CIA仕込みの尋問によって容疑者を自白に追い込み、次々と事件を解決(クローズ)してきた“クローザー”ことブレンダ・ジョンソンに代わり、重大犯罪課の指揮を任されたシャロン・レイダー。新体制の船出は信頼関係の構築や捜査方針の転換など問題が山積みであったが、“犯罪者を罰する”という共通の使命感のもと、力を合わせ、司法取引によって有罪を勝ち取ってきた。
これまで重大犯罪課が解決してきた事件は数知れず。人気ドラマ主演俳優の突然死や極秘潜入捜査官の拉致事件、ギャングがらみの銃撃事件やポルノ出演者の連続薬物死など、いかなる難事件にも全力で挑んできた。迅速な事件解決の秘訣は、個々の持ち味を最大限に活かしたチームワーク。頑固だけれど愛らしい古株プロベンザや、冗談好きのお調子者でレイダーと恋仲のフリン、静かに激しやすい強面のサンチェス、豊富な知識で他分野でも活躍するIT担当タオ、男社会に揉まれ意欲的に仕事に取り組むサイクス、温厚な人柄のバズ、シニカルなユーモアセンスのある監察医モラレスという、年齢も経歴もなにもかも異なる重大犯罪課メンバーだが、辛いことも嬉しいことも共に分かち合い、揺るぎない信頼関係を築いてきた。
唯一無二のチームとなったレイダー率いる重大犯罪課。6年の集大成となるファイナル・シーズンではこれまでに類を見ない重大事件が発生。どのようなドラマが待ち受けているのか。衝撃の結末から目が離せない。
新たな難事件に挑む重大犯罪課。そのひとつは、聖ヨゼフ学園に通う、ルーカス、ライアン、ミゲルの男子生徒3人の失踪事件。失踪から数日が経ってもなお消息が分からず、一刻を争う状況の中、容疑者は増えるばかりであった。医師でありながら薬物依存症のルーカスの父、再婚相手が不可解な死を遂げたライアンの母、100万ドルという大金を隠していた不法移民のミゲルの両親、白人至上主義のミゲルの隣人、さらに3人と親しくしていた神父ジョナスまでもが捜査線上に浮上し、家出の可能性もあった失踪事件は人種問題と教会スキャンダルを巻き込んだ大事件に発展。果たして3人はどこにいるのか。そして真犯人は誰なのか…。
総力を挙げて失踪事件の捜査に励む一方、捜索が続けられていた連続殺人犯フィリップ・ストローの周囲で、奇妙な自殺や事故死が多発。関係者が次々と死亡する。潜伏場所や次なる標的の目星が掴めないまま、ストローがLAに戻ってきたとの噂が。着実に背後に迫る凶悪犯。事件の目撃者ラスティの身の安全が心配される中、レイダーにも危険が迫る。愛する人に囲まれた平穏な生活に差す影...重大犯罪課は最終局面を乗り越えることができるのか?物語は怒涛のクライマックスへ!
7シーズン続いた大ヒットドラマ「クローザー」で登場し、視聴者を震撼させた卑劣な犯罪者フィリップ・ストロー。ブレンダが刑事生命をかけて挑んだストローとの対決は、レイダー率いる「MAJOR CRIMES~重大犯罪課」へと引き継がれた。ストローはいかにして凶悪犯として名を知られるようになったのか。これまでの事件と共に辿ってみよう。
ジェシカ・グドール殺害事件
婚約者との新生活を控えたジェシカ・グドールが死体で発見される。付近では立て続けに6件のレイプ事件が発生。同一犯の犯行が疑われていた。グドール殺害の容疑で連行されたのは、クリス・ダンラップ。調べを進めると、過去に二度、少女へのわいせつ行為で逮捕されていたが、いずれも無罪となっていたことが明らかとなる。逮捕に踏み切ろうとした矢先、ダンラップの事件を担当する弁護士フィリップ・ストローから、共犯者の名前の提示と引き換えに減刑を求める司法取引が持ちかけられる。そして明かされた共犯者は、なんとフィリップ・ストロー自身だった。
ストローは性犯罪を専門とする弁護士でありながら、自らも連続婦女暴行殺人犯だったのだ。堂々と白昼を歩く冷酷非道な犯罪者を目の前に、重大犯罪課は愕然とする。その後途絶えたレイプ事件。ストローは足を洗ったのかと思いきや、さらに恐ろしい事実が明らかになる…。
グリフィスパーク死体遺棄事件
とある通報を受けてグリフィスパークの丘を掘ると、5人の女性の死体が発見された。最も古いものは死後2年が経過しており、いずれも死因はレイプ後の絞殺だった。通報者のラスティは、丘を彷徨い歩いていたところ、男が死体を埋める現場を目撃したという。現場に残された遺留品を辿り、ショッピングセンターの防犯カメラ映像を確認すると、ストローと思しき男性の姿が。しかし十分な証拠を集められないまま捜査は難航する。ブレンダは証人保護のためラスティを自宅へ連れ帰るが、そこには2人を殺そうと決意したストローが待ち構えていた…。
この出来事を機に組織編制が行われ、重大犯罪課の新たなチーフとなったレイダーの元で暮らすことになったラスティ。一方ストローは勾留されたが、あの手この手を使って証言を抹消しようとしていた。かつての顧客を使い、獄中にいながらラスティとレイダーへ脅迫状を送り、ついには2人の殺害を命じるも、危機一髪のところで回避するラスティ。そして、ストローは司法取引の交渉で2人きりになった隙に判事を殺し、脱走。夜にまぎれて逃亡してしまう。またしても世に解き放たれてしまった怪物フィリップ・ストロー。息を潜め、姿を消していたストローが、ファイナル・シーズンにきて再び姿を現す。
これ以上犠牲者を増やすことはできない。史上最凶の憎き凶悪犯と決着をつけるべく、重大犯罪課は決死の覚悟で最終局面に挑む。