CAST & STAFFキャスト&スタッフ

  • ジョニー・デップ(ジェームズ・"ホワイティ"・バルジャー)

    受賞歴をもつ俳優。また、自身の製作会社インフィニタム・ニヒルの名のもとで数多くの作品を製作している。

    これまでに、米アカデミー賞最優秀主演男優賞に3度ノミネートされている。大成功を収めたシリーズ1作目となるゴア・バービンスキー監督の2003年の大ヒット作『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』で同賞に初ノミネート。同作で、瞬く間に人気者となったジャック・スパロウを独創的に演じ、全米映画俳優組合(SAG)賞とエンパイア賞を受賞し、ゴールデングローブ賞と英アカデミー(BAFTA)賞にもノミネートされた。
    その後、再びゴールデングローブ賞にノミネートされた『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』(06)、さらに『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』(07)、『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉』(11)でジャック・スパロウを再演した。

    マーク・フォースター監督の高い評価を得た04年のドラマ『ネバーランド』で2度目の米アカデミー賞ノミネート。「ピーター・パン」の作者ジェイムズ・バリーを演じた同作では、ゴールデングローブ賞、BAFTA賞、SAG賞にもノミネートされた。さらに07年、スティーブン・ソンドハイムのミュージカルを映画化したティム・バートン監督の『スウィーニー・トッドフリート街の悪魔の理髪師』で米アカデミー賞に3度目のノミネートを果たし、ゴールデングローブ賞コメディ/ミュージカル部門最優秀男優賞を受賞した。

    これまでに、ティム・バートン監督とは8作品でチームを組んできた。バートン作品では、主人公のエドワード・シザーハンズを演じた『シザーハンズ』(90)を筆頭に、エド・ウッドを演じて自身がロンドン映画批評家協会賞を受賞した『エド・ウッド』(94)、ウィリー・ウォンカを演じた『チャーリーとチョコレート工場』(05)、マッド・ハッターを演じた『アリス・イン・ワンダーランド』(10)ではゴールデングローブ賞にノミネートされている。また、同監督のヒットアニメ『ティム・バートンのコープスブライド』(05)では声優を務め、『ダーク・シャドウ』(12)にも出演している。

    待機作は、マッド・ハッターを再演するアドベンチャー『Alice Through the Looking Glass』。また、ジャック・スパロウを再演する『Pirates of the Caribbean: Dead Men Tell No Tales』の撮影を終えたばかりである。

    ミュージシャンとしてキャリアをスタートし、その後俳優へと転向した。ヒットホラー『エルム街の悪夢』(84)でデビューを飾り、続いて米アカデミー賞を受賞した戦争ドラマ『プラトーン』(86/オリバー・ストーン監督)に出演。1987年、人気TV番組「21ジャンプ・ストリート」のシーズン1~5の82エピソード(87~90)に出演し、頭角を現した。

    5シーズンにわたってTVに出演したのち、映画界に戻りジョン・ウォーターズ監督の『クライ・ベイビー』(90)に出演。キャリア初期のころの出演作はほかに、自身がゴールデングローブ賞にノミネートされた『妹の恋人』(93)、ラッセ・ハルストレム監督の『ギルバート・グレイプ』(93)、『ドンファン』(94/マーロン・ブランド共演)、マイク・ニューウェル監督の『フェイク』(97)、テリー・ギリアム監督の『ラスベガスをやっつけろ』(98)などがある。97年、『ブレイブ』(マーロン・ブランド共演)で脚本/監督デビューを果たし、主演も務めた。

    このほか、自身がゴールデングローブ賞にノミネートされた『ショコラ』(00/ラッセ・ハルストレム監督)、『フロム・ヘル』(01/ヒューズ兄弟監督)、『レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード』(03/ロバート・ロドリゲス監督)、『パブリック・エネミーズ』(09/マイケル・マン監督)、再びゴールデングローブ賞ノミネートを果たした『ツーリスト』(10)、製作も務めた『ラム・ダイアリー』(11)、『ローン・レンジャー』(13/ゴア・バービンスキー監督)、ヒットミュージカルの映画版『イントゥ・ザ・ウッズ』(14/ロブ・マーシャル監督)など、幅広いジャンルの作品に出演している。加えて、米アカデミー賞受賞アニメ『ランゴ』(11/ゴア・バービンスキー監督)で主人公のランゴの声を担当し、マーティン・スコセッシ監督が米アカデミー賞にノミネートされたファンタジー作品『ヒューゴの不思議な発明』(11)では製作を務めた。

  • ジョエル・エドガートン(ジョン・コノリー)

    F・スコット・フィッツジェラルドの傑作小説をバズ・ラーマン監督が映画化した2013年の『華麗なるギャツビー』でトム・ブキャナンを好演し、絶賛された。同作で、オーストラリア映画TV芸術アカデミー(AACTA)賞およびオーストラリア映画批評家サークル(FCCA)賞の最優秀助演男優賞を受賞し、オーストラリア映画批評家協会(AFCA)賞の助演男優賞部門にもノミネートされた。

    近作に、リドリー・スコット監督の歴史大作『エクソダス:神と王』(14/クリスチャン・ベール共演)がある。また、サイコサスペンス『The Gift』(15)では、監督/脚本/製作/出演を兼ねた。このインディペンデント映画は、映画レビューサイト「ロッテントマト」で93%の好評価を獲得し、公開週末の興行収益が1200万ドルに達するという快挙を成し遂げた。

    待機作には、ジェフ・ニコルズ監督のSFサスペンス『Midnight Special』、ギャビン・オコナー監督のウエスタン『Jane Got a Gun』(ナタリー・ポートマン、ユアン・マクレガー共演)などがある。現在、ニコルズ監督と再びタッグを組み、実話を基にしたドラマ『Loving』の撮影に入っている。同作は、バージニア州の異人種間結婚禁止法に異議を申し立て、歴史的な最高裁訴訟を起こした夫婦の物語である。

    12年、キャスリン・ビグロー監督の受賞実話ドラマ『ゼロ・ダーク・サーティ』に出演し、国際1的に注目を集めた。同年、ピーター・ヘッジズ監督の『ティモシーの小さな奇跡』(未)、FCCA賞最優秀男優賞を受賞した『Wish You Were Here』にも出演。

    ほかの近作に、オーストラリア映画協会(AFI)賞およびFCCA賞最優秀助演男優賞を受賞したデイビッド・ミショッド監督の『アニマル・キングダム』(10)、ギャビン・オコナー監督のドラマ『ウォーリアー』(11・未/トム・ハーディ、ニック・ノルティ共演)、ジョン・カーペンター監督のカルトクラシック『遊星からの物体X』(82)の前日譚となるホラーサスペンス『遊星からの物体X ファーストコンタクト』(11)、脚本/製作も務め、13年度トロント国際映画祭でプレミア上映されたドラマ『Felony』などがある。

    キャリア初期のころには、ジョージ・ルーカス監督の大ヒットシリーズ『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(02)と『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(05)で、のちにルーク・スカイウォーカーのオーウェン叔父さんとなる若き日のオーウェン・ラーズを演じた。ほかにもドラッグクイーンが登場するコメディ『キンキーブーツ』(05)、犯罪サスペンス『スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい』(06)、『Whisper』(07/ジョシュ・ホロウェイ共演)、兄のナッシュ・エドガートンが監督した『The Square』(08)、オーストラリア映画『バタフライエフェクト・イン・クライモリ』(08・未)などに出演。また、米アカデミー賞にノミネートされた短編アニメ『The Mysterious Geographic Explorations of Jasper Morello』(05)では主人公の声を担当。さらにザック・スナイダー監督のアニメ『ガフールの伝説』(10)でも声優を務めた。

    オーストラリアのニュー・サウス・ウェールズ州で生まれた。ウエスタン・シドニー大学ネピアン演劇学校で学び、さまざまな舞台に出演。その主な作品に、シドニー・シアター・カンパニーの「Blackrock」「Third World Blues」「Love for Love」、ベル・シェイクスピアの「ヘンリー四世」などがある。

    09年、称賛を浴びたシドニー・シアター・カンパニー作品「欲望という名の電車」のスタンリー・コワルスキー役で舞台に返り咲き、ブランチ・デュボア役を演じるケイト・ブランシェットと共演した。同年11月、ふたりはケネディ・センターにて満員の観客の前で同作を上演し、12月にはブルックリン・アカデミー・オブ・ミュージック(BAM)でも上演した。

    オーストラリアのTVでは、長寿シリーズ「The Secret Life of Us」シーズン1~2の32エピソード(01~02)にウィル役で出演し、AFI賞を受賞した。

  • ベネディクト・カンバーバッチ(ビリー・バルジャー)

    2014年の実話ドラマ『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』に出演し、15年度米アカデミー賞最優秀主演男優賞にノミネートされた。暗号解読をおこなうアラン・チューリングを魅力的に演じた同作ではハリウッド映画賞最優秀主演男優賞を受賞し、英アカデミー(BAFTA)賞、ゴールデングローブ賞、英インディペンデント映画賞、放送映画批評家協会賞、全米映画俳優組合(SAG)賞にもノミネートされた。

    13年、舞台のヒット作を映画化したジョン・ウェルズ監督の『8月の家族たち』にオールスター・アンサンブルキャストのひとりとして出演、米アカデミー賞に輝いたスティーブ・マックィーン監督の実話に基づくドラマ『それでも夜は明ける』にも出演。両作品において、キャストとともにSAG賞最優秀アンサンブル演技賞ノミネートを分かち合った。さらに同年、J.J.エイブラムス監督の『スター・トレック イントゥ・ダークネス』でカーン役、ビル・コンドン監督の『フィフス・エステート/世界から狙われた男』(未)ではジュリアン・アサンジ役、『ホビット 竜に奪われた王国』ではドラゴンのスマウグの声を演じた。13年に演じた5つのすべての役で、BAFTA / LAブリタニア賞ブリティッシュ・アーチスト・オブ・ジ・イヤー賞を受賞した。

    14年、「ホビット」3部作の最終章『ホビット 決戦のゆくえ』でスマウグの声を再演し、アニメ『ペンギンズ from マダガスカル ザ・ムービー』では、スパイのクラシファイドの声を担当した。ほかの出演作に、『Starter for 10』『アメイジング・グレイス』(共に06)、『つぐない』(07)、『ブーリン家の姉妹』(08)、『僕が星になるまえに』(10)、スティーブン・スピルバーグ監督の『戦火の馬』(11)、『ミスティック・アイズ』(11)、自身が英インディペンデント映画賞にノミネートされた『裏切りのサーカス』(11)などがある。

