バットマンの物語に様々な形で登場してきたキャットウーマンことセリーナ・カイルだが、変わらぬは彼女のファム・ファタール的な魅力。心も財布も持っていかれてしまうので、用心することだ。
「BATMAN」#1で初登場以来、コミックシリーズに頻繁に登場するキャラクターで、2度にわたりアカデミー賞ノミネート女優が扮している。1作目はティム・バートンによる名作、『バットマン リターンズ』のミシェル・ファイファー、2作目はクリストファー・ノーランによる大ヒット好評作『ダークナイト ライジング』のアン・ハサウェイ。キャットウーマンはまたバットマン関連のアニメーションやビデオゲームのほとんどでフィーチャーされている。
ゴッサムのドヤ街で育った孤児のセリーナは生き抜くために、そして友達を助けるために犯罪に手を染めていった。快活な女怪盗は必要なものなら何でもくすね、時には必要のないものまですっと盗むなどして、泥棒を芸術の域にまで高めていった。猫のマスクとスーツを身にまとい、ゴッサムの金持ちや悪徳者を狙う。素手の格闘や曲芸においては名人級。忍びのワザも忍者のごとく、不法侵入のエキスパートである。
盗人で出自も怪しいキャットウーマンだが、根っからの悪人ではなく、不純な行動の裏には真っ当な動機があったりする。善と悪のなんとも微妙な境界線上で活躍するセリーナの世界観は白か黒かというものではなく、様々なグレーゾーンが存在するものである。だがそれでも自分なりの信条を貫いており、バットマンの味方になることもある。バットマンとは複雑な関係で、お互いに対する恋心が二人をあり得ない方向に向かわせ、居心地が悪くなったりすることもある。何せキャットウーマンはいつか悪への境界線を超えてしまう危険性をはらむ存在だからである。そうなったらバットマンはキャットウーマンを投獄せざるをえなくなるだろう。
特殊能力 | 卓越した武術、格闘術、身体能力 |
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本名 | セリーナ・カイル |
職業 | 怪盗 |
初登場 | BATMAN #1 (1940) |
NEW 52初登場 | CATWOMAN #1 (2011) |
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