スターク家
北部の最上位貴族であり、<壁>を作ったブランドン建設王の子孫。征服戦争でエイゴン・ターガリエンに忠誠を誓うまで北部の王だった。七王国の第一宗教七神正教ではなく、古の神々を信仰している。本拠地はウィンターフェル、モットーは「冬来たる」。
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エダード・スターク
ウィンターフェルの城主で。誇り高く公正な人物。ロバート王の命で王の手となるが、サーセイの策略により反逆者として捕らえられ、玉座を継いだジョフリーに処刑された。愛称はネッド。
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キャトリン・スターク
エダードの妻。夫エダードの死後、進軍するロブと合流し、娘たちを救い出すため捕虜にしていたジェイミー・ラニスターを勝手に解放。フレイ家の婚儀の席で殺害された。
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ロブ・スターク
スターク家の長男。父の死後、ラニスター家に宣戦布告する。フレイ家との誓約をほごにし戦場で出会った娘タリサと結婚した事からフレイ家に裏切られ、殺害された。
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サンサ・スターク
スターク家の長女。ロバート王の提案でジョフリーと婚約するが、父の死後、ティリオンと結婚させられる。ジョフリー暗殺後、リトルフィンガーと共に逃亡。
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アリア・スターク
スターク家の次女。父が処刑されて以来各地を転々とする。再会を目前に母と兄が殺害され、ハレンの巨城で出会ったジャクェン・フ=ガーを頼ってブレーヴォスに渡る。その復讐心から<数多の顔の神>に仕える修行を積み、暗殺者へと変貌。
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ブランドン・スターク
スターク家の次男で愛称はブラン。ジェイミー・ラニスターに塔から突き落とされ下半身不随になってしまう。ウォーグ(狼潜り)の能力に目覚め、夢に現れた三つ目の鴉を追って<壁>の外に向かう。三つ目の鴉から過去と未来を見通す方法を学ぶ。
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リコン・スターク
スターク家の三男。シオンがウィンターフェルを襲撃した際、ブランたちと共に逃亡。三つ目の鴉を探す兄と別れ、オシャと共に逃げ続けていたが捕らえられ、殺害された。
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ジョン・スノウ
エダードの私生児。ナイツ・ウォッチとなり<壁>の外で出会った野人の女イグリットと恋に落ちるが、最終的には<壁>に帰還。ホワイト・ウォーカーの脅威に対抗するため野人軍と手を組む決断を下すが、それを裏切りと考える同胞に敵意を向けられる。
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タリサ
戦場で負傷者の治療にあたっていたヴォランティス出身の治療者。戦場でロブと出会い、彼と結婚したが、フレイ家の婚儀の席で殺害。
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ベンジェン・スターク
エダードの弟でナイツ・ウォッチのレンジャー。ジョン・スノウに目をかけ、彼をナイツ・ウォッチに誘うが、偵察で<壁>の外に向かったきり長い間行方不明に。
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メイスター・ルーウィン
長年スターク家に仕えるメイスター。子供たちの教育係的立場であり、エダードの名代を務めるロブやブランを補佐していた。
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オシャ
ウィンターフェルの森で捕えられスターク家の下女となった野人。ウィンターフェル陥落後、リコンを連れ長らく逃亡するも、捕らえられラムジーに差し出された。
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ホーダー
ウィンターフェルで馬丁として働く大男。「ホーダー」としか口にしない。常にブランにつき従っていたが、ホワイト・ウォーカーに襲撃された際、彼を守って命を落とす。
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リアナ・モーモント
スターク家の旗主であるモーモント家の当主。幼くも誇り高い彼女は、ホワイト・ウォーカーに対抗するためジョン・スノウとサンサに援軍を頼まれた際、まっ先に忠誠を誓う。
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ブライエニー