    TVにおいても数々の栄誉に浴している。BBC放送の現代版「SHERLOCK(シャーロック)」(10~)でかの有名な探偵シャーロック・ホームズを演じ、エミー賞と放送TV批評家協会賞を受賞し、ゴールデングローブ賞と2度にわたるBAFTA-TV賞にノミネートされた。また、BBC放送のTV映画「スモールアイランド」(09)でBAFTA-TV賞に、HBO放送のミニシリーズ「パレーズ・エンド」(12)でエミー賞と放送TV批評家協会賞にノミネートされた。

    マンチェスター大学でドラマを専攻したのち、ロンドン音楽演劇アカデミーで訓練を積んだ。キャリア初期には、数多くの舞台やTVに出演したが、04年のBBC放送の伝記TV映画「ベネディクト・カンバーバッチ ホーキング」でスティーブン・ホーキングを好演し、国際的な注目を集め、初めてBAFTA-TV賞にノミネートされた。ほかのTV作品に、「法医学捜査班 silent witness」の2エピソード(02)、「MI-5 英国機密諜報部」の1エピソード(03)、「Dunkirk」(04)、「To the Ends of the Earth」(05)、「Stuart: A Life Backwards」(07)、「ラスト・エネミー 監視国家の陰謀」(08)などがある。

    舞台では、11年にナショナル・シアターで上演されて称賛を浴びた、ダニー・ボイル演出の「フランケンシュタイン」(メアリー・シェリー作)に出演し、ジョニー・リー・ミラーとのダブルキャストでフランケンシュタイン博士と怪物を演じた。この二役でミラーとともにオリビエ賞、イブニング・スタンダード演劇賞、批評家協会演劇賞を分かち合った。それ以前には、05年にウエストエンドで上演されたリチャード・エアー演出の「ヘッダ・ガブラー」の演技でオリビエ賞にノミネートされている。幅広い舞台作品には、ニュー・シェイクスピア・カンパニーと共演したリージェント・パーク内オープン・エアー・シアターでの2シーズン、トレバー・ナン演出の「Lady from the Sea」、テネシー・ウィリアムズ作「調整期間」、ウジェーヌ・イヨネスコ作「犀」、「The Arsonists」、ロイヤル・コート・シアター公演「The City」、10年にシア・シャーロックが演出しナショナル・シアターで上演された賞受賞リバイバル「After the Dance」などがある。

    待機作には、マーベル・コミックスのキャラクターをスクリーンに登場させたアクションアドベンチャーで主人公を演じる『Doctor Strange』がある。また、17年秋に公開予定の『Jungle Book: Origins』では、トラのシア・カーンを演じる。さらに、シェイクスピア作「リチャード三世」「ヘンリー四世」「ヘンリー五世」に基づくBBC放送のミニシリーズ「The Hollow Crown」では、リチャード三世を演じる。現在、ロンドンのウエストエンドでシェイクスピア作「ハムレット」の主演を務めている。この舞台劇はナショナル・シアター・ライブ用に撮影され、15年秋に映画館で上映される予定である。

  • ロリー・コクレイン(スティーヴン・フレミ)

    2013年度米アカデミー賞最優秀作品賞に輝いたベン・アフレック監督/主演の『アルゴ』で、アンサンブルキャストのひとりとして称賛を浴びた。同作で1979年に在イラン米国大使館が占拠され、イランから脱出できなくなった6名の米国大使館職員のひとりを演じ、全米映画俳優組合(SAG)賞最優秀アンサンブル演技賞をはじめ、数々の賞をキャストとともに分かち合った。近作に、実話ドラマ『パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間』(13)、13年度トロント国際映画祭でプレミア上映されたホラーサスペンス『オキュラス/怨霊鏡』などがある。待機作は、インディペンデント系の戦争ドラマ『Soy Negro』。

    ニューヨーク生まれ。子ども時代のほとんどを英国で過ごしたのち、マンハッタンに戻りラガーディア・ハイスクール演劇科で学んだ。初めての主要な役は、ドラマ『海辺の殺人者』(92・未)で、ジェフ・ゴールドブラムが演じる役の息子役である。キャリア初期には、リチャード・リンクレイター監督の『バッド・チューニング』(93・未)で酔っぱらいの若者スレイター、『レニー・ゼルウィガーの 危険な天使』(94・未)でタトゥーを入れた凶暴な殺人者ビリー・マック・ブラック、『エンパイア レコード』(95)でルーカスを演じた。

    そののち出演した作品には、ジョージ・ヒッケンルーパー監督の『The Low Life』(95)と『Dogtown』(97)、ジョエル・シューマカー監督の『フローレス』(99/フィリップ・シーモア・ホフマン、ロバート・デ・ニーロ共演)、『The Prime Gig』(00/ビンス・ボーン、エド・ハリス共演)、『ジャスティス』(02/コリン・ファレル、ブルース・ウィリス共演)、リチャード・リンクレイター監督と再びタッグを組んだ『スキャナー・ダークリー』(06)、マイケル・マン監督の『パブリック・エネミーズ』(09/ジョニー・デップ、クリスチャン・ベール共演)、『パッション・プレイ』(10・未/ビル・マーレイ、ミッキー・ローク共演)、『リセット』(11・未/ミラ・ジョヴォヴィッチ共演)などがある。

    2002~04年までレギュラー出演したTVシリーズ「CSI:マイアミ」で演じたティム・スピードル役でTV視聴者にはよく知られている。ほかに、TNT放送の受賞ミニシリーズ「CIA ザ・カンパニー」(07/マイケル・キートン、クリス・オドネル共演)などがある。また、ヒットシリーズ「24 TWENTY FOUR」の第7シーズンの7エピソード(09)で、ジョン・ボイトと共演した。

  • ジェシー・プレモンス(ケヴィン・ウィークス)

    主な近作に、ポール・トーマス・アンダーソン監督の絶賛されたドラマ『ザ・マスター』(12/フィリップ・シーモア・ホフマン、ホアキン・フェニックス共演)、トミー・リー・ジョーンズ監督/主演のウエスタン『The Homesman』(14)がある。待機作には、冷戦ドラマ『Bridge of Spies』(スティーブン・スピルバーグ監督、トム・ハンクス共演)、元自転車競技選手ランス・アームストロングを描いたドラマ『The Program』(スティーブン・フリアーズ監督)、サスペンス『Mena』(ダグ・ライマン監督、トム・クルーズ共演)などが控えている。

    TVでは、受賞シリーズ「ブレイキング・バッド」の最終章シーズン5の13エピソード(12~13)に出演し、全米映画俳優組合(SAG)賞ドラマ部門最優秀アンサンブル演技賞をキャストとともに分かち合った。また、IGNサマー・ムービー賞最優秀悪役賞も受賞。その後、高い評価を得たHBO放送のミニシリーズ「Olive Kitteridge」(14/フランシス・マクドーマンド共演)に出演。そのほか、称賛を得るFX放送のシリーズ「FARGO/ファーゴ」シーズン2の10エピソード(15)でキルステン・ダンストと共演している。

    テキサス州ダラスで生まれた。3歳でコカ・コーラのコマーシャルに出演し、早くもデビューを飾った。数多くのTVシリーズにゲスト出演したり、映画に端役で出演したのち、受賞ヒットシリーズ「Friday Night Lights」にランドリー・クラーク役でシーズン1~5の65エピソード(06~11)に出演し、頭角を現した。この5シーズンにわたるTV出演ののち、数多くの映画に出演。その中には、「Friday Night Lights」シリーズのクリエイター、ピーター・バーグが脚本/監督を務めたアクション『バトルシップ』(12)がある。バーグは、プレモンスのために同作のジミー・オード役を書き下ろした。

    俳優業に加えて、音楽バンド"カウボーイ・アンド・インディアン"で活動している。

  • デイビッド・ハーバー(ジョン・モリス)

    舞台とスクリーンの両方で広く認められる俳優。待機作は、2016年夏に公開予定のDCコミックスのキャラクターに基づくアクションアドベンチャー『Suicide Squad』(デイビッド・エアー監督)。また、ネットフリックスのTVシリーズ「Stranger Things」(ウィノナ・ライダー共演)も16年から放送予定である。

    ニューヨーク出身。ダートマス大学でドラマとイタリア語をダブル専攻して卒業。舞台でキャリアをスタートさせ、1999年に「The Rainmaker」のリバイバル公演でブロードウェイデビューを果たした。エドワード・オルビーの「バージニア・ウルフなんかこわくない」の05年のリバイバル公演でニックを演じ、トニー賞にノミネートされた。最近では、デイビッド・マメットの戯曲「グレンギャリー・グレンロス」の12年/13年のリバイバル公演で、アル・パチーノと共演。ほかのブロードウェイ作品には、パチーノと共演したシェイクスピア作「ベニスの商人」、トム・ストッパードの戯曲で「船出」「難破」「漂着」から成る3部作「コースト・オブ・ユートピア」、そして同じくストッパード作「The Invention of Love」などがある。また、オフブロードウェイで上演されたランフォード・ウィルソン作「The Fifth of July」、ロサンゼルスのゲフィン・シアターで上演されたドナルド・マグリーズ作「永遠の一瞬-Time Stands Still-」にも出演している。

    『愛についてのキンゼイ・レポート』(04/リーアム・ニーソン、ローラ・リニー共演)で映画デビューを飾り、続いて、スティーブン・スピルバーグ監督の『宇宙戦争』(05)とアン・リー監督の革新的感動作『ブロークバック・マウンテン』(05)に出演。ほかに、『007/慰めの報酬』(08)、『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』(08/サム・メンデス監督、レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレット共演)、『消されたヘッドライン』(09)、『グリーン・ホーネット』(11)、『エンド・オブ・ウォッチ』(12)、『パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間』(13)、『誘拐の掟』『イコライザー』(共に14)などがある。

    TVでは、「LAW & ORDER ロー&オーダー」の2エピソード(99,08)、「LAW & ORDER クリミナル・インテント」の2エピソード(04,09)、「ザ・ユニット3 米軍極秘部隊」の1エピソード(07)、「救命医ハンク セレブ診療ファイル」の1エピソード(09)、HBO放送のTV映画「Tilda」(11/ダイアン・キートン、エレン・ペイジ共演)、「PAN AM/パンナム」の6エピソード(11,12)、「エレメンタリー ホームズ&ワトソンin NY」の1エピソード(12)、高評価を得たHBO放送シリーズ「ニュースルーム」シーズン1~3の10エピソード(12~14)、「Rake」の13エピソード(14)、「Manhattan」の10エピソード(14)、「ザ・ブック/CIA大統領特別情報官」の13エピソード(14~15)、「Banshee」の1エピソード(15)など多くの作品に出演している。

  • ダコタ・ジョンソン(リンジー・シル)

