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Staff

JON TURTELTAUB(Director)

ジョン・タートルトーブ(監督)

 25年以上にわたり、数々のヒット作を生み出している一流のプロデューサー/監督。
 大ヒットアクションアドベンチャー『ナショナル・トレジャー』(04)と続編『ナショナル・トレジャー/リンカーンの暗殺者の日記』(07)で監督と製作を兼務した。このほか、『クロオビキッズ』(92)、『クール・ランニング』(93)、『あなたが寝てる間に…』(95)、『ラストベガス』(13)など、幅広いジャンルで数多くの作品を監督している。
 また、TV作品の製作や監督も務めた。HBO放送の賞受賞ミニシリーズ「フロム・ジ・アース[人類、月に立つ]」(98)の1エピソードを監督し、全米映画監督組合(DGA)賞にノミネートされた。また、ヒットシリーズ「ジェリコ ~閉ざされた街~」(06~08)では、監督/製作総指揮を務めた。

 ニューヨーク生まれ。父親は、伝説のTV脚本家/プロデューサー、ソウル・タートルトーブ。ビバリーヒルズで育ち、ウェズリアン大学と南カリフォルニア大学映画学部で学んだ。
 2006年にエイミー・エルドンと結婚。以来、ふたりはアーティストと活動家を支援するザ・クリエイティブ・ビジョンズ・ファンデーションの活動に熱心に取り組んでいる。また、DGAの西部監督評議会、Jewish Federation of Charities、Represent.Usのメンバーである。さらに、インナーシティ・フィルムメーカーズ・プログラムの理事を務めている。また、妻とともに長期間アフリカに滞在し、過去12年間にわたりケニアの児童養護施設に資金提供したり、ウガンダの少年兵たちを保護し、社会復帰させるために尽力している。

DEAN GEORGARIS(Screenplay)

ディーン・ジョーガリス(脚本)

 ドラマシリーズ「ザ・ブレイブ:エリート特殊部隊」(17~18)の企画/製作総指揮を務めた。
 アンジェリーナ・ジョリー、ジェラルド・バトラー出演の大ヒットアクションアドベンチャー『トゥームレイダー2』(03)で脚本家としてのキャリアをスタートさせた。続いてジョン・ウー監督のアクションドラマ『ペイチェック 消された記憶』(03)、ジョナサン・デミ監督のリメイク映画『クライシス・オブ・アメリカ』(04)などの脚本を手がけた。
 また、コメディ『ベガスの恋に勝つルール』(08)で製作総指揮、ホラーサスペンス『クレイジーズ』(10)で製作を務めた。さらに、アン・リー監督の称賛を浴びた『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』(12)では製作総指揮を務めた。この作品は、129の賞にノミネートされ、米アカデミー賞4部門とゴールデングローブ賞1部門を含む82の賞を受賞した。

JON HOEBER & ERICH HOEBER(Screenplay)

ジョン・ホーバー&エリック・ホーバー(脚本)

 ハリウッドで20年間にわたり、さまざまなメディアであらゆるジャンルの作品に携わってきた兄弟脚本家コンビ。1998年度サンダンス映画祭で好評を博した『ダブル・ガントレット』(未/出演:キーラ・セジウィック、スタンリー・トゥッチ)で弾みがつき、ふたりは、映画、TV、グラフィックノベルで数々の作品に携わり始めた。
 以来、ふたりは、ブルース・ウィリス、ジョン・マルコビッチ、ヘレン・ミレン出演の『RED/レッド』(10)と続編『REDリターンズ』(13)、テイラー・キッチュ、アレクサンダー・スカルスガルド出演の『バトルシップ』(12)などの映画で脚本を担当した。
 現在、ふたりはオリジナルコメディ『My Spy』、人気漫画の実写版『Naruto』の執筆準備中である。

LORENZO DI BONAVENTURA(Producer)

ロレンツォ・ディ・ボナベンチュラ(製作)

