「ARROW / アロー」や「THE FLASH / フラッシュ」などに登場した脇役・悪党たちによる落ちこぼれヒーロー軍団“チーム・レジェンド”。暗殺者“ホワイトキャナリー”ことサラ・ランス、伸縮自在の“アトム”ことレイ・パーマー、放火魔“ヒートウェーブ”ことミック・ロリー、“ファイアーストーム”ことジェファーソンとシュタイン博士、鋼鉄の体“スチール”ことネイト・ヘイウッドら、タイムトラベラーのリップ・ハンターによって集められた彼らの使命は、歴史を超えて悪事を働く“本物のワル”から地球を守ること。時間旅行艇ウェーブライダーで様々な時代を飛び周り、“明日のレジェンド”となることを目指して、歴史のバグ“アナクロニズム”の修正ミッションに挑み続ける。
サード・シーズンでは、シリーズ最強の助っ人ともいえるジョン・コンスタンティンが登場。悪魔に取り憑かれた少女からサラの名を聞いたというコンスタンティンと共に悪魔祓いに加わることになったレジェンドたち。少女はダミアン・ダークの娘ノラであり、その悪魔こそ、最強の敵マラスだったのだ。悪魔祓いの最中、サラ、レオX、コンスタンティンは過去に飛ばされてしまうが、コンスタンティンの魔術でマラスをサラに憑依させることで元の時代に戻ることに成功する。そして、レジェンドたちは6つのトーテムの力をひとつにすることがマラスを倒す方法であることを知り、力を合わせ、最後は巨大なぬいぐるみ“ビーボ”と共にマラスを倒すのだった。名実ともに伝説となったチーム・レジェンドにようやく安息の日々が訪れる。しかしそれは束の間の休息に過ぎなかった…。
チーム・レジェンドの平穏な日々は、ジョン・コンスタンティンが再び現れたことによって終わりを告げる。彼はレジェンドたちにこう語った。最強の敵マラスと繰り広げた激しい戦いによって時空にほころびが生じ、至る所に出来てしまった裂け目から、神話や伝説、おとぎ話などファンタジー世界の生き物“フュギュティブ”が迷い込んで来てしまった、と。ユニコーンやフェアリー、ミノタウロスなど、本来この次元には実在してはならないフュギュティブたちの登場で、再び歴史は大パニックに陥っていた。しかし魔法や霊能力などを否定する時間管理局は、この事態を放置。この窮地を救えるのは、もはやチーム・レジェンドだけだった。
最強のパートナーであるコンスタンティンを得て、ますますパワーアップしたチーム・レジェンドは、はたしてフュギュティブたちを元の世界に送り戻せるのか?そして、ダミアン・ダークの娘ノラに想いを寄せるレイ・パーマー、サラ・ランスとエヴァの恋の行方は…。フォース・シーズンはますます目が離せない!
様々な時代へ飛び、歴史のバグを修正する「レジェンド・オブ・トゥモロー」最大の楽しみは、誰もが知る歴史上のリアル・レジェンドたちの登場シーンだろう。フォース・シーズンにも数多くの有名人が登場するが、中でも注目は近代文学の大物たちだ。「日はまた昇る」「武器よさらば」「誰がために鐘は鳴る」などで知られ、ノーベル文学賞も受賞した文豪アーネスト・ヘミングウェイ。狂騒のジャズ・エイジを生き、「ロスト・ジェネレーション」の代表格として知られ、名作「グレート・ギャッツビー」を遺したF・スコット・フィッツジェラルドとその妻ゼルダ。「高慢と偏見」「マンスフィールド・パーク」など皮肉と愛情をたっぷりこめた文体で知られ、近代イギリス文学の頂点とも評されるジェーン・オースティン。文学ファンにはたまらない面々だろう。
そして、この人を忘れてはならない。フォース・シーズンには日本が誇るレジェンドも登場する。今や世界の“キング・オブ・モンスター”である「ゴジラ」の産みの親、本多猪四郎だ。チーム・レジェンドたちが1951年の日本の映画撮影所にタイムスリップし、モンスター映画界のレジェンド本多猪四郎と遭遇する回は、SF映画ファンなら涙無くして見ることは出来ないだろう。童心に帰ってしまうミック・ロリーの姿は、すべての映画少年の姿である。