲われ、再び人類生存の危機に直面したのだった。予想を上回る速さで世界中の農作物が感染し、南米で数百万人、米国で20万人の死者を生み出す新たな脅威となり、このまま感染が拡大すれば生物圏が崩壊し、人類が滅亡するまであと1年。この難局を打開できるのは、唯一免疫を持った植物“エラエス・ビリリス”だけだった。アブラヤシの種である、この植物を手に入れるべく、グリーン、バーク、ウルフら上陸部隊が地上に派遣され潜入捜査を行う。絶対的な実戦経験によって向かうところ敵なしかと思われた彼らだったが、新たな敵が背後に迫っていた...。頼みの綱であった情報提供者の死、先手を打たれた海上攻撃、絶望的な物資不足。クルーたちは再び訪れた困難を乗り越えることができるのか。
一方、ネイサン・ジェームズを離れたトム・チャンドラーは、愛する子供たちとギリシャにいた。大海に繰り出し漁で生計を立てる日々。そんな平穏な生活が長く続くはずがなく...。かつて正義と誇りを胸に指揮を執っていたチャンドラー。このまま影を潜めてしまうのか、それとも...。再び繰り広げられる大迫力の海戦!地上戦!!航空戦!!!不屈のネイサン・ジェームズに全人類の運命は託された。
いかなる試練にも対処するため、想像を絶する訓練を積んできたネイサン・ジェームズの乗組員たち。共に苦難を乗り越え、思いを分かち合ってきた仲間は、かけがえのない宝となる。バディは相棒を超え、分身のような存在に。命を託し合い、母国のため、人類のため、任務を全うする。強い絆で結ばれたバディに胸が熱くなるはずだ。
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恐れ知らずの不屈の男トム・チャンドラー。冷静な判断、確かな経験値、部下からの信頼と、指揮官に必要な全ての能力を身に着けている。そんなトムが絶対的な信頼をおくのは副艦長のマイク・スラッタリー。トムが船を離れた際は自らが艦長となりネイサン・ジェームズを守り抜く。緊急事態にみせる迅速な連携プレーは長いバディ歴で培ったもの。誰よりも相手のことを理解している彼らに言葉などいらないのだ。
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戦術チームの責任者として圧倒的な戦闘能力を誇るダニー。一方カーラもC.I.Cで戦闘部隊長を務める有能な乗組員。同僚として、夫婦として、父母として、固い絆で結ばれている2人。“絶対に生きて子供の元へ帰る”という決心と覚悟が彼らを強くする。優れた判断力をもつダニーと正確な射撃の腕前を持つカーラが魅せる息の合った銃撃戦は見どころ。公私ともに唯一無二のパートナーだ。
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ダニー・グリーン、ウルフ・テイラーらと共に上陸部隊の主力として活躍するカールトン。愛する人を失い心に傷を負ったが、戦術行動士官の兄キャメロンが乗船したことで、再び前向きに任務に当たる。緊迫した艦内において、一番の理解者である家族がそばにいることは大きな安らぎ。任務を全うする一方で、何気なく冗談を交わす姿が微笑ましい。極限の状況でも相手を想う兄弟愛に胸が熱くなる。