    ハリウッドで人気急上昇中の若手女優である。最近、E・L・ジェイムズの小説を映画化し、大ヒットを記録した『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』(15)で、誰もが切望する役アナスタシア・スティールを演じた。

    待機作には、『太陽が知っている』(69)のリメイクで2016年に全米公開予定の『A Bigger Splash』(ルカ・グァダニーノ監督、ティルダ・スウィントン、レイフ・ファインズ、マティアス・スーナールツ共演)、コメディ『How to Be Single』(レベル・ウィルソン共演)などがある。

    高評価を受けてヒットした『ソーシャル・ネットワーク』(10/デビッド・フィンチャー監督、アーロン・ソーキン脚本)の演技で最初に注目を浴びた。次に、コメディ『憧れのウェディング・ベル』(12・未)や『21ジャンプ・ストリート』(12・未/チャニング・テイタム、ジョナ・ヒル共演)に出演。

    TVでは、FOX放送のゴールデンタイムに放送された、1台のカメラで撮影するアンサンブルコメディシリーズ「Ben & Kate」の16エピソード(12~13)で主人公ケイトを演じた。06年にはゴールデングローブ賞ミス・ゴールデングローブの栄誉に輝いた。

  • ジュリアンヌ・ニコルソン(マリアン・コノリー)

    近作は、ピューリッツァー賞とトニー賞に輝く戯曲を映画化した『8月の家族たち』(13/ジョン・ウェルズ監督)。メリル・ストリープ、ジュリア・ロバーツ、ベネディクト・カンバーバッチを含むアンサンブルキャストの一員として、ハリウッド映画賞アンサンブル演技賞を受賞し、全米映画俳優組合(SAG)賞アンサンブル演技賞にもノミネートされた。

    そのキャリアを語る上でインディペンデント映画は切っても切り離せない。インディペンデント映画の待機作は、タイトルロールを演じる『Sophie and the Rising Sun』。これまでに、『ラブレター/誰かが私にい?』(99・未/ピーター・チャン監督)、『Tully』(00/ヒラリー・バーミンガム監督)、『カレの嘘と彼女のヒミツ』(04・未/ニック・ハラン監督)、『愛についてのキンゼイ・レポート』(04/ビル・コンドン監督、リーアム・ニーソン、ローラ・リニー共演)、TV映画「ラスト・トゥー・ウィークス」(06/サリー・フィールド共演)、『ニューヨーク、狼たちの野望』(09・未/イーサン・ホーク共演)、『William Vincent』(10/ジェイムズ・フランコ共演)、2015年度サンダンス映画祭でプレミア上映された『Ten Thousand Saints』といった作品で主人公を演じてきた。

    TVでは、「霊能者アザーズ」の13エピソード(00)、「アリー・myラブ」の13エピソード(01~02)、「LAW & ORDER クリミナル・インテント」の24エピソード(06~09)、HBO放送の受賞シリーズ「ボードウォーク・エンパイア 欲望の街」の11エピソード(11~13)、「グッド・ワイフ」の2エピソード(12)、リリアン・デポール博士を演じて放送映画批評家協会TV賞にノミネートされたショータイム放送の「マスター・オブ・セックス」の12エピソード(13~14)、サンダンスTVのシリーズ「The Red Road」の12エピソード(14~15/ジェイソン・モモア、マーティン・ヘンダーソン共演)などに出演している。

    ニューヨークでの舞台作品には、12年にオリジナルキャストとして参加したサム・シェパードのオフブロードウェイ上演作品「Heartless」、メリッサ・ジェイムズ・ギブソンの新作戯曲「This」、アダム・ラップ作「The Hallway Trilogy」、バスシーバ・ドラン作「Parents' Evening」などがある。

    マサチューセッツ州ボストンの郊外にあるメドフォードで生まれ育つ。ニューヨークに移り、プロとしての演技キャリアを追求する前に、ニューヨーク市立大学ハンター校で学んだ。

  • ケビン・ベーコン(チャールズ・マグワイア)

    スクリーンと舞台の両方で、主役と力強い脇役をバランスよく演じ分ける、受賞経験をもつ俳優。

    1994年のサスペンススリラー『激流』(カーティス・ハンソン監督)の演技でゴールデングローブ賞にノミネートされた。その翌年、『告発』(95)の演技で全米映画俳優組合(SAG)賞にノミネートされ、『アポロ13』(95/ロン・ハワード監督)ではキャストとともにSAG賞最優秀アンサンブル演技賞を受賞。さらに2度、ドラマ『ミスティック・リバー』(03/クリント・イーストウッド監督)と『フロスト×ニクソン』(08/ハワード監督)でSAG賞アンサンブル演技賞にノミネートされている。また、製作総指揮を兼任し、物議を醸したドラマ『The Woodsman』(04)の演技で、インディペンデント・スピリット賞にノミネートされた。

    フィラデルフィア出身。ニューヨークのサークル・イン・ザ・スクエア・シアターの最年少の生徒となり、『アニマル・ハウス』(78)で映画デビューを飾った。

    これがきっかけとなり、『ダイナー』(82/バリー・レヴィンソン監督)とスマッシュヒット作『フットルース』(84/ハーバート・ロス監督)に配役され、一躍スターダムに登り詰めた。

    それ以来、幅広い映画作品で豊かな才能を証明し続けている。60本以上の映画出演作品には、『結婚の条件』(88)、『ケビン・ベーコンのハリウッドに挑戦!!』(89・未)、『トレマーズ』(90)、『フラットライナーズ』(90)、『JFK』(91)、『ア・フュー・グッドメン』(92)、『スリーパーズ』(96)、声の出演をしたアニメ『バルト』(95)、『ピクチャー・パーフェクト/彼女が彼に決めた理由(わけ)』(97・未)、『17 セブンティーン』(97)、『エコーズ』(99)、『マイ・ドッグ・スキップ』『インビジブル』(共に00)、『コール』(02)、『ビューティー・ショップ』(05・未)、『秘密のかけら』(05)、『狼たちの報酬』(07・未)、『たった一人のあなたのために』(09・未)などがある。近作は、『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』『ラブ・アゲイン』(共に11)、製作総指揮も兼任したサスペンススリラー『Cop Car』(15)。

    TVでは、HBO放送のTV映画「TAKING CHANCE/戦場のおくりびと」(09)に主演し、ゴールデングローブ賞とSAG賞を受賞し、エミー賞にもノミネートされた。近作は、45エピソード(13~15)に主演するFOX放送シリーズ「ザ・フォロイング」で、最近、シーズン3(15)が終了したところである。ほかに、「The Gift」(79)、「Mister Roberts」(84)、ランフォード・ウィルソンの戯曲を映画化し、その後、妻となるキーラ・セジウィックと共演したPBS放送の「レモン色の空」(88)といったTV映画や、「そりゃないぜ!? フレイジャー」の1エピソード(94)や「ウィル&グレイス」の2エピソード(02,06)へのゲスト出演などがある。

    96年、TV映画「Losing Chase」(96/セジウィック、ボー・ブリッジス、ヘレン・ミレン出演)で監督デビューを果たし、ミレンはこの演技でゴールデングローブ賞を受賞した。作品自体もゴールデングローブ賞最優秀ミニシリーズ/TV映画部門作品賞にノミネートされた。その後も、『バイバイ、ママ』(05)の監督と製作を手がけ、セジウィックが主演するドラマシリーズ「クローザー」で4エピソード(06,07,08,09)の監督も担当した。

    舞台では、83年上演の「スラブ・ボーイズ」(ショーン・ペン共演)でブロードウェイデビューを果たし、86年上演のジョー・オートン作「Loot」にも出演。ほかにも、「Album」「Poor Little Lambs」「Getting Out」、テレサ・レベックのコメディ「Spike Heels」などでオフブロードウェイの舞台に立っている。2002年、一人芝居「An Almost Holy Picture」でブロードウェイの舞台に戻った。最近、ダスティン・ランス・ブラックの戯曲「8」の好評を博したリーディング会でロサンゼルスの舞台に立っている。

    兄マイケルとともに音楽バンド"ザ・ベーコン・ブラザース"を結成し、成功を収めている。フォーク、ロック、ソウル、カントリーを掛け合わせたタイトルのデビューアルバム「Forosoco」を1997年に発表したのち、CD8枚とコンサートDVD1枚をリリースしている。

    2000年、リンカーン・センター映画協会より、映画業界での偉大なキャリアを称えられる栄誉に浴した。07年、ソーシャル・メディア・ネットワークを通して、博愛主義を広めるために人々を勇気づけるサイトSixDegrees.orgを立ち上げた。SixDegrees.orgでの活動を称えられ、放送映画批評家協会より10年度ジョエル・シーゲル賞を授与された。

  • コリー・ストール(フレッド・ワイシャック)

    近作は、スーパーヒーローが活躍するアクションアドベンチャーヒット作『アントマン』(15/ポール・ラッド共演)。

    2014年には、まったくタイプの異なる4本の映画に出演した。ヒット作『フライト・ゲーム』(ジャウム・コレット=セラ監督、リーアム・ニーソン共演)、トライベッカ映画祭でプレミア上映された『Glass Chin』(ノア・バスケル監督)、ジェイソン・ベイトマンたちアンサンブルキャストとして参加したドラマチックコメディ『This Is Where I Leave You』(ショーン・レヴィ監督)、『グッド・ライ ~いちばん優しい嘘~』(リース・ウィザースプーン共演)である。そのほかの近作には、サスペンススリラー『Dark Places』(15/シャーリーズ・セロン共演)などがある。

    それ以前には、ウディ・アレン監督の『ミッドナイト・イン・パリ』(11)でアーネスト・ヘミングウェイを演じ、インディペンデント・スピリット賞にノミネートされた。ほかに、『スタンドアップ』(05/シャーリーズ・セロン共演)、『ナンバー23』(07/ジョエル・シューマカー監督)、『ソルト』(10/アンジェリーナ・ジョリー共演)、『ボーン・レガシー』(12/トニー・ギルロイ監督)、サンダンス・コンペティション出品作品『C.O.G.』(13)などがある。

    TVでは、デビッド・フィンチャーが製作総指揮を務める、ネットフリックスシリーズ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」シーズン1の11エピソード(13)で米国下院議員ピーター・ルッソを演じ、ゴールデングローブ賞にノミネートされた。ほかに、HBO放送の受賞TV映画「ノーマル・ハート」(14)などがあり、現在は、ギレルモ・デル・トロがクリエイターを務め、これまでに39エピソード(14~16)に出演したFX放送のSF/ホラーシリーズ「ストレイン 沈黙のエクリプス」に出演中である。