タース島のセルウィン公の一人娘で元レンリー・バラシオンの王の盾。レンリー暗殺犯と誤解され逃亡。その後キャトリン・スタークに忠誠を誓う。彼女の娘たちを探す旅の末、サンサを見つけ出し救出する。
グレイジョイ家
鉄(くろがね)諸島を統治する最上位貴族。英雄時代の伝説的な王グレイ・キングの末裔。ターガリエン家がウェスタロスを征服した後、鉄諸島生まれの者たちの中から領主に選ばれた。本拠地はパイクで、モットーは「われら種を播(ま)かず」。鉄諸島の独自の宗教<溺神>を信仰する。
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ベイロン・グレイジョイ
グレイジョイ家の当主。かつてロバート王に対して反乱を企て敗北。長い間反撃の機会を狙い、ロブが進軍した際、シオンにスターク家を裏切るよう命じた。
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ユーロン・グレイジョイ
ベイロンの弟。長年海で暴れまわっていたが、鉄諸島に帰還。兄を殺害し、選王民会で突如王に名乗りを挙げた。同じく立候補していたヤーラを破り、新たな王に選ばれる。
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ヤーラ・グレイジョイ
シオンの姉。シオンがスターク家の人質になって以来、後継者となるべく育った勝気な女性。選王民会でユーロンに敗れると即座に逃亡、東の地に渡ってデナーリスと手を組む。
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シオン・グレイジョイ
グレイジョイ家の末男。ロブを裏切りウィンターフェルを陥落するが、ラムジー・スノウに捕えられる。拷問を繰り返された結果、彼の命令には絶対服従するようになる。サンサと再会し、共に逃亡後は姉を支えていく事を決意。
アリン家
ヴェイル (アリンの谷間)の最上位貴族。ウェスタロスを侵略した古アンダル貴族にまで遡る由緒ある家系。本拠地であるアイリー(高巣城)は巨人の槍と呼ばれる高い山の上にあり、難攻不落の城として知られている。モットーは「高きこと誉れの如く」。
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ライサ・アリン
キャトリンの妹でジョン・アリンの妻。病弱な息子ロビンに過剰な愛情を示す。若い頃からピーター・ベイリッシュに執着しており、共に逃げてきた実の姪サンサにも激しく嫉妬するが、ピーターに利用された挙げ句、あっさりと殺される。
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ロビン・アリン
アリン家の一人息子。父ジョン・アリンが亡くなり谷間の守護者となる。母ライサに過保護に育てられたため、年齢よりもはるかに幼稚で頼りない。
ラニスター家
西部を支配する最上位貴族。かつて西部に強大な王国を築いたアンダル人の血を引く。本拠地はキャスタリーロックで、モットーは「聞け、わが咆哮を!」、裏モットーは「ラニスターは常に借りを返す」。七王国で最も豊かな家柄として知られる。
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ティリオン・ラニスター
ラニスター家の次男。周囲から小鬼(インプ)と呼ばれ蔑まれているが、実は優れた知性の持ち主。ジョフリー暗殺の嫌疑をかけられ、自身を裏切った愛人と父親を殺害し東の地へ逃亡した。デナーリスと出会い、彼女の女王の手となる。
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ジェイミー・ラニスター
サーセイの双子の弟でラニスター家の長男。狂王を殺害したためキング・スレイヤーと呼ばれる。ブライエニーに王都へ連行される途上で、彼女との間に友情が芽生える。愛するサーセイのためなら手を汚す事も厭わない。
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タイウィン・ラニスター
西部総督でラニスター家の当主。我が子も政治の道具でしかない無慈悲な人物。王の手となり政治の実権を握っていたが、息子ティリオンにより殺害。
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ブロン
アイリー城でティリオンの決闘裁判の代理を務めた傭兵。以来ティリオンと行動を共にしていたが、ジョフリー暗殺の嫌疑をかけられた彼を見捨て、出世の道を選ぶ。
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シェイ
エッソス出身の娼婦でティリオンの恋人。突然別れを告げたティリオンの真意も知らずに彼を恨み、裁判でティリオンを裏切る。いつの間にかタイウィンと関係を持ち、その裏切りの結果、ティリオンに殺害される。
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ポドリック・ペイン
ティリオンの従者。素朴な人柄からはうかがい知れない隠れた特技を持つ。ティリオンの命でブライエニーと共にサンサを探す旅に出る。
