SAS(英国特殊空挺部隊)を除籍した20代の青年、アルフレッド・ペニーワース。
彼の父親は自らと同じく執事となることを望んでいるようだが、自立を目指すアルフレッドは警備会社を立ち上げ、クラブの用心棒として働いていた。ある日彼は、クラブで妹を連れ帰りに来たトーマス・ウェインというアメリカ人と知り合う。裕福な会計士で医師でもあるトーマスは、実はCIAのエージェントとしてイギリス政府のクーデターをもくろむ組織「鴉の結社」を監視するという密命を受けていた。アルフレッドの腕を見込んだトーマスは、彼に警備を依頼する。アルフレッドとトーマスの長年に渡る絆、そして女王陛下の命をめぐる陰謀との闘いの幕開けだった。