    ニューヨーク大学で美術学修士号を取得。リン・ノテージ作「Intimate Apparel」の舞台に出演してプロとしてキャリアをスタートさせた。バイオラ・デイビスが思いを寄せる役を演じ、ニューヨークのドラマデスク賞とロサンゼルスのドラマ批評家協会賞にノミネートされた。03年に「ヘンリー四世」でブロードウェイデビューを飾り、07年には「Old Acquaintance」のリバイバル公演に出演。10年、アーサー・ミラー作「橋からの眺め」のブロードウェイリバイバル公演に出演し、リーブ・シュレイバー、スカーレット・ヨハンソンと共演した。

  • ピーター・サースガード(ブライアン・ハロラン)

    現在、アントワーン・フークア監督が、西部劇の古典『荒野の七人』(60)をリメイクする『The Magnificent Seven』(クリス・プラット、デンゼル・ワシントン共演)の撮影に入っている。

    ミズーリ州セントルイスにあるワシントン大学でアクターズ・スタジオ・プログラムを専攻し、1995年にオフブロードウェイで上演されたホートン・フート作「Laura Dennis」(ジェイムズ・ホートン演出)に出演し、舞台デビューを飾った。2008年、アントン・チェーホフ作「かもめ」(クリスティン・スコット・トーマス、キャリー・マリガン共演)でトリゴーリン役を演じ、ブロードウェイデビューを果たした。これがきっかけとなり、オフブロードウェイで上演されたチェーホフ劇「ワーニャ伯父さん」と「三人姉妹」に出演し、高い評価を受けた。両作品ともにオースティン・ペンドルトンが演出し、マギー・ギレンホールと共演した。15年前半、ペンドルトンと再びチームを組み、6週間にわたってクラシック・ステージ・カンパニーの「ハムレット」に出演した。

    映画では、『ラヴレース』(13/アマンダ・サイフリッド共演)、『ブルージャスミン』(13/ウディ・アレン監督、ケイト・ブランシェット共演)、『ナイト・スリーパーズ ダム爆破計画』(13・未/ケリー・ライヒャルト監督)、そして『Pawn Sacrifice』(14/エドワード・ズウィック監督、トビー・マグワイア、リーブ・シュレイバー共演)、有名な社会心理学者スタンレー・ミルグラムを演じて15年度サンダンス映画祭で絶賛のうちにプレミア上映を終えた『Experimenter』(15/ウィノナ・ライダー共演)、『Ladygrey』(15/アラン・ショカール監督、ジェレミー・レニエ、エミリー・モーティマー共演)といったインディペンデント映画に多く出演している。

    TVでは、AMC放送の「THE KILLING」の12エピソード(13)の演技で放送映画批評家協会TV賞のドラマシリーズ部門最優秀助演男優賞にノミネートされ、NBC放送のミニシリーズ「The Slap」の8エピソード(15/タンディ・ニュートン、ザカリー・クイント共演)にも出演している。

    以前には、03年のドラマ『ニュースの天才』でゴールデングローブ賞とインディペンデント・スピリット賞にノミネートされ、『愛についてのキンゼイ・レポート』(04/ビル・コンドン監督、リーアム・ニーソン、ローラ・リニー共演)では放送映画批評家協会賞とインディペンデント・スピリット賞にノミネートされた。

    キンバリー・ピアース監督の『ボーイズ・ドント・クライ』(99/ヒラリー・スワンク、クロエ・セビニー共演)で演じた主人公を苦しめレイプする青年の演技で初めて高い評価を得て広く注目を集めた。ほかに、『K-19』(02/キャスリン・ビグロー監督、リーアム・ニーソン、ハリソン・フォード共演)、『終りで始まりの4日間』(04・未/ザック・ブラフ監督)、『The Dying Gaul』(05/キャンベル・スコット、パトリシア・クラークソン共演)、『フライトプラン』(05/ジョディ・フォスター共演)、『ジャーヘッド』(05/サム・メンデス監督、ジェイク・ギレンホール、ジェイミー・フォックス共演)、『ラブ・ザ・ドッグ 犬依存症の女』(07・未/マイク・ホワイト監督)、『国家誘拐』(07・未/ギレンホール共演)、『エレジー』(08/ペネロペ・クルス、ベン・キングズレー共演)、『エレクトリック・ミスト 霧の捜査線』(09・未)、『エスター』(09/ジャウム・コレット=セラ監督)、『17歳の肖像』(09)、『ナイト&デイ』(10/トム・クルーズ共演)、『グリーン・ランタン』(11/マーティン・キャンベル監督)などがある。

  • アダム・スコット(ロバート・フィッツパトリック)

    近作は、15年度サンダンス映画祭でプレミア上映され、9月に全米公開されたロマンチックコメディ『Sleeping with Other People』(15/ジェイソン・サダイキス、アリソン・ブリー共演)。待機作には、クリスマスをテーマにしたホラーで12月より全米公開される『Krampus』(トニ・コレット共演)、コメディ『My Blind Brother』(ニック・クロール、ジェニー・スレイト共演)などがある。

    出演以外では、妻ナオミ・スコットとともに製作会社ゲッティン・ラッド・プロダクションズを設立。ゲッティン・ラッド社は、アダルト・スイム社が放送するTVシリーズ「The Greatest Event in Television History」(12~14)の原案と製作を担当。自身は4エピソード(12,13,14)すべてで監督と出演を兼ね、ポール・ラッド、ジョン・ハム、エイミー・ポーラー、トム・ハンクス、ビリー・ジョエルら豪華出演者たちと共演している。また、マーク・デュプラスとともに、主演も務めるコメディ『The Overnight』(15/ジェイソン・シュワルツマン、テイラー・シリング共演)の製作総指揮を担当。この作品は15年度サンダンス映画祭でプレミア上映され、高評価を受けて6月から全米公開された。さらに、ゲッティン・ラッド社は、ユニバーサルTVと企画開発契約を結び、その契約のもとで、ジョー・マンデとともに、マリファナ薬局の日々の仕事を描くコメディ「Buds」の製作総指揮を務める予定である。

    エミー賞とゴールデングローブ賞にノミネートされたNBC放送のコメディシリーズ「Parks and Recreation」の97エピソード(10~15)で演じたベン・ワイアット役でよく知られている。このシリーズは、ファイナルとなるシーズン7の放送を15年2月に終了した。この演技で、放送映画批評家協会TV賞のコメディシリーズ部門最優秀男優賞に2度ノミネートされている。

    映画出演作品には、『アビエイター』(04)、『アートスクール・コンフィデンシャル』(06・未)、『無ケーカクの命中男/ノックトアップ』(07)、スマッシュヒットコメディ『俺たちステップ・ブラザース -義兄弟-』『ザッツ★マジックアワー ダメ男ハワードのステキな人生』『ライフ・ドア 黄昏のウォール街』(いずれも08・未)、自身が10年度インディペンデント・スピリット賞の最優秀主演男優賞にノミネートされたドラマ『ビンテージ・ラブ ~弟が連れてきた彼女~』(09・未)、『ピラニア3D』(10)、『リープ・イヤー うるう年のプロポーズ』(10・未)などがある。近作は、『我が家のおバカで愛しいアニキ』(11・未)、『Friends with Kids』(11)、『バチェロレッテ -あの子が結婚するなんて!』『See Girl Run』(共に12)、『人生はノー・リターン ~僕とオカン、涙の3000マイル~』(12・未)、主人公を演じたインディペンデント系コメディ『ファミリー・アゲイン/離婚でハッピー!?なボクの家族』(13・未)、ベン・スティラーがリメイクした『LIFE!/ライフ』(13)、『オフロでGO!!!!! タイムマシンはジェット式2』(15・未)など。

    ほかのTV作品には、高評価を受けたHBO放送シリーズでパレク役を演じた「Tell Me You Love Me」の10エピソード(07)、HBO放送のコメディシリーズ「Eastbound & Down」の2エピソード(09,10/ダニー・マクブライド共演)などがある。また、近年になってカルト的人気を博しているスターズ放送のオリジナルシリーズ「Party Down」の20エピソード(09~10)に出演。このシリーズでは、ポール・ラッド、ロブ・トーマス、ダン・エセリッジ、ジョン・エンボムが製作総指揮を務め、自身は7エピソード(10)で製作を担当した。

  • ジュノー・テンプル(デボラ・ハッセー)

    大きな期待が寄せられるHBO放送シリーズ「Vinyl」(ボビー・カナベイル、オリビア・ワイルド共演)が2016年より放送予定である。テレンス・ウィンターがクリエイターを務めるこのシリーズは、マーティン・スコセッシが製作総指揮に携わり、数エピソードの監督も担当している。映画では、15年9月にトロント国際映画祭でプレミア上映されたばかりの『Len and Company』(ティム・ゴッヅオル監督)、インディペンデント映画『Away』(デイビッド・ブレア監督、ティモシー・スポール共演)の公開が控えている。

    近作は、15年度トライベッカ映画祭でプレミア上映された『Meadowland』、『Safelight』『Far from the Madding Crowd』(いずれも15)。

    14年には、ヒット作『マレフィセント』(アンジェリーナ・ジョリー共演)、『シン・シティ 復讐の女神』(14/ロバート・ロドリゲス監督、ジョシュ・ブローリン、レイ・リオッタ共演)に出演。

    13年には、英アカデミー(BAFTA)EEライジング・スター賞を受賞。また、13年度サンダンス映画祭でプレミア上映されて高い評価を得た3本の映画に出演した。ジル・ソロウェイの監督デビュー作『午後3時の女たち』、セバスチャン・シルバ監督のダークホラー『Magic Magic』、リンダ・ラヴレースの語られざる物語を描いた『ラヴレース』(アマンダ・サイフリッド共演)である。続いて、13年度トロント国際映画祭でプレミア上映されたアレクサンドル・アジャ監督の『ホーンズ 容疑者と告白の角』(ダニエル・ラドクリフ共演)にも出演した。

    それ以前には、インディペンデント系映画『キラー・スナイパー』(11・未/ウィリアム・フリードキン監督、マシュー・マコノヒー、エミール・ハーシュ共演)、クリストファー・ノーラン監督のバットマン3部作の最終章で大ヒットを記録した『ダークナイト ライジング』(12)に出演。