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ケヴァン・ラニスター
タイウィンの弟でランセルの父。タイウィンの死後、王の手として七王国の政治に関わる。サーセイに対して辛辣な態度で接す。
タイレル家
リーチを治める最上位貴族。リーチ周辺の王に仕える執事の家系で、仕える王が亡くなった際、エイゴン・ターガリエンにタイレル家の者が忠誠を誓い城を明け渡し、その褒章にリーチの支配権を得た。本拠地はハイガーデンで、モットーは「われら強大たるべし」。
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ロラス・タイレル
タイレル家の長男。花の騎士と呼ばれ七王国の女性に人気があるが、彼自身は男色家である。タイウィン・ラニスターの計略により、サーセイと婚約されられた。
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メイス・タイレル
タイレル家の当主で南部総督だが、たいした功績もなく、名分だけの領主と揶揄されている人物。マージェリーがバラシオン家に嫁いだおかげで海軍大臣に。
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マージェリー・タイレル
タイレル家の長女。レンリー・バラシオンと結婚していたが、彼の死後ジョフリーと婚約。しかしジョフリーが暗殺され、彼の弟トメンと結婚した。
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オレナ・タイレル
タイレル家の当主メイスの母親。茨の女王と呼ばれ、陰で一族を率いている。かなり毒舌で、基本的に男は役立たずという考えを持っている。マージェリーにさまざまな知恵を授ける。
バラシオン家
ストームランドの最上位貴族であり、反乱戦争でターガリエン家から玉座を奪った現王家。名家の中では最も歴史が浅く、エイゴン征服王時代に創設者のオーリス・バラシオンが低い身分から地位を築いた。本拠地はストームズエンド、モットーは「氏神は復讐の女神」。
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ロバート・バラシオン
ターガリエン王朝を滅ぼした七王国の王。玉座に就いた後は酒と狩りにふけっていた。狩りの最中にサーセイが仕組んだ罠に陥れられ、その時の怪我が元で死亡。
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サーセイ・ラニスター
ラニスター家出身の王妃。双子の弟ジェイミーとは結婚前から男女の関係を持つ。子供たちの出生の秘密を知ったネッド・スタークを追い落とすも、子供たちが次々と死亡。自身もハイ・スパローに捕えられ罪の告白を迫られるが、窮地を脱し自らが玉座に就く。
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ジョフリー・バラシオン
王家の長男。ロバート王の死後、玉座を継ぐ。残忍な性格は王になってさらに手をつけられない状態になり、自身の婚儀の席で暗殺された。
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スタニス・バラシオン
ロバートの弟。ドラゴンストーン領主で元海軍大臣。ロバート亡き後、正統な後継者として玉座を要求する。光の王を信仰し、女祭司メリサンドルを助言者としている。
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トメン・バラシオン
ロバート王の次男。心優しい性格ゆえに結婚したマージェリーに上手く操られ、母と妻の主導権争いに翻弄された揚げ句、死亡する。
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シリーン・バラシオン
スタニス・バラシオンの一人娘。赤児の頃にグレイスケールに冒され顔に跡が残っている。聡明で優しい娘だが、メリサンドルの予言により生贄にされる。
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ミアセラ・バラシオン
ロバート王の長女。マーテル家と手を組むためドーンに送られた。マーテル家の後継者トリスタンと婚約するも、王都でオベリンを殺された復讐としてエラリアたちによって毒殺される。
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ダヴォス・シーワース
スタニス・バラシオンの家臣で彼の王の手。スタニスが信仰する光の王の女祭司メリサンドルに警戒心を抱き、常に反発している。
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メリサンドル
スタニスの助言者となる光の王の女祭司。炎から未来を見て予言する。スタニスを王にするために妖しい術を使用する。
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サンダー・クレゲイン
