エミー賞&ゴールデン・グローブ賞を獲得し、7シーズンに渡る大ヒット作となったドラマ「クローザー」のスピンオフとして製作されたMAJOR CRIMES ~重大犯罪課。前作の製作陣や主要キャストはそのままに、「クローザー」の最終話直後の設定からスタートした物語も、いよいよシーズン5に突入!
舞台はロス市警で凶悪犯罪の捜査を行う重大犯罪課(Major Crimes Division)。元チーフ、ブレンダの後任としてリーダーとなったのは、内務調査を担当する部署から突如異動してきたシャロン・レイダー。畑違いの女性上司の就任を、経験豊富なベテラン刑事たちがあっさり認めるはずもなく、初めは苦戦を強いられたレイダーだったが、確固たる統率力を武器に、シーズンを重ねるごとにチームとの信頼関係を築いていく。
「クローザー」の奔放なブレンダとは正反対に、ルールとチームワークを重要視する真面目気質なレイダー。好対照な彼女をヒロインに据えた新体制は見事に功を奏し、いまやスピンオフの枠を超え、独自の地位を確立した。昨シーズン同様、アメリカで当初の放送予定話数からの増加が決定し、好調を維持する本作。第10話での事件を発端に、第11話~13話は3話連続のエピソードで、これまで以上の危険が迫る衝撃の展開と共に、シリーズは新たな局面を迎える!
「クローザー」と同じチームが活躍する話でありながら“自白”がテーマであった前作に対し、“司法取引”がテーマとなっている本作。司法取引は捜査費用・裁判費用の節約にもなる新たな捜査手法として注目され、日本でも刑事訴訟法が改正され、2018年までに日本版「司法取引」がスタートする見込みだ。ホームレス施設での支援活動中に姿を消した10代の少女の捜索から、警官殺しの犯人の追跡や、首切り事件の捜査など、今回もさまざまな事件に奔走する彼ら。見事なチームワークとともにくり広げられるスリリングな駆け引きは必見。捜査の過程や事件の裏にある心理描写も丁寧に表現された脚本も秀逸だ。
アカデミー賞に2度もノミネートされた女優、メアリー・マクドネルが演じる主人公レイダーをはじめ、一人一人が魅力たっぷり!最年長のプロベンザなど、ひと癖もふた癖もあるベテラン刑事のオジサマたちのお茶目なキャラからも目が離せない。昔気質で正義と情に基づく彼らのアツい姿勢に、レイダーも大きく影響を受けている。テクニカル面や聞き込み捜査など、それぞれの得意分野を活かした役割分担&チームワークも抜群!また、張り詰めた現場の空気の中で絶妙に繰り出されるユーモアもたまらない。
犯罪捜査を縦軸に、横軸で描かれていく人間ドラマにも注目!チームの仲間同士の友情はもちろん、殺人事件の目撃者としてロス市警の保護を受ける少年ベックの物語も見逃せない。一緒に暮らすうちに親子のような関係を築き、ついに養子縁組により本当の親子になったレイダーとベック。どんな時もベックを温かく見守るレイダーの眼差しには熱いものがこみ上げてくる。また、やっと成就したレイダーとフリンの恋の行方も気になるところ。一気に関係を進めようと焦るフリンにストップをかけるレイダー......。二人にどんなゴールが待っているのか、こちらも目が離せない!