    キャリア初期に、BAFTAの"見るべき英国人俳優"と「バラエティ」誌の"見るべき10人の俳優"のひとりに選ばれた。

    ほかに、『あるスキャンダルの覚え書き』(06/リチャード・エアー監督、ジュディ・デンチ、ケイト・ブランシェット共演)、『つぐない』(07/ジョー・ライト監督、キーラ・ナイトレイ、ジェイムズ・マカヴォイ共演)、『ブーリン家の姉妹』(08/ジャスティン・チャドウィック監督、ナタリー・ポートマン、スカーレット・ヨハンソン共演)、『紀元1年が、こんなんだったら!?』(09・未/ハロルド・ライミス監督、ジャック・ブラック共演)、『ブラック・レコード~禁じられた記憶~』(09・未/スティーブン・ポリアコフ監督、ビル・ナイ、ジュリー・クリスティ共演)、『汚れなき情事』(09・未/ジョーダン・スコット監督)、『ベン・スティラー 人生は最悪だ!』(10・未/ノア・バームバック監督、ベン・スティラー共演)、『Kaboom』(10/グレッグ・アラキ監督)、『カリフォルニア・ガール ~禁じられた10代~』(10/エイブ・シルビア監督)、『Little Birds』(11/エルジン・ジェイムズ監督)、『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』(11/ポール・W・S・アンダーソン監督、オーランド・ブルーム、クリストフ・バルツ共演)などがある。

  • スコット・クーパー(監督/製作)

    2009年の『クレイジー・ハート』(ジェフ・ブリッジス、マギー・ギレンホール、ロバート・デュバル出演)で監督デビューを飾り、脚本と製作も担当した。この作品は、米アカデミー賞3部門にノミネートされ、ブリッジスが最優秀主演男優賞を受賞し、最優秀歌曲賞も獲得した。自身はインディペンデント・スピリット賞最優秀第一回作品賞を受賞し、全米脚本家組合賞/スピリット賞/南カリフォルニア大学スクリプター賞にノミネートされた。

    脚本と監督を担当した近作は、インディペンデント映画『ファーナス/訣別の朝』(13/クリスチャン・ベール、ウディ・ハレルソン、ケイシー・アフレック、ゾーイ・サルダナ、フォレスト・ウィテカー、サム・シェパード出演)。このサスペンス映画で、自身は13年度ローマ映画祭において最優秀デビュー&2本目の映画賞を受賞し、ゴールデン・マークアウレリオ賞にノミネートされた。

    現在、マイケル・アーマーの小説「The Road Home」を映画化する大恐慌時代の犯罪ドラマ『The Little Jewel』を含め、多くの企画を抱えている。この作品では、自身の脚本を監督し、レオナルド・ディカプリオとともに製作も担当する予定である。また、お気に入りの小説のひとつ、ウィリアム・スタイロン作「暗闇に横たわれ」の脚色台本を書き、映画化の際には監督を務める予定である。

    俳優としてキャリアをスタートさせ、ニューヨーク市にある有名なリー・ストラスバーグ・インスティチュートで訓練を受けた。『クレイジー・ハート』では監督としてロバート・デュバルと仕事をしたが、南北戦争を描いた壮大なTV映画「ゴッド&ジェネラル/伝説の猛将」(03)、受賞TV映画「ブロークン・トレイル 遥かなる旅路」(06/ウォルター・ヒル監督)、インディペンデント映画『Get Low』(09)の3作品では俳優としてデュバルと共演している。

  • マーク・マルーク(脚本)

    現在、カラブレーゼ・ファミリーを描くタイトル未定の脚本を執筆中である。シカゴに拠点を置くマフィア組織シカゴ・アウトフィットの殺し屋フランク・カラブレーゼの息子カート・カラブレーゼの生存を懸けた証言に基づく犯罪ドラマは、ブラック・ラベル・メディアのモリー・スミス、トレント・ラッキンビル、サッド・ラッキンビルが製作を担当する予定である。最近、マイケル・ベイが立ち上げた451メディア・グループが依頼する、女性が主人公のサスペンススリラー『Sunflower』を書き上げた。また、ブラジルのクライムサスペンス『2 Coelhos』(12)のアメリカ版リメイク『Two Rabbits』の脚本を書き、プロデューサーのアンドリュー・ラザーとスティーブン・シャインバーグが製作する予定である。さらに、カリフォルニア州ウエスト・ハリウッドのサンセット・ストリップに位置する伝説のナイトクラブ"ウィスキー・ア・ゴーゴー"と、1964年にそのクラブを始めたオーナーのマリオ・マグリエリを描くケーブルTVシリーズ「The Whisky」の脚本に取り掛かっている。

    また、ジェイク・ギレンホール、ジェイソン・クラーク、ジョシュ・ブローリン、キーラ・ナイトレイ、ロビン・ライト、サム・ワーシントンらオールスターキャストが出演する実話に基づくアドベンチャー『エベレスト 3D』(15)の製作総指揮を務めている。それ以前には、『ラッシュ/プライドと友情』(13/ロン・ハワード監督)で共同製作総指揮、サスペンス『誘拐の掟』(14/リーアム・ニーソン主演)に製作総指揮で携わった。

    カンザスシティに生まれ育つ。カンザス大学で経済学/心理学/人間開発学の3つの学士号を取得して卒業後、ロサンゼルスに移り、ペパーダイン大学で経営学修士号を取得。そののち、カリフォルニア大学ロサンゼルス校演劇・映画・TV学部で脚本執筆のプロフェッショナル・プログラムを修了し、脚本家/プロデューサーとしてのキャリアをスタートさせた。

  • ジェズ・バターワース(脚本)

    高評価を得たSFサスペンス『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(14/トム・クルーズ、エミリー・ブラント出演)、伝記映画『ジェームス・ブラウン ~最高の魂(ソウル)を持つ男~』(14)の脚本を共同執筆した。

    弟ジョン=ヘンリーとともに書いた、政府がCIA捜査官ヴァレリー・プレイムの情報を漏洩した疑惑を描く『フェア・ゲーム』(10/ダグ・ライマン監督)の脚本で、全米脚本家組合のポール・セルビン賞を受賞した。ほかのインディペンデント作品に、監督作2作品『Mojo』(97/自身の戯曲に基づく脚本も担当)と『バースデイ・ガール』(01)、脚本を担当した『The Last Legion』(07)などがある。TVでは、TV映画「Night of the Golden Brain」(93)、「Christmas」(96)の脚本を担当した。

    熟練した劇作家でもある。最新作「The River」は2012年にロンドンのウエストエンドで上演された。14年秋、「The River」(ヒュー・ジャックマン出演)はブロードウェイで上演され、アメリカデビューを飾った。それ以前には、「Jerusalem」でトニー賞最優秀作品賞にノミネートされ、「Mojo」はオリビエ賞とイブニング・スタンダード賞を受賞した。そのほかの戯曲には、「Parlour Song」「The Night Heron」「The Winterling」がある。

  • ジョン・レッシャー(製作)

    米アカデミー賞受賞経験をもつプロデューサーであり、インディペンデント映画/TV製作会社ル・グリスビ・プロダクションズの創立者兼社長である。

    『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(14/アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督、マイケル・キートン、エドワード・ノートン、エマ・ストーン出演)で米アカデミー賞最優秀作品賞、インディペンデント・スピリット賞、米国映画協会(AFI)賞、全米製作者組合賞を受賞し、英アカデミー(BAFTA)賞にもノミネートされた。

    また、『エンド・オブ・ウォッチ』(12/デイビッド・エアー監督、ジェイク・ギレンホール、マイケル・ペーニャ、アナ・ケンドリック出演)、『マイ・ブラザー 哀しみの銃弾』(13/ギョーム・カネ監督、クライヴ・オーウェン、ビリー・クラダップ出演)、大ヒットした第二次世界大戦ドラマ『フューリー』(14/デイビッド・エアー脚本/監督、ブラッド・ピット主演)、2015年度カンヌ映画祭でプレミア上映された『Mediterranea』でも製作を務め、サンダンス映画祭でプレミア上映された『Mississippi Grind』(15)では製作総指揮を務めている。

    ハーバード大学を卒業し、バウワー=ベネデク・エージェンシーでエージェントとしてキャリアをスタートさせた。次に、ユナイテッド・タレント・エージェンシー、さらにエンデバー・エージェンシーのパートナーとなった。エージェントとして、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、マーティン・スコセッシ、ポール・トーマス・アンダーソン、ウォルター・サレス、ハーモニー・コリン、フェルナンド・メイレレス、シドニー・ポラック、ベネット・ミラー、ジャド・アパトー、ベン・スティラーといった一流の映画人たちと仕事をした。

    2005年、エンデバーを去り、パラマウント・ビンテージを創立。そこで、米アカデミー賞最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した『不都合な真実』(06)、『バベル』(06/アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督)、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(07/ポール・トーマス・アンダーソン監督)、米アカデミー賞最優秀作品賞を受賞したコーエン兄弟の『ノーカントリー』(07)といった作品を統括した。08年、パラマウント・ピクチャーズの社長に任命され、『トランスフォーマー』(07/マイケル・ベイ監督)、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(08/デビッド・フィンチャー監督)、『スター・トレック』(09/J.J.エイブラムス監督)、『マイレージ、マイライフ』(09/ジェイソン・ライトマン監督)、『シャッター アイランド』(10/マーティン・スコセッシ監督)といった作品を統括した。在職期間中に、スタジオは最優秀作品賞ひとつ、その他の部門賞を13受賞するなど、米アカデミー賞に全部で49ノミネートを果たしている。

    15年1月、今後の作品について、リック&ジュリー・ヨーンのLBIエンターテイメントとパートナーシップを結んだ。

  • ブライアン・オリバー(製作)

    米アカデミー賞ノミネート経験をもつ映画界のベテランプロデューサーであり、クロス・クリーク・ピクチャーズの社長。クロス・クリーク社に製作と資金調達に関する多大なる専門知識をもたらし、現在、ユニバーサル・ピクチャーズとの3年間にわたる配給契約を結んでいる。ティミー・トンプソンとともに設立したクロス・クリーク社は、映画製作者や資本家と協力的な関係を発展・強化させ、映画製作者との友好的な環境の中で、刺激的で商業的な映画作品を製作することを目指している。また、トンプソンが創立したルイジアナ州とテキサス州出身の個人投資家の連合体である、映画基金クロス・クリーク・パートナーズの投資委員会のメンバーでもある。

    2015年に公開されるクロス・クリーク社の、実話に基づくドラマチックアドベンチャー『エベレスト 3D』(ジェイク・ギレンホール主演)、ロンドンの悪名高い双子のギャング、ロナルドとレジナルド・クライの二役をトム・ハーディが演じる『Legend』(ブライアン・ヘルゲランド監督)の製作に携わっている。また、16年に全米公開予定の『Pride and Prejudice and Zombies』の製作も担当し、現在は、トッド・フィールドが脚本を担当し、監督する予定の2作品『The Creed of Violence』『Beautiful Ruins』を含め、さまざまなプロジェクトが企画段階に入っている。

