“ライトニング”覚醒 暗黒を照らす光となれ!!
“ワンハンドレッド”が支配を強め、治安が悪化するフリーランド。連日、罪のない命が奪われるこの町で人々の希望の光となり、強く慕われている男がいた。彼の名はジェファーソン・ピアース。ガーフィールド高校の校長を務める彼は大きな影響力をもつ、フリーランドの顔のような存在だ。私生活では 二人の娘アニッサとジェニファーの子育てに奮闘する父で、元妻リンとは両親として良好な関係を築いている。そんな彼のもうひとつの顔、それがヒーローブラックライトニング。
電気を自由自在に操ることができるジェファーソンは、父を殺したトビアスに復讐を果たすため 自警活動をはじめた。政府機関ASAの元エージェントであるギャンビの力を借りて活動を続けていたが、家族を優先するため引退。それから9年。ブラックライトニングが消えたフリーランドではワンハンドレッドがさらに勢力を増し、新種のドラッグ“グリーンライト”が猛威をふるっていた。さらなる混乱に陥る町で、アニッサとジェニファーも事件に巻き込まれてしまう。娘たちを救い出すため、ジェファーソンは再びブラックライトニングのスーツを纏うことを決意。こうして一度引退したヒーローは復活を遂げるのだった。
しかし、今度はひとりではない。父の血を受け継いだアニッサとジェニファーのパワーも覚醒。アニッサは、ヒーロー“サンダー”として活動をはじめる。一方ジェニファーは、自ら電気を発生させるパワーをもっていたが、現実を受け止めきれずにいた。姉とは対照的に普通の生活を送りたいと望むジェニファー。しかし、日に日に能力は目覚めていく。そんな中、恋人カリルがトビアスの手下に落ちてしまい、ペインキラーと名乗り、学校を襲撃する事件が起きる。
メタヒューマンの元夫と子供をもつリンは、医学研究者として家族や町の人々を救いたいという使命感を胸にグリーンライトの研究に没頭。すると過去にフリーランドで出回ったワクチンと関係があることが明らかに。それは謎多きギャンビの正体、そして根深いトビアスの悪、さらにはブラックライトニングのパワーの原因にも繋がるものだった。そして進行中の秘密計画の存在も明らかになり、子供達が閉じ込められたポッドに辿り着くのだった。
「報いの書」を皮切りに「血の書」、「反乱の書」、「秘密の書」、「啓示の書」という構成で展開するシーズン2。それはまるで“黒いイエス”と呼ばれ慕われるジェファーソンの聖書のように、力強く響く。
チーム・ピアースの目前の任務はポッドに閉じこめられた子供たちを救うこと。鍵を握るブリーフケースは、常に一歩先を行くトビアスの手に渡っていた。宿敵に先手をとられたジェファーソンは、さらに窮地に立たされる。ペインキラーが学校を襲撃した際、ブラックライトニングとして戦っていたため校内に不在だった“校長”ジェファーソンは、理事会に責任問題を追及され、愛する職を失う危機に直面。さらに友人であるヘンダーソン警部にも秘密を隠しきれなくなっていた。
その頃アニッサは、ありあまる正義感を押え切れずにいた。ヒーローとしてのあり方を模索する彼女に正義の境界線を説くジェファーソン。しかし納得のいかないアニッサは黒衣をまとい、敵のアジトに乗り込んでいく。次第に彼女の噂は広まり“ブラック・バード”と呼ばれるように。父と衝突して家を出たアニッサにとって唯一の心の拠り所は、ガールフレンドのグレース。しかし彼女も秘密を抱えていたのだった。
一方、未知のパワーを秘めたジェニファーは、ヒーロー“ライトニング”として覚醒する時が、刻一刻と近づいていた。安全のため自宅学習をさせられたことで、パワーに向き合うことを余儀なくされるジェニファー。何のために戦うのか。戦うことで生じる犠牲とは。ジェニファーがパワーを自分のものにしたとき、父を超えるヒーローが誕生する。
チーム・ピアースの一人として立ち向かうことを決意したリンは、ポッドの担当者を引き受ける。上司オデルや研究者ジェイスと対立しながらも真相に近づくリン。巨大な陰謀の一角が見え始めた時、既にすぐそばに脅威が迫っていた。
若者を中心に瞬く間に拡散したグリーンライトは、中毒者を次々とメタヒューマンへと変えていく。彼らは“グリーンライト・ベイビー”と呼ばれ、人々に恐れられていた。研究担当者のリンはグリーンライト・ベイビーやポッドの子供たちを救い出すため全力を注いでいたが、ASAエージェントでポッド計画の責任者オデルが彼女の前に立ちはだかる。リンを信頼していないオデルは、妨害とも思える行動を繰り返し、研究で死者を出すことも厭わないマッドサイエンティストのジェイス博士を参加させるよう指示。彼らの強行的なやり方に納得がいかないリンと真っ向から対立するのだった。
その頃フリーランドの王を豪語するトビアスは、新たな手下を雇い入れていた。暗号理論の研究者で天才的な頭脳の持ち主トッド。そして凄腕暗殺者カッター。毒を仕込んだ刃で標的を仕留めるカッターは、生まれながらの殺し屋。この危険な女に惚れこんだトビアスが熱い愛を燃え上がらせている頃、サウス・フリーランドでは白人至上主義のもうひとりの危険な女が勢力を増していた。ルッカーと名乗る彼女の正体は、銀色の液状物質“エレメント”を自在に操るメタヒューマン。銀色の物質で体を乗っ取り、パワーをもつ白人“サンジェを増やしていた。ここに住む黒人たちは“パーディ”と呼ばれ、サンジェに怯えながら森の中だけでの生活を強いられていた。しかしパーディとサンジェのカップルに子供が誕生したことで、事態は動き出す。ブラックライトニングはルッカーから彼らを救うことはできるのか?
さらにパワーの扱い方に悩むジェニファーをセラピストとして支えるメタヒューマンのぺレナや、校長候補としてガーフィールド高校にやってくるロウリーなど、謎多き新たな登場人物が続々登場。シーズン2を盛り上げる!