 「トランスフォーマー」シリーズ(07, 09, 11, 14, 17)、「G.I.ジョー」シリーズ(09, 13)、「RED」シリーズ(10, 13)を担当したことで有名な映画プロデューサー。
 自身の製作会社ディ・ボナベンチュラ・ピクチャーズは、『ザ・シューター/極大射程』『1408号室』(共に07)、『ソルト』(10)、『バーニング・オーシャン』(16)など、30作品を超える映画を製作してきた。製作を担当したパラマウント・ピクチャーズ配給の待機作に、「トランスフォーマー」のスピンオフ作品『Bumblebee』と『Pet Sematary』がある。

 ディ・ボナベンチュラ・ピクチャーズを創立する前は、ワーナー・ブラザースでいくつかの要職に就き、その後ワールドワイド・プロダクションの社長を務めた。製作に携わり、高い評価を獲得し、かつ大ヒットを記録した作品に、『フォーリング・ダウン』(93)、『マトリックス』(99)、『トレーニング デイ』『オーシャンズ11』(共に01)、「ハリー・ポッター」シリーズ(01, 02, 04, 05, 07, 09, 10, 11)の第1作~第3作(01, 02, 04)などがある。
 ハーバード大学でインテレクチュアル・ヒストリーの学士号を取得し、ペンシルバニア大学でMBAを取得した。2016年、チューリッヒ映画祭でゴールデンアイ・キャリア功労賞を受賞した。

BELLE AVERY(Producer)

ベル・エイブリー(製作)

 25年以上にわたり、世界中のエンターテイメント業界に携わってきた。クリエイティブ分野とビジネス分野のあらゆる側面を把握し、とりわけエクイティファイナンスと銀行の契約事項を熟知しているプロデューサーである。これまでに、ゴールドマン・サックス、メリルリンチ、IMAX、丸紅といった世界的な大手金融機関や企業、そのほか多くの民間銀行と交渉し、ハリウッド映画に14億ドル以上の資金調達をした。

 キャリア初期のころ、サスペンス『Innocent Obsession』(94)の脚本/監督/製作を務めた。その後、マーティン・ルーサー・キング暗殺事件に基づくビデオ作品「悪意/黒人牧師暗殺事件の真相」(99)では、脚本/監督を務め、出演もした。さらに、『ロスト・キングダム/スルタンの暦』(05・未)で脚本/製作を担当し、シドニー・ルメット監督の『その土曜日、7時58分』(07)で製作総指揮を務めた。
 ここ10年間は、急速に拡大している中国映画産業に深く関わっている。
受賞歴のある予告編制作会社でキャリアをスタートし、編集や広告文作成について学び、さらに幅広いジャンルの映画のスクリプトドクターを務めた。

COLIN WILSON (Producer)

コリン・ウィルソン(製作)

 近作に、製作総指揮を務めたデイビッド・エアー監督のアクションアドベンチャー『スーサイド・スクワッド』(16)がある。また、1967年に起こったデトロイト暴動を描くキャスリン・ビグロー監督の実話犯罪ドラマ『デトロイト』(17)で製作を担当した。これまでに、ビグロー監督とは、米アカデミー賞にノミネートされた実話ドラマ『ゼロ・ダーク・サーティ』(12)で組み、製作総指揮を務めた。
 これらの作品に携わる前は、アンナプルナ・ピクチャーズの製作統括責任者を務めていた。