    クロス・クリーク社が最初に製作した作品は、世界中で3億2800万ドル以上の興行収益をあげた心理ドラマ『ブラック・スワン』(10/ダーレン・アロノフスキー監督)である。この作品のプロデューサーとして、米アカデミー賞最優秀作品賞にノミネートされ、インディペンデント・スピリット賞の最優秀作品賞を受賞した。高評価を受けたこの作品は、米アカデミー賞5部門にノミネートされたほか、いずれも作品賞を含む、英アカデミー(BAFTA)賞12部門、ゴールデングローブ賞4部門にもノミネートされている。

    11年、クロス・クリーク社の政治ドラマ『スーパー・チューズデー ~正義を売った日~』(ジョージ・クルーニー監督/出演)の製作を担当。この作品はベネチア国際映画祭のオープニングナイトでプレミア上映された。次に、スーザン・ヒルのベストセラー小説に基づくホラー『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』(12/ジェイムズ・ワトキンス監督、ダニエル・ラドクリフ主演)を製作。この作品は世界中で1億2700万ドルの興行収益をあげ、英国のホラー映画史上最も成功した作品となった。ほかにも、12年度トロント国際映画祭でプレミア上映された『アイ・アム・ニューマン 新しい人生の見つけ方』(12・未/コリン・ファース、エミリー・ブラント出演)、『ラッシュ/プライドと友情』(13/ロン・ハワード監督、クリス・ヘムズワース主演)、『誘拐の掟』(14/リーアム・ニーソン主演)の製作を担当している。

    パラマウント・ピクチャーズでキャリアをスタートさせ、ウィリアム・モリス・エージェンシーの映画部門で仕事をした。プロパガンダ・フィルムズの製作部副部長となるため、ウィリアム・モリスを退社し、プロパガンダ社で『ボブ・クレイン 快楽を知ったTVスター』(02/ポール・シュレイダー監督)の企画開発と製作に携わった。そののち、アートハウス・ピクチャーズを創立・運営し、次にトンプソンとチームを組み、クロス・クリーク社を立ち上げた。

    カリフォルニア大学バークレー校で学士号を取得し、ウィッター・ロー・スクールで法律の学位を取得した。

  • パトリック・マコーミック(製作)

    本作はジョニー・デップと仕事をする6作目の作品となる。『フェイク』(97/マイク・ニューウェル監督)で初めて仕事をし、ティム・バートン監督の『チャーリーとチョコレート工場』(05)と『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』(07)、ハンター・S・トンプソンの小説に基づく『ラム・ダイアリー』(11)、コメディ『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』(15/デイビッド・コープ監督)へと続いた。

    『プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂』(10/マイク・ニューウェル監督、ジェイク・ギレンホール、ベン・キングズレー出演)では製作総指揮を務め、ブライアン・シンガー監督のファンタジーアドベンチャー『ジャックと天空の巨人』(13/ニコラス・ホルト、スタンリー・トゥッチ、ユアン・マクレガー出演)では製作として携わった。

    それ以前の製作作品には、『マフィア/最後の祈り』(88・未/トム・ベレンジャー主演)、『ショック・トゥ・ザ・システム/殺意のシステム』(90/マイケル・ケイン主演)、『愛に気づけば...』(94/マーサ・クーリッジ監督、ジーナ・デイビス、ジェイムズ・ガンドルフィーニ出演)、『ピーター・パン』(03/P・J・ホーガン監督、ジェイソン・アイザックス、ジェレミー・サンプター、レイチェル・ハード=ウッド、リン・レッドグレーブ出演)などがある。

    さらに、バリー・レヴィンソン監督の、「ボルチモア」シリーズの4作目『リバティ・ハイツ』(99・未/エイドリアン・ブロディ、オーランド・ジョーンズ、ビービー・ニューワース、ジョー・マンテーニャ出演)、『ピース・ピープル』(00・未)、そして泥棒喜劇『バンディッツ』(01/ブルース・ウィリス、ビリー・ボブ・ソーントン、ケイト・ブランシェット出演)の3本で製作総指揮を務めた。製作総指揮に携わったほかの作品には、『フライング・ピクルス』(93・未/ポール・マザースキー監督)、『陪審員』(96/デミ・ムーア、アレック・ボールドウィン、ジェイムズ・ガンドルフィーニ出演)、『グッドナイト・ムーン』(98/クリス・コロンバス監督、ジュリア・ロバーツ、スーザン・サランドン、エド・ハリス出演)などがある。

    キャリア初期には、『ハドソン河のモスコー』(84・未/マザースキー監督)、『ゴーストバスターズ』(84/アイバン・ライトマン監督)、『Wise Guys』(86/ブライアン・デ・パルマ監督)といった作品の製作補やユニットプロダクションマネジャーを務めた。また、『ニューヨーク・ベイサイド物語』(86/ジョー・ロス監督、ウェズリー・スナイプス出演)、『結婚記念日』(91/マザースキー監督、ウディ・アレン、ベット・ミドラー出演)、『ボーイズ・オン・ザ・サイド』(95/ハーバート・ロス監督、ドリュー・バリモア、ウーピー・ゴールドバーグ、メアリー=ルイーズ・パーカー、マシュー・マコノヒー出演)では共同製作を担当した。

  • タイラー・トンプソン(製作)

    父親ティミー・トンプソン、事業パートナーのブライアン・オリバーとともに創立したクロス・クリーク・ピクチャーズの執行副社長である。
    2008年に映画業界に入り、10年のサスペンス『Burning Palms』(ゾーイ・サルダナ、ロザムンド・パイク、ディラン・マクダーモット出演)の資金調達を担当し、初めて製作総指揮として携わった。

    クロス・クリーク社の旗印のもと、米アカデミー賞を受賞した心理ドラマ『ブラック・スワン』(10/ナタリー・ポートマン主演)、ホラーヒット作『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』(12/ダニエル・ラドクリフ主演)、『ラッシュ/プライドと友情』(13/ロン・ハワード監督、クリス・ヘムズワース主演)、アドベンチャー『天才スピヴェット』(13/ジャン=ピエール・ジュネ監督)、サスペンス『誘拐の掟』(14/スコット・フランク監督、リーアム・ニーソン主演)で製作総指揮を務めた。

    製作に携わるクロス・クリーク社の作品には、『エベレスト 3D』(15/ジェイク・ギレンホール、キーラ・ナイトレイ出演)、16年と17年にそれぞれ全米公開予定の『Pride and Prejudice and Zombies』と『Mena』(ダグ・ライマン監督、トム・クルーズ主演)がある。また、双子のギャング、ロナルドとレジナルド・クライの二役をトム・ハーディが演じる『Legend』(15)では製作総指揮を担当している。

    2012年12月、「フォーブス」誌が年一回発表する、ハリウッドをかく乱し、刷新する若手企業家"30歳未満の30人"のひとりに選ばれた。

  • ディック・レイア(原作)

    ボストン大学のジャーナリズムの教授である。「ボストン・グローブ」紙で20年間仕事をし、ピューリッツァー賞のファイナリストになり、数多くの調査報道賞や公益事業賞を受賞した。法律に関する分野を取材する記者であり、特集記事のライターであり、雑誌のライターであり、グローブスポットライトチームの事件記者でもあった。「ボストン・グローブ」紙以前には、「ハートフォード・クーラント」紙や「ウィークリー・オールド・ライム・ガゼット」紙の記者を務めていた。

    最新の著作は「The Birth of a Nation: How a Legendary Filmmaker and a Crusading Editor Reignited America's Civil War」。エドガー賞受賞作で「ニューヨーク・タイムズ」紙のベストセラーリストに載る「密告者のゲーム―FBIとマフィア、禁断の密約」(角川書店刊)、その続編「Whitey: The Life of America's Most Notorious Mob Boss」をジェラード・オニールと共著した。そのほかの著作本には、エドガー賞のファイナリストとなった2作品「The Fence: A Police Cover-up Along Boston's Racial Divide」とミッチェル・ズックオフと共著した「Judgment Ridge: The True Story Behind the Dartmouth Murders」などがある。

    ハーバード大学とコネチカット・スクール・オブ・ロー大学で学位を取得した。ブランダイス大学シュスター・インスティチュート・フォー・インベスティゲイティブ・ジャーナリズムの客員ジャーナリストであり、スタンフォード大学のジョン・S・ナイト・ジャーナリズム特別研究員でもある。

  • ジェラード・オニール(原作)

    ピューリッツァー賞受賞経験をもつジャーナリスト。ボストン大学大学院ジャーナリズム科で教鞭をとる以前は、22年間にわたって「ボストン・グローブ」紙の調査チームで編集者を務めた。

    ボストン生まれ。「ボストン・グローブ」紙の記者としてマサチューセッツ州会議事堂とボストンシティホールを担当したことがきっかけとなり、調査報告の分野における長いキャリアが始まった。ディック・レイアとともに、ボストンの犯罪社会に関する3部作「The Underboss: the Rise and Fall of a Mafia Family」、「ニューヨーク・タイムズ」紙のベストセラーリストに載る「密告者のゲーム―FBIとマフィア、禁断の密約」(角川書店刊)、最近出版された「Whitey: The Life of America's Most Notorious Mob Boss」を共著している。そのほかの著作には、ボストンの政治史を描いた「Rogues & Redeemers: When Politics was King in Irish Boston」などがある。

    ピューリッツァー賞に加えて、AP通信編集長賞、ローブ賞ビジネス報道部門賞を含め、多くの地域的/全国的な報道賞を受賞している。

  • ブレット・ラトナー(製作総指揮)

    ハリウッドで最も成功を収める映画製作者のひとり。監督作だけで20億ドル近い世界興行収益をあげている。数多くのミュージックビデオを監督してキャリアをスタートさせたのち、犯罪コメディ『ランナウェイ』(97/チャーリー・シーン、クリス・タッカー出演)で長編映画の監督デビューを果たした。次に、大ヒットしたアクションコメディ『ラッシュアワー』(98/タッカー、ジャッキー・チェン出演)を監督し、世界中で2億5000万ドルの収益をあげ、2本の続編(01,07)もヒットを記録した。それ以来、『天使のくれた時間』(00)、『レッド・ドラゴン』(02)、『ダイヤモンド・イン・パラダイス』(04)、『X-MEN:ファイナル ディシジョン』(06)、『ペントハウス』(11)、『ヘラクレス』(14)といった作品の監督を務めてきた。

    プロデューサーとしても成功を享受してきた。製作を担当した近作は、スマッシュヒットコメディ『モンスター上司』(11)とその続編『モンスター上司2』(14・未)、「白雪姫」の物語を新解釈で描く『白雪姫と鏡の女王』(12)などがある。自身の会社ラットパックの待機作には、『Truth』(ロバート・レッドフォード、ケイト・ブランシェット出演)、『I Saw the Light』(トム・ヒドルストン、エリザベス・オルセン出演)、ウォーレン・ビーティが脚本/監督/製作を担当するタイトル未定のハワード・ヒューズ作品、大きな期待が寄せられるドラマ『The Revenant』(レオナルド・ディカプリオ主演)などがある。