ラニスター家の家臣でジョフリーの護衛。通り名はハウンド。子供の頃の火傷が原因で極端に火を恐れる。戦火から逃亡後、偶然アリアと出会い行動を共にする。
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グレガー・クレゲイン
ハウンドの兄。残虐な性格の大男で通り名はマウンテン。オベリン・マーテルとの決闘裁判で共に死亡するが、クァイバーンの処置によって蘇る。以降サーセイの護衛を務める。
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セリース・バラシオン
スタニスの妻。夫以上に光の王を信奉し、懐疑的な娘を疎ましくさえ思っていた。多くの犠牲も信仰のためと考えていたが、娘が犠牲となりようやく愛情に気づく。
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レンリー・バラシオン
ロバートとスタニスの弟。タイレル家と同盟を組み玉座を要求するが、メリサンドルが操る影により殺害。
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クァイバーン
死者の再生を研究する元メイスター。人体実験を行い資格をはく奪された。ジェイミーの腕を治療した縁で王都に同行し、サーセイに取り入る。決闘裁判で死んだグレガー・クレゲインを蘇らせた。
マーテル家
ドーンの最上位貴族。ロイン人の戦士女王ナイメリアと結婚したマーテル公が、小国の集合体だった全ドーンを統一。以来1000年にわたってドーンを治めている。本拠地はサンスピア。モットーは「折れぬ、枉(ま)げぬ、まつろわぬ」。
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ドーラン・マーテル
マーテル家の当主。体が弱く、ほとんど夏の宮殿ウォーター・ガーデンズから出ない。復讐に燃えるエラリアたちをいさめる冷静沈着な人物。その姿勢を弱腰と捉えたエラリアたちに反旗を翻された。
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オベリン・マーテル
マーテル家の次男。様々な毒薬に通じ、赤い毒蛇の異名を持つ。姉とその子供たちを殺害したマウンテンに復讐するため、決闘裁判でティリオンの代理となりマウンテンを殺すが、自身も死亡した。
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アリオ・ホター
ドーラン・マーテルの護衛。屈強な戦士だが、エラリアが反旗を翻した際、殺害された。
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エラリア・サンド
オベリンの愛人。気性が激しく、オベリンを殺したラニスター家への復讐を認めないドーランにいら立つ。独断でミアセラ・バラシオンを殺害した。
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トリスタン・マーテル
ドーランの長男でマーテル家の後継者。政略結婚によってミアセラ・バラシオンと婚約。本当に愛し合うようになった。
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サンドスネーク(砂蛇)
オベリンの落とし子。ナイメリア、オバラ、タイエニーの3姉妹。全員好戦的で、それぞれ得意の武器を持つ。
タリー家
リヴァーランドの最上位貴族。1000年に渡ってこの土地を支配しているが、王となった事は一度もない。しかし七王国でも重要な拠点となるトライデント河流全域を支配しており、強大な力を持っている。本拠地はリヴァーランで、モットーは「一族、本分、名誉」。
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ホスター・タリー
リヴァーランドの領主。キャトリン、ライサ、エドミュアの父。
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エドミュア・タリー
キャトリンとライサの弟。父が亡くなりタリー家の当主となるが、プライドが高い割に戦場でもあまり役に立たない。フレイ家の捕虜となり、リヴァーランに籠城した叔父の説得を強要される。
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ブリンデン・タリー
ホスター・タリーの弟で、通称ブラックフィッシュ。老齢だが勇猛な戦士であり、何かと頼りないのエドミュアをことあるごとに叱責する。フレイ家からリヴァーランを奪取し、籠城。
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ウォルダー・フレイ
タリー家の旗主。90歳を超える老齢ながら未だに子を作り一族を率いる。ロブを裏切って、密かにラニスター家と手を組み、婚儀の席でロブとキャトリンを虐殺。リヴァーランドを支配した。
ターガリエン家
七王国を300年近く統治していた前王家。古代ヴァリリアの領主の子孫でドラゴンの血を引くと言われる。かつての本拠地はドラゴンストーンで、モットーは「炎と血」。ロバート・バラシオンによって一族のほとんどが殺された。