 リチャード・ドナー監督の78年のヒット作『スーパーマン』で編集助手として携わり、映画界でキャリアをスタートさせた。その後30年余り、一スタッフから出世し、90年代から2000年代にかけてプロデューサーとして数々の大ヒット作を担当した。
 81年、スティーブン・スピルバーグ監督の大ヒット作『レイダース/失われたアーク≪聖櫃≫』で編集助手を務めて以来、同監督と彼の製作会社アンブリン、のちのドリームワークスSKGと長年にわたり協力関係を築いている。インディアナ・ジョーンズが登場する「レイダース」シリーズの(81, 84, 89, 08)の第1作目と第2作目、『太陽の帝国』(87)、『ロジャー・ラビット』(88)、『オールウェイズ』(89)で編集助手または編集補を務めた。また、同監督の『フック』(91)では、プロダクション・エフェクト・プロデューサーとして携わった。さらに、型破りの大ヒット作『ジュラシック・パーク』(93)では、製作補としてFXに関する専門知識を大いに発揮し、初めて製作のクレジットに名を連ねた。
 その後、スピルバーグ監督の『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』『アミスタッド』(共に97)、『宇宙戦争』『ミュンヘン』(共に05)で製作を担当した。このほか、『キャスパー』(95)、『ホーンティング』(99)、『トゥームレイダー』(01)、『ターミネーター3』(03)、『トロイ』(04)などで製作を担当した。また、ジェームズ・キャメロン監督の大ヒットSFアドベンチャー『アバター』(09)では製作総指揮を務めた。

GERALD R. MOLEN (Executive Producer)

ジェラルド・R・モーレン(製作総指揮)

 60年以上にわたり、映画とTV業界で輝かしいキャリアを築いたのち、現在は半ば引退している。スティーブン・スピルバーグ監督の米アカデミー賞最優秀作品賞受賞作『シンドラーのリスト』(93)で製作を担当し、米アカデミー賞、英アカデミー(BAFTA)賞、全米製作者組合賞を受賞した。スピルバーグ監督とは、『フック』(91)、『ジュラシック・パーク』(93)、『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』(97)、『マイノリティ・リポート』(02)でもコラボレートし、製作を担当した。

 このほか、『幸せになるための恋の手紙』(01・未)、『ポリネシアの伝説 ~少年は海を渡る~』(03・未)、『Hillary's America: The Secret History of The Democratic Party』(16)で製作を務めた。待機作に、『Death of a Nation』がある。また、製作総指揮を務めた作品に、『再会の街/ブライトライツ・ビッグシティ』(88)、『デイズ・オブ・サンダー』(90)、『ラスト・ウィンド/少年達は砂漠を越えた』(93・未)、『フリントストーン/モダン石器時代』(94)、『ちびっこギャング』(94・未)、『キャスパー』(95)、『ツイスター』(96)、『2016: Obama's America』(12)などがある。また、『ニューヨーク東8番街の奇跡』(87)で製作補を務め、バリー・レビンソン監督の米アカデミー賞最優秀作品賞受賞作『レインマン』(88)では共同製作を務め、出演もした。
 モンタナで生まれ、現在在住している。アメリカ海兵隊での服務を終えたのち、キャリアをスタートさせた。運搬部門で働き始め、出世の階段を上り続け、『郵便配達は二度ベルを鳴らす』(81)、『トッツィー』(82)、スピルバーグ監督との初コラボレート作品『カラーパープル』(85)などでユニット・プロダクション・マネージャーを務めるようになった。
 2000年にモンタナ大学より名誉美術学博士号を、さらに04年にサザンユタ大学より名誉舞台・視覚芸術学博士号を授与された。ほかにも、1994年度ヒューマニタス賞、クリストファー賞、名誉毀損防止同盟から贈られたトーチ・オブ・リメンブランス・アワード、CAMIE賞、チャップマン大学より贈られた功労賞など、数々の栄誉に浴している。

WEI JIANG (Executive Producer)

ウェイ・チアン (製作総指揮)

 レジェンダリー・エンターテイメントの中国スタジオ、レジェンタリー・イーストのCEO。
 1994年、ソニー・ピクチャーズでキャリアをスタート。97年初頭に中国本土での配給を担当した。在籍中に、称賛を浴びたヒット作『グリーン・デスティニー』(00)の企画開発と配給の仕事に加わった。
 2001年6月、EDKOフィルムズ・リミテッドの中国事務所所長に就任。05年から13年8月までEDKO(北京)フィルムズ・リミテッドのゼネラルマネージャーに就任し、中国においてEDKOとユニバーサル・ピクチャーズの映画配給に携わった。また、チャイナ・フィルム・ディストリビューション・アンド・プロジェクション・アソシエーションのアーバン・シネマ部門の副理事も務めた。