    そのほかの製作作品には、TV映画「Helmut by June」(07)、短編『I Knew It Was You: Rediscovering John Cazale』(09)、『Catfish』(10)、エミー賞ノミネート作品『映画と恋とウディ・アレン』(12)といったドキュメンタリー作品も含まれる。また、ゴールデングローブ賞にノミネートされたFOX放送のTVシリーズ「プリズン・ブレイク」の81エピソード(05~09)で製作総指揮として携わり、現在撮影中の、ヒット映画に基づくTV映画「Rush Hour」でも製作総指揮を務めている。

    2013年、オーストラリアの大物プロデューサー、ジェイムズ・パッカーとともに、映画の資金調達と製作パートナーシップを組むラットパック・エンターテイメントを設立した。ラットパック社は商業映画/インディペンデント映画の製作と資金調達をおこなうとともに、パートナーを組むスタジオ会社との大ヒット映画への共同融資を目的とする会社である。ラットパック社はワーナー・ブラザースとファーストルック契約を結んでいる。また、プランBのファーストルック契約を共有してその待機作の製作と企画開発に加わるため、ニュー・リージェンシーとパートナーシップを組んでいる。さらに、ラットパック社はワーナー・ブラザースの映画に共同融資するラットパック=デューン社を立ち上げるため、デューン・キャピタルとも提携した。

  • ジェイムズ・パッカー(製作総指揮)

    事業パートナーで共同創立者のブレット・ラトナーとともに、ラットパック・エンターテイメントの共同創立者兼会長を務めている。

    ラットパック社の旗印のもと、スマッシュヒット・アニメアドベンチャー『LEGO(R)ムービー』(14)、『ジャージー・ボーイズ』(14/クリント・イーストウッド監督)、『This Is Where I Leave You』(14/ショーン・レヴィ監督、ジェーン・フォンダ、ティナ・フェイ、ジェイソン・ベイトマン出演)、ラッセル・クロウの監督デビュー作『The Water Diviner』(14)といった作品の製作総指揮を務めてきた。ラットパック社の待機作には、時代物ドラマ『The Revenant』(レオナルド・ディカプリオ主演)、『Truth』(ロバート・レッドフォード、ケイト・ブランシェット出演)、『I Saw the Light』(トム・ヒドルストン、エリザベス・オルセン出演)、ウォーレン・ビーティが脚本/監督/製作を担当するタイトル未定のハワード・ヒューズ作品などがある。

    また、オーストラリアの観光とレジャーに携わる会社クラウン・リゾートの支配株主でもある。クラウン社はパートナー会社メルコ・クラウン・エンターテイメントとともに、メルボルン/パース/マニラ/マカオ/ロンドンにリゾート&ホテルを所有している。さらに、自身はメルコ・クラウン社の共同会長を務め、オーストラリアのネットワーク・テンの主要株主でもあり、多くのインターネット投資で成功を収めている。

  • ピーター・マルーク(製作総指揮)

    フリー・ステート・ピクチャーズの事業パートナーである。本作のほかに、ジェイク、ギレンホール、キーラ・ナイトレイ、ロビン・ライト、ジョシュ・ブローリン、サム・ワーシントンたちアンサンブルキャストが出演する『エベレスト 3D』(15)の製作総指揮にも携わっている。

    これまでに、ゴールデングローブ賞ドラマ部門最優秀作品賞にノミネートされた『ラッシュ/プライドと友情』(13/ロン・ハワード監督)、『誘拐の掟』(14/リーアム・ニーソン主演)の製作総指揮も担当した。

  • レイ・マルーク(製作総指揮)

    フリー・ステート・ピクチャーズの事業パートナーである。本作で初めて製作総指揮を担当。

    次に、ロンドンの悪名高い双子のギャング、ロナルドとレジナルド・クライの二役をトム・ハーディが演じる『Legend』(ブライアン・ヘルゲランド監督)の製作総指揮を務めている。

  • クリストファー・ウッドロウ(製作総指揮)

    2015年度米アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(14/アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督)に製作総指揮として携わった。

    そのほかにも、『キラー・スナイパー』(11・未/ウィリアム・フリードキン監督、マシュー・マコノヒー主演)、『マイ・ブラザー 哀しみの銃弾』(13/ギョーム・カネ監督、クライヴ・オーウェン、マリオン・コティヤール、ミラ・クニス出演)、『デビルズ・ノット』(13/アトム・エゴヤン監督、コリン・ファース、リース・ウィザースプーン出演)、『グランド・ジョー』(13・未/デイビッド・ゴードン・グリーン監督、ニコラス・ケイジ主演)、『エヴァの告白』(13/ジェイムズ・グレイ監督、マリオン・コティヤール、ホアキン・フェニックス、ジェレミー・レナー出演)、ホラー『グリーン・インフェルノ』(13/イーライ・ロス監督)、『Manglehorn』(14/アル・パチーノ主演)といった数多くの作品の製作に携わってきた。

    製作総指揮を務める幅広い待機作には、『The Free State of Jones』(ゲイリー・ロス監督、マシュー・マコノヒー主演)、『Hacksaw Ridge』(メル・ギブソン監督)、『Mena』(ダグ・ライマン監督、トム・クルーズ主演)、ホラー『The Neon Demon』(ニコラス・ウィンディング・レフン監督)、『Snowden』(オリバー・ストーン監督、ジョセフ・ゴードン=レヴィット主演)、時代物ドラマ『Tulip Fever』などがある。

  • ブレット・グランスタッフ(製作総指揮)

    リッジロック・エンターテイメント・グループの社長。会社の製作戦略全体を統括している。その仕事は、知的所有権の取得、クリエイティブ面の開発、製作のあらゆる段階の運営にわたる。映画/TVの両方で幅広い経験をもつ人物である。

    ニューヨーク大学(NYU)で映画/TVの美術学士号を取得。NYU在学中に、ロンドンにあるBBC放送の実務研修生に選ばれ、TV制作コースを修了した。エメット・ファーラ・フィルムズ(EFF)やクロス・クリーク・ピクチャーズとパートナーシップを組んだいくつかの作品を製作したのち、英国ケンブリッジ大学の権威あるジャッジ・ビジネス・スクールに進み、修士号を取得してさらなる専門知識を習得した。

    過去4年間で、ジョニー・デップ、ベネディクト・カンバーバッチ、ジョエル・エドガートン、ケビン・ベーコン、ダコタ・ジョンソン、シエナ・ミラー、ブルース・ウィリス、ジョン・キューザック、ニコラス・ケイジ、ドウェイン・ジョンソン、ロバート・デ・ニーロといった一流の俳優たちが出演する7本の映画の製作/製作総指揮を担当してきた。

  • ゲイリー・グランスタッフ(製作総指揮)

    リッジロック・エンターテイメント・グループの副社長として、会社のための企画/資金調達/知的所有権の取得を統括している。マーケティングと金融分野に幅広い経験をもち、全米42州300社以上の提携会社を運営するボヤ・フィナンシャル・コーポレーション内で最大の年金コンサルティング会社のひとつを所有している。事業の成功に果たした大きな貢献を称えて会社より権威ある生涯功労賞を授与された。ミドルテネシー州立大学で学士号と修士号を取得し、ナッシュビル・スクール・オブ・ローでも学んだ。

    2005年、ブレット・グランスタッフとともに、リッジロック・エンターテイメント・グループを創立。ウィリアム・H・メイシーのインディペンデント映画『ハリウッド式 恋のから騒ぎ』(08・未/メイシー、メグ・ライアン出演)でメイシーの資金パートナーとなった。リッジロック社が所有するプロジェクトに加えて、本作を含め、現在はいくつかの映画作品でクロス・クリーク・ピクチャーズとパートナーシップを組んでいる。また、ニコラス・ケイジ、ジョン・キューザック、ロバート・デ・ニーロ、ブルース・ウィリスといった有名俳優が出演するプロジェクトに関して、エメット・ファーラ・フィルムズともパートナーシップを組んでいる。新しく立ち上げた"宗教理念に基づいた"映画の製作と資金調達を担当するリッジロック・フェイス部門を率いている。16年はじめに全米公開予定の『The Masked Saint』は、今後リッジロック・フェイスが製作する宗教理念に基づいた多くの映画の1作目となる。

  • フィル・ハント(製作総指揮)

    国際的な映画配給会社バンクサイド・フィルムズと、映画/TVの投資会社ヘッド・ギア・フィルムズの創立者兼共同社長である。数多くの映画で製作/製作総指揮を務め、過去10年にわたって、70本以上の長編映画に投資してきた。その作品には、近作『ベル ~ある伯爵令嬢の恋~』(13・未)、待機作『Freeheld』『London Fields』『Pride and Prejudice and Zombies』などがある。ヘッド・ギア・フィルムズは現在、英国最大のインディペンデント映画の出資会社のひとつである。

    また、英アカデミー(BAFTA)の投票権をもつメンバーであり、ナショナル・フィルム&TVの指導者として生徒や一般市民を演出したり、業界で定期的に講演をおこなったり、イラク・クルディスタン地域の英国映画祭(www.bffk.net)の創立者兼映画祭のディレクターも務めている。

    1990年半ばに、少ない予算で映画の製作を始めた。映画業界に入る以前は、"ビッグ・オーディオ・ダイナマイト"のようなポストパンクのバンドと仕事をするなど、広告や音楽用の写真を撮るカメラマンをしていた。今でも時々、昔のカメラを引っ張り出して撮影している。

  • コンプトン・ロス(製作総指揮)

    35年間、国際的な石油・ガス業界のトップとして仕事をしてきた。革新的かつユニークな開発で国際的に知られ、その業界で最も専門的なサービス会社のひとつとみなされているメトロール・テクノロジー・グループの共同創立者である。

    世界中の長編映画の資金調達/製作/売却/配給にかかわる、ヘッド・ギア・フィルムズ/バンクサイド・フィルムズ/クレオ・フィルムズの共同創立者でもある。過去13年以上にわたり、映画業界で最も成功を収める受賞経験をもつ俳優/脚本家/プロデューサー/監督が携わる70本以上の映画で、製作総指揮/製作を担当してきた。本作に加えて、『ベル ~ある伯爵令嬢の恋~』(13・未)、『しあわせはどこにある』『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』『X+Y』(いずれも14)、『Freeheld』(15)、そして待機作『Pride and Prejudice and Zombies』といった作品に携わっている。

  • マサノブ・タカヤナギ(撮影)