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デナーリス・ターガリエン
エイリス二世の末娘。政略結婚でドスラクの族長ドロゴに嫁ぎ愛し合うも、ドロゴが死亡。女王としての自覚が芽生えて以来、奴隷たちを解放しながら勢力を拡大し、ついにウェスタロスに進軍する。
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ヴィセーリス・ターガリエン
エイリス二世の次男。妹のデナーリスを利用して玉座奪還を企むも、ドロゴの逆鱗に触れ死亡する。
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バリスタン・セルミー
3代の王に仕えた王の盾の元総帥。ジョフリーに罷免された後、デナーリスを探してエッソスに。彼女に忠誠を誓い、女王の盾となるが、ハーピーの息子たちとの戦いで死亡。
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カール・ドロゴ
デナーリスと結婚したドスラクの騎馬民族の族長。呪術者に呪われ、命を落とした。
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ダーリオ・ナハリス
ユンカイの傭兵部隊セカンド・サンズの副官。美を愛し、独特の価値観を持つ。仲間を裏切り、デナーリス側に寝返った。以来デナーリスの忠実な僕となり、やがては愛人関係になっていく。
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グレイ・ワーム
アンサリードの戦士。デナーリスによって奴隷から解放されるが、彼女の元に残る事を選択、アンサリードの指揮官となる。
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ジョラー・モーモント
七王国を追放された騎士。デナーリスに忠義を尽くすが、実はヴァリスのスパイとして近づいた事が判明し、追放。偶然出会ったティリオンをデナーリスの元へ連行する際に、石化人に襲われ灰鱗病に感染してしまう。
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ミッサンディ
アスタポアの穢れなき軍団の親方の奴隷。共通語を話せる。デナーリスが奴隷解放後、彼女の側近として行動を共にする。
<王の小評議会>
宰相は王の手と呼ばれ、王が不在の場合は代理を務める。七王国の政治を担う組織。
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ピーター・ベイリッシュ
王の小評議会の財務大臣。通称リトルフィンガー。巧妙に立ち回り、野望のため様々な策略を張り巡らせ、ヴェイルを手に入れる。幼い頃からキャトリン・スタークに想いを寄せ、彼女の死後は娘サンサに執着し、彼女を利用してさらなる野望を募らせる。
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ヴァリス
密告者の長。スパイダーの異名を持つ。ウェスタロスのみならず、エッソスにも小鳥と呼ぶスパイを派遣。ティリオンの逃亡を助け、共に東の地へ。デナーリスへの支持を明かす。
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グランドメイスター・パイセル
長年王の小評議会の一員として王に仕える上級学匠。サーセイと内通し、ティリオンの裁判で偽証。最終的にはサーセイに疎まれ、クァイバーンに取って代わられた。
<壁>
七王国北方の国境にある高さ200メートルにも及ぶ巨大な氷の壁。<壁>を守る者は冥夜の守人(ナイツウォッチ)と呼ばれ、厳正な誓約の下、生涯を<壁>の防御に捧げる。
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サムウェル・ターリー
タイレル家の旗主ターリー家の長男。気弱な性格を父に疎まれ<壁>に送られた。思慮深く、ジョンの良き友人。野人の娘ジリに惹かれ、愛し合うようになる。
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メイスター・エイモン
ナイツ・ウォッチの盲目の学匠。ターガリエン家の生き残りで狂王エイリスの実兄。
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アリザー・ソーン
古参の武術指南役で、ジョンの事を敵視している。仲間内では一定のリーダーシップを持つ。総帥選でジョンに敗れる。
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エディソン・トレット
ジョンの仲間で、愛称はエッド。ジョンが総帥になると補佐的役割を担う事が多くなり、ジョンが<壁>を去る時、後を託された。
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ジオー・モーモント