 これまでに、『カンフーハッスル』(04)、『SPIRIT スピリット』(06)、『言えない秘密』『ラスト、コーション』(共に07)、『ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝』(08)、『ソフィーの復讐』(09)、『海洋天堂』(10)、『コールド・ウォー 香港警察 二つの正義』(12)、『Finding Mr. Right』(13)など、中国作品や外国との合作品の製作と配給の統括に関わってきた。また、EDKOフィルムズ在籍中に、『Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!』『ボーン・アルティメイタム』(共に07)、『スラムドッグ$ミリオネア』(08)、『きっと、うまくいく』(09)、『サンクタム』『ワイルド・スピード MEGA MAX』(共に11)、ビデオ「The Bourne Legacy: The Bourne Challenge」(12)、『バトルシップ』(12)、『ワイルド・スピード EURO MISSION』(13)の中国本土での配給を担当した。
 13年9月、グラビティ・ピクチャーズの最高業務責任者に就任。在任中、グラビティ・ピクチャーズは、『ハーバー・クライシス 都市壊滅』(14)、『君といた日々』(14・未)、『あの場所で君を待ってる』『Let's Get Married』(共に15)などの中国作品の製作と配給を首尾よく進めた。
 16年10月、ショウ・ブラザース・ホールディングス・リミテッドの業務執行取締役に就任。その後、レジェンダリー・イーストに移籍した。

RANDY GREENBERG(Executive Producer)

ランディ・グリーンバーグ(製作総指揮)

 2015年より、グローバル・エンターテイメント・コンテンツ&投資顧問会社ザ・グリーンバーグ・グループを運営し、プロデューサー、投資家、IPコンテンツオーナーを顧客に抱えている。これまでに、ケビン・マンロー監督の『ディラン・ドッグ デッド・オブ・ナイト』(10)、ジョン・ファブロー監督の『カウボーイ&エイリアン』(11)で製作総指揮を務めた。
 グリーンバーグ・グループ設立以前は、レソリューション・タレント&リテラリー・エージェンシーを設立し、運営。また、コミック・エンターテイメント会社プラチナム・スタジオズの映画&TV部門の上級役員を務めた。

 これより前は、ユニバーサル・ピクチャーズ国際映画部門の上級副社長であった。同部門を統率しながら、同社の映画製作を承認するグリーンライト委員会のメンバーに加わり、さらにユニバーサル・ピクチャーズとパラマウント・ピクチャーズの合弁会社で、マーケティングと配給業務を担うユナイテッド・インターナショナル・ピクチャーズ(UIP)とともに国際マーケティングと配給について戦略を練った。また、UIPの重役でもあった。
 ユニバーサル・ピクチャーズに在籍中、陣頭指揮を執った同社の国際映画部門は、27億ドルを超える世界興収をあげた。03年、同部門は興収1億ドル超えの映画を6作品製作し、同社の記録を塗り替え、映画業界の最高記録に並んだ。世界に送り出した記録破りの作品には、『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』『ジュラシック・パークⅢ』『アメリカン・サマー・ストーリー』(いずれも01)、『レッド・ドラゴン』『8 Mile』(共に02)、『ハルク』『ディボース・ショウ』(共に03)、『アメリカン・パイ3:ウェディング大作戦』(03・未)などがある。また、「ワイルド・スピード」シリーズ(01, 03, 06, 09, 11, 13, 15, 17)の第1作目『ワイルド・スピード』(01)と第2作目『ワイルド・スピードX2』(03)、「ボーン」シリーズ(02, 04, 07, 12, 16)の第1作目『ボーン・アイデンティティー』(02)の世界公開について戦略を立てた。この2つのシリーズ作品は、その後も続編が作られ、ヒットし続けている。
 ユニバーサル・ピクチャーズに入社する前は、MGMピクチャーズの国際映画マーケティング部門の副社長を務めた。同社では、『007/ゴールデンアイ』『ゲット・ショーティ』『ロブ・ロイ/ロマンに生きた男』(いずれも95)、『バードケージ』(96)、『007/トゥモロー・ネバー・ダイ』(97)、『木洩れ日の中で』(97・未)、『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』『トーマス・クラウン・アフェアー』『スティグマータ/聖痕』(いずれも99)などの国際マーケティングキャンペーンの策定と実行に尽力した。
 MGMピクチャーズの前は、デニス・デイビッドソン・アソシエイツ(DDA)で国際広報担当として、顧客のカロルコ・ピクチャーズ、ビレッジ・ロードショー、モーガン・クリーク、ミラマックスなどのインディペンデント系製作会社に対応した。また、DDA在籍中に携わった作品に、『フィールド・オブ・ドリームス』(89)、『トータル・リコール』(90)、『ターミネーター2』『ロビン・フッド』(共に91)、『レザボア・ドッグス』『氷の微笑』『ラスト・オブ・モヒカン』(いずれも92)、『クリフハンガー』(93)、『スターゲイト』『パルプ・フィクション』(共に94)、『陽のあたる教室』(95)などがある。
 20年以上にわたり講師やゲスト講演者を務めているUCLAで「ザ・ビジネス・オブ・エンターテイメント」講座を受けもっている。