    本作以前に、サスペンスドラマ『ファーナス/訣別の朝』(13)で、スコット・クーパー監督とチームを組み、撮影を担当。ほかの近作には、受賞作『世界にひとつのプレイブック』(12/デイビッド・O・ラッセル監督)、『True Story』(15/ルパート・グールド監督)、2015年11月の全米公開を前にベネチア映画祭でプレミア上映された『Spotlight』(トム・マッカーシー監督)などがある。

    日本の群馬県で生まれ育った。仙台市北部の東北大学で英語学を専攻。大学在学中に映画の世界にめざめ、卒業後、撮影術を追求するため、太平洋を越えてロサンゼルスに向かった。

    カリフォルニア州立大学ロングビーチ校からアメリカン・フィルム・インスティテュート(AFI)へ進み、映画撮影術の美術学修士号を取得して卒業。AFIで撮影した卒業制作作品の優れた撮影術を称えられて、2003年に米撮影監督協会(ASC)のジョン・F・サイツ・ヘリテージ賞を受賞。また、03年度パームスプリングス国際短編映画祭で最優秀撮影賞コダック賞を受賞し、そののち、映画界に新しく出現した映画製作者のひとりとして、コダック社よりカンヌ映画祭に招かれた。

    卒業後は、ミュージックビデオ、コマーシャル、短編/長編映画など幅広い作品で活躍している。アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督作『バベル』(06)では、撮影監督ロドリゴ・プリエトの第2班での撮影を担当。それをきっかけに、『消されたヘッドライン』(09)、『食べて、祈って、恋をして』(10)、『第九軍団のワシ』(11)でも第2班の撮影を担当した。

  • ステファニア・セッラ(美術)

    国際的な受賞歴をもつ美術デザイナー。パオロ・ソレンティーノ監督の『きっと ここが帰る場所』(11)でチャック・ドーロ賞最優秀美術賞、イタリア映画記者組合が選ぶシルバーリボン賞を受賞。同じくソレンティーノ監督の『グレート・ビューティー/追憶のローマ』(13)では、イタリア最高の映画賞ダビッド・ディ・ドナテッロ賞と、2度目のチャック・ドーロ賞最優秀美術賞を受賞した。

    イタリア・ミラノに生まれ育つ。演劇と美術史を学んだのち、映画界でのキャリアをスタートさせた。初期の作品には、『ジョンQ-最後の決断-』(02/ニック・カサベテス監督、デンゼル・ワシントン主演)、インディペンデント映画『レオポルド・ブルームへの手紙』(02/ジョセフ・ファインズ主演)、ロバート・デュバルが監督と出演を兼ねた『愛と暗殺のタンゴ』(02・未)などがある。『ロビン・ウィリアムズの もしも私が大統領だったら・・・』(06・未/ロビン・ウィリアムズ主演)と『トラブル・イン・ハリウッド』(08/ロバート・デ・ニーロ主演)では、バリー・レヴィンソン監督とチームを組んでいる。

    待機作には、アレクサンダー・ペイン脚本/監督による『Downsizing』(マット・デイモン、リース・ウィザースプーン、ニール・パトリック・ハリス、アレック・ボールドウィン、ジェイソン・サダイキス出演)などがある。

  • デイビッド・ローゼンブルーム(編集)

    マイケル・マン監督の受賞ドラマ『インサイダー』(99)で米アカデミー賞編集賞にノミネートされた。ほかにも多くの監督たちと繰り返しチームを組んできた。グレゴリー・ホブリット監督の作品では、TV映画「南北戦争前夜」(93)、『真実の行方』(96)、『オーロラの彼方へ』(00)、『ジャスティス』(02)、『フラクチャー』(07・未)、『ブラックサイト』(08)で編集を担当。ミミ・レダー監督とは、『ピースメーカー』(97)、『ディープ・インパクト』(98)、『ペイ・フォワード 可能の王国』(00)でチームを組み、デイビッド・アンスポー監督の『想い出のジュエル』(88)、『ルディ/涙のウイニング・ラン』(93)、『ムーンライト&ヴァレンチノ』(95)も担当した。

    ほかの担当作品には、『ハード・チェック』(94・未/ウィリアム・フリードキン監督)、『リクルート』(03/ロジャー・ドナルドソン監督)、『プライド 栄光への絆』(04/ピーター・バーグ監督)、『インモータルズ -神々の戦い-』(11/ターセム・シン・ダンドワール監督)、『ザ・ライト -エクソシストの真実-』(11/ミカエル・ハフストローム監督)などがある。本作以前には、近作『ファーナス/訣別の朝』(13)でスコット・クーパー監督とタッグを組んだ。

    TV界でキャリアをスタートさせた。画期的な手法で描かれる犯罪ドラマ「ヒル・ストリート・ブルース」シーズン1~3の15エピソード(81~82)に編集者として携わった。そののち、人気シリーズ「特捜刑事マイアミ・バイス」のパイロットエピソード(84)の編集を担当。また、シリーズ「I'LL FLY AWAY」のパイロットエピソード(91)でエミー賞編集賞にノミネートされた。さらに、TVシリーズ「7人の検事」では、パイロットエピソード(90)の編集を担当し、25エピソード(90~91)の共同製作と1エピソード(91)の監督を務め、「メルローズ・プレイス」の1エピソードと「リーズナブル・ダウト/静かなる検事記録」の1エピソード(共に92)では監督として携わった。

  • カシア・ワリッカ・メイモン(衣装)

    待機作は、事実に基づいたドラマ2作品『ブリッジ・オブ・スパイ』(15/スティーブン・スピルバーグ監督、トム・ハンクス主演)と『Deepwater Horizon』(ピーター・バーグ監督、マーク・ウォールバーグ、カート・ラッセル、ケイト・ハドソン出演)。

    衣装デザイナー組合(CDG)賞の時代映画部門最優秀賞にノミネートされた『カポーティ』(05)、『マネーボール』(11)、『フォックスキャッチャー』(14)など、ベネット・ミラー監督のすべてのメジャー作品でチームを組んできた。また、ウェス・アンダーソン監督の『ムーンライズ・キングダム』(12)で、CDG賞の同部門に2度目のノミネートを果たした。

    また、ミーラー・ナーイル監督とチームを組み、米同時多発テロをオムニバスで綴った『11′09″01/セプテンバー11(イレブン)』(02)のインド編と、実在の女性飛行士を描いた『アメリア 永遠の翼』(09/ヒラリー・スワンク主演)で衣装を担当した。アン・リーが監督したBMWフィルムズの短編映画『Chosen』(01)でも衣装を担当。ほかに、『The Florentine』『Jesus' Son』(共に99)、『デッド・レイン』(00・未)、『歌追い人』(00)、『Thirteen Conversations About One Thing』(01)、HBO放送のTV映画「ユマ・サーマンの運命の人を探して」(02)、『小さな恋のものがたり』(05・未)、『アラフォー女子のベイビー・プラン』(10・未)、『アジャストメント』(11)、『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』『ヴィンセントが教えてくれたこと』『Infinitely Polar Bear』(いずれも14)などがある。

    衣装を担当したオペラ作品には、フィリップ・グラスの音楽による「恐るべき子供たち」「サウンド・オブ・ア・ボイス」などがある。また、ロバート・ウッドラフ演出による「オイディプス・レックス」、リチャード・フォアマン演出による「Maria del Bosco」と「King Cowboy Rufus Rules the Universe」などの実験演劇にも参加している。最近、ジョン・アダムズの音楽にルシンダ・チャイルズが振付を担当した「Available Light」の衣装に携わった。

  • トム・ホルケンボルフ(音楽)

    グラミー賞ノミネート経験をもち、マルチプラチナ・アルバムを輩出するプロデューサーであり作曲家である。また、キーボード/ギター/ドラム/バイオリン/ベースを演奏するマルチ奏者でもあり、スタジオ技術にも精通している。

    現在は映画音楽の作曲に集中している。近作には、ロバート・ルケティック監督の『パワー・ゲーム』(13)、ノーム・ムーロ監督の『300<スリーハンドレッド>~帝国の進撃~』(14)、ニール・バーガー監督の『ダイバージェント』(14)、ジャウム・コレット=セラ監督の『ラン・オール・ナイト』(15)、ジョージ・ミラー監督の大ヒット作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(15)などがある。待機作には、サスペンスアクション『ハートブルー』(91)をリメイクする『Point Break』、犯罪コメディ『Kill Your Friends』、大きな期待が寄せられるザック・スナイダー監督のアクションアドベンチャー『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016年3月25日日本公開予定)といった幅広い作品が控えている。

    このキャリアの基礎は、多くの映画に音楽を提供した母国オランダに始まる。そののち、『キャットウーマン』(04)のクラウス・バデルト、『ドミノ』『キングダム・オブ・ヘブン』(共に05)のハリー・グレッグソン=ウィリアムズのような有名な作曲家たちに師事し、成長を続けた。そして、「マダガスカル」シリーズ(05,08,12)、『メガマインド』(10)、クリストファー・ノーラン監督の『インセプション』(10)や『ダークナイト ライジング』(12)、13年の大ヒット作『マン・オブ・スティール』(ザック・スナイダー監督)といった映画でハンス・ジマーと協力し、大きな成功を収めていく。

    作曲のキャリア初期には、『バイオハザード』(02)、『アニマトリックス』(03)、「リディック・アニメーテッド」(04)、『DOA/デッド・オア・アライブ』(06)、『Bandslam』(09)といった映画に楽曲を提供した。

    1993年に、インダストリアル系ロックバンド"ナーブ"を結成し、アーティストとしてのキャリアをスタートさせる一方で、"セパルトゥラ"や"フィア・ファクトリー"といったハードコアなメタルバンドをプロデュースしていった。エレクトロニック・ダンス・ミュージック(EDM)に引き付けられ、97年にソロ・プロジェクト、ジャンキーXLを始動させ、アルバム「Saturday Teenage Kick」を発売した。それ以来さらに5枚のアルバムをジャンキーXLの名前でプロデュースし、世界中のステージで演奏してきた。2002年、エルヴィス・プレスリーの「ア・リトル・レス・カンバーセーション」のリミックス版が24カ国でナンバーワンヒットを記録。その成功に続いて、デイブ・ガーン、ロバート・スミス、チャック・Dといった有名アーティストたちとコラボし、"コールドプレイ"、"デペッシュ・モード"、ブリトニー・スピアーズ、ジャスティン・ティンバーレイクのような多くのアーティストたちのリミックスを手がけた。また、「ニード・フォー・スピード」「ザ・シムズ」「SSX」といったビデオゲームの音楽や、ナイキ、ハイネケン、アディダス、キャデラック、VISAといった会社の世界キャンペーン用のコマーシャル音楽も制作した。