ゾンビが蔓延る世紀末を生き抜く人々を描いたサバイバル・アクションドラマ「Zネーション」。ゾンビにとことんこだわった本格的ゾンビドラマは、世界中で話題を集め、幅広い層から支持を得ている。フォース・シーズンに至るまでの歩みを振り返ってみよう。
舞台はゾンビウイルスが蔓延し、人類絶滅の危機を迎えたアメリカ。感染から3年が経ってもなお、治療法は見つからず事態は深刻化していた。しかし被験者のひとりマーフィに実験成功の症状が見られ、人類存続という希望の光が差し込む。人類の次なるミッションは、彼の血液からワクチンを開発すること。そして生存者たちにはカリフォルニアの研究所までマーフィを護送するという新たなミッションが課せられた。その距離3000マイル。ゾンビ大陸横断という無謀な護送任務を元州兵ウォレンが引き受けた。進化を遂げる奇々怪々なゾンビ、危険なカルト集団、さらに危機的な物資不足や仲間の死...。様々な苦難を共に乗り越え、団結を強めたウォレンたち。一方マーフィは自らの力でゾンビと人間のハイブリッド“ブレンド”を創り出し、帝国を築こうとしていた。その裏では強大な権力者が創り上げた新世界“ゾナ”が勢力を拡大するため、最強の使者ザ・マンを送りこみ、手段を選ばず医者や研究者を集めていた。そして、ザ・マンの次なるターゲットはマーフィの血を継ぐ少女ルーシーに定められる。“敵の敵は味方”という言葉通り、ザ・マンの手からルーシーを守るべく、マーフィとウォレンは手を組む。誰もがルーシーのため、決死の覚悟で戦いに挑むのだった。そうして、怒涛の盛り上がりを見せたサード・シーズンは衝撃の結末で幕を閉じ、物語はフォース・シーズンへと歩みを進める。
フォース・シーズンの舞台は、衝撃の結末から2年が経った世界。これまで謎に包まれていた新世界“ゾナ”の真実が明らかになる。“ゾナ”-そこは富裕層と研究者など、総人口の0.0001%が住むことができるゾンビ世界とは無縁の楽園。しかしその住人にはある秘密が隠されていた...。その謎を解き明かす鍵となるのは“黒い虹”。炎に包まれた空に浮かび、太陽を拒む“黒い虹”が意味するものとは...。一方、外の世界ではゾンビがさらに凶暴化し、状況は悪化していた。そんな中でも希望を捨てず生存者たちは前進する。次なる目的地はカナダ北部の“ニューメリカ”。生き残っていた政府の役人が関与している安全地帯だとされているが、はたして人類最後の要塞なのか、それともカルト集団が創り上げた理想郷なのか...。変異したゾンビにも対抗し得る強さを身に付けた生存者たち。アクションシーンに心拍数が上がり、仲間との絆や家族の愛に心が動かされるフォース・シーズン。大人気ゾンビドラマは新たな局面を迎える。
数多くあるゾンビ作品の中でも群を抜いて個性豊かなゾンビが登場し続ける「Zネーション」。超高速ゾンビ“ブラスター”や植物ゾンビ“ファイト”など、シーズン毎に登場するユニークなゾンビが本作を支えているといっても過言ではない。フォース・シーズンにもゾンビファンの心をくすぐる変わり種ゾンビが続々登場。バラエティ豊かなゾンビラインナップの一部をご紹介しよう。
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通称 マッドゾンビ
頭を破壊しても死ぬことのない不死身のゾンビ。木っ端微塵にするまで動き続けるエンドレスなゾンビである。被弾は瞬間的な衝撃に過ぎず、方向転換の勢いづけにしかならない。完全に動きを止めるには木っ端微塵にする必要があるため、接近戦に限られる。失速させるため、まず足を狙うと良い。
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通称 フランケン・ゾンビ
2人の科学者が合体した奇形ゾンビ。チャーリー・ブリーカー博士の身体的特徴を受け継ぎ超巨体、超怪力である。一部カリガリ博士の身体的特徴も受け継いでいる。4本の手を持ち、一度に数人と対戦可能。人間の話を多少理解することができるため、話し合いで解決することも期待できる。
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通称 ネズミゾンビ
ゾンビ化したネズミ。車や廃棄物などの物陰に身を潜めている。すばしっこく、縦横無尽に足元を駆け回る。銃や刀で狙いを定めることも難しい強敵だ。盗みや拉致の効率化を狙い、人間を散り散りにするために意図的に放されることもある。
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通称ガンダルフゾンビ
『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズに登場する魔法使いガンダルフのように長髪で長い顎ひげをもつゾンビ。顔が見えにくいため識別困難だが、過酷な環境でのサバイバル生活を続けた結果、疲労で早く動くことができなくなった人間(ドク)の可能性もある。長髪に伸び放題の髭という出で立ちの動きが鈍い人影を見つけた際は、襲う前にまず確認を。