ナイツ・ウォッチの総帥。ジョンの資質を認め、愛剣ロングクロウを贈った。クラスターの砦でカール・タナーに裏切られ殺害される。
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グレン
ジョンが<壁>に来たばかりの頃は反発していたが、次第に彼の能力を認め、親しくなる。カースル・ブラックの戦いで命を落とした。
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カール・タナー
クラスターの砦で反乱を起こした裏切り者。モーモント総帥を殺害し、砦に籠城したが、ジョン・スノウたちに討ち取られる。
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パイパー
ナイツ・ウォッチの雑士。愛称はピップ。グレンと親しく、彼共々ジョンの良き友人となる。カースル・ブラックの戦いで命を落とした。
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ジャノス・スリント
元シティ・ウォッチ。強者に媚び、弱者を虐げる臆病者。サーセイの手先だったがティリオンに<壁>送りにされた。
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オリー
野人に襲撃された村の少年。野人の襲撃を伝え、そのままナイツ・ウォッチに保護される。
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ロック
ジェイミー・ラニスターの右手首を切り落とした残忍な男。ボルトン家に仕えておりのスパイとして<壁>に潜入。ジョン・スノウに近づく。
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ヨーレン
ナイツ・ウォッチの新兵募集係。エダードが処刑された時にアリアを見つけ、王都から脱出できるよう手を貸した。
<壁>の外
七王国の支配が及ばない土地。ホワイト・ウォーカーが出没する場所。ここで暮らす者は野人と呼ばれ、巨人や人食い種族もいる。
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マンス・レイダー
ホワイト・ウォーカーの脅威から逃れるために野人たちを集め、<壁>を襲撃する。<壁>の外の王と呼ばれている、元ナイツ・ウォッチ。
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トアマンド
マンス・レイダーの仲間。巨人殺しの異名を持つ。反発していたが、ホワイト・ウォーカーに対抗するためジョンと共闘する仲となり、信頼関係を築いていく。
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イグリット
野人の女戦士。偵察に出たジョン・スノウに捕えらる。ジョンが野人軍の仲間になってからは恋人となった。カースル・ブラック襲撃の際に、命を落とす。
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ウァンウァン
<壁>を襲撃する野人連合軍にいた巨人族。野人と手を組んだジョン・スノウらと共にホワイト・ウォーカーやラムジー・スノウ率いるボルトン軍と戦った。
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骸骨公
マンスの仲間で、殺害した相手の骨を身に着けている。
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オレル
マンスの仲間で、ウォーグの能力を持つ。
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クラスター
ナイツ・ウォッチと取引関係にある野人。実の娘たちに自分の子を産ませ、男の赤子は密かにホワイト・ウォーカーの生贄にしていた。
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ジリ
クラスターの娘。父の子を身ごもり、出産。クラスターの砦でナイツ・ウォッチの一部が反乱を起こした際、サムと共に逃亡し優しさに惹かれ、愛し合うようになる。
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三つ目の鴉
ブランの夢の中で鴉の姿となり何度も現れる。実際は<壁>の北の洞窟でウィアウッドの根に絡め取られた状態になっている。ブランを導き、自身の能力を扱う術を教えた。
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森の子ら
ウェスタロスの本来の住人。かつて人間との戦いの中でドラゴングラスで男を刺し、ホワイト・ウォーカーを生み出してしまった。
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夜の王
ホワイト・ウォーカーの王。男の赤ん坊をホワイト・ウォーカーに変える力を持つ。甦らせた死者で軍団を組織する。