CATHERINE XUJUN YING(Executive Producer)

キャサリン・クージュン・イン(製作総指揮)

 CMC社の副社長として映画/TV事業を統括している。また、CMC社の映画事業のプラットフォーム、グラビティ・ピクチャーズのCEOでもある。中国内外のさまざまな映画/TV製作会社への投資やその経営を首尾よくおこなえるよう、チームを統率してきた。
 CMC社に入る前は、メリルリンチ、モルガン・スタンレー・プライベート・エクイティ、ポール・ワイス、サリバン・アンド・クロムウェルのニューヨークや中国のオフィスに勤めていた。  ハーバード・ロー・スクールで法務博士号を取得。ウェルズリー大学で経済と数学の学士号を取得。

CHANTAL NONG(Executive Producer)

チャンタル・ノン(製作総指揮)

 DCベースド・フィルム・プロダクションの副社長として、ワーナー・ブラザース・ピクチャーズとニュー・ライン・シネマを含むワーナー・ブラザース・ピクチャーズ・グループのDCコミック映画のクリエイティブ企画開発と製作を統括している。DCベースド・フィルム・プロダクションの社長ウォルター・ハマダとともに事業に携わっている。

 以前は、ワーナー・ブラザース・ピクチャーズの映画企画開発/製作部門の副社長として『GODZILLA ゴジラ』『300<スリーハンドレッド>~帝国の進撃~』(共に14)、『マイ・インターン』(15)、そして待機作『クレイジー・リッチ!』(18年9月28日日本公開予定)に携わった。ワーナー・ブラザースに入社する前は、レジェンド・フィルムズの企画開発部門の副社長であった。
 イェール大学で経済学と国際関係学の学士号を取得。その後、南カリフォルニア大学ピーター・スターク・プロデューシング・プログラムで学んだ。

BARRIE M. OSBORNE(Executive Producer)

バリー・M・オズボーン(製作総指揮)

 ピーター・ジャクソン監督の大ヒットを記録した「ロード・オブ・ザ・リング」三部作(01, 02, 03)の最終章『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』(03)で、プロデューサーとして仲間のジャクソン、フラン・ウォルシュとともに米アカデミー賞最優秀作品賞受賞を分かち合った。さらに三人で英アカデミー(BAFTA)賞最優秀作品賞と全米映画製作者組合(PGA)賞にも輝いた。また、同三部作の第1作目『ロード・オブ・ザ・リング』(01)と第2作目『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』(02)でも米アカデミー賞最優秀作品賞とPGA賞にノミネートされた。さらに、第1作目でBAFTA賞を受賞し、第2作目で同賞にノミネートされた。

 待機作に、製作総指揮を務めたアドベンチャー『Mulan』(監督:ニキ・カーロ)がある。これまでに製作を担当した作品に、『チャイナ・ムーン』(94・未)、『フェイス/オフ』(97)、『ウォーター・ホース』(07)、『決闘の大地で』(10)、『マイ・デンジャラス・ビューティー』(13・未)など。また、『ペギー・スーの結婚』(86)、『チャイルド・プレイ』(88)、『ディック・トレイシー』(90)、『ワイルダー・ナパーム』(93・未)、『モアイの謎』(94)、『ザ・ファン』(96)、『マトリックス』(99)、『世界最速のインディアン』(05)、『リトル・フィッシュ』(05・未)、『華麗なるギャッツビー』(13)、『ピートと秘密の友達』(16)で製作総指揮を務めた。
 ウォルト・ディズニー・ピクチャーズの映画製作部門副社長に2年間就任。在任中に『殺したい女』『ハスラー2』(共に86)、『タフガイ』(86・未)、『ティンメン/事の起こりはキャデラック』(87・未)、『スリーメン&ベビー』『うるさい女たち』『グッドモーニング,ベトナム』(いずれも87)、『ロジャー・ラビット』(88)などの作品を統括した。
 生粋のニューヨーカー。ミネソタ州カールトン・カレッジで文学士号を取得。サンフランシスコのアカデミー・オブ・アート大学から名誉博士号を授与された。アメリカ陸軍工兵隊で中尉を務め、陸軍称揚章を受勲した。
 1970年に映画業界に足を踏み入れた。全米映画監督組合の研修プログラムに参加が認められ、フランシス・フォード・コッポラ、アラン・J・パクラ、シドニー・ポラックといった巨匠監督たちのもとで、『ゴッドファーザーPARTⅡ』(74)、『コンドル』(75)、『大統領の陰謀』(76)などの作品に関わった。その後、『地獄の黙示録』『チャイナ・シンドローム』(共に79)、『男の傷』(81・未)、『キング・オブ・コメディ』(82)、『再会の時』(83)、『コットンクラブ』(84)、『ファンダンゴ』(85)など、幅広いジャンルで、数多くの作品に携わった。
 2017年、ニュージーランドより、ニュージーランド・メリット勲章を授与された。

TOM STERN(Director of Photography)

トム・スターン(撮影)

 クリント・イーストウッド監督のドラマ『チェンジリング』(08)で、米アカデミー賞と英アカデミー(BAFTA)賞最優秀撮影賞にノミネートされた。イーストウッド監督とは、長年にわたり協力関係を築いてきた。近年では、米アカデミー賞ノミネート作『アメリカン・スナイパー』(14)、『ハドソン川の奇跡』(16)、『15時17分、パリ行き』(18)といった同監督の実話ドラマで撮影を担当した。
 これまでに、撮影を担当したイーストウッド監督作品に、撮影監督として初タッグを組んだ『ブラッド・ワーク』(02)、米アカデミー賞受賞ドラマ『ミスティック・リバー』(03)と『ミリオンダラー・ベイビー』(04)、第二次世界大戦を舞台にしたドラマ『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』(共に06)、『グラン・トリノ』(08)、『インビクタス/負けざる者たち』(09)、『ヒア アフター』(10)、『J・エドガー』(11)、『ジャージー・ボーイズ』(14)などがある。

 また、ほかの多くの監督たちと組み、撮影を担当している。その作品には、ローディ・ヘリントン監督の『ボビー・ジョーンズ 球聖と呼ばれた男』(04・未)、ジョン・タトゥーロ監督の『Romance & Cigarettes』(05)、スコット・デリクソン監督の『エミリー・ローズ』(05)、トニー・ゴールドウィン監督の『ラストキス』(06・未)、スザンヌ・ビア監督の『悲しみが乾くまで』(07)、アリソン・イーストウッド監督の『レールズ&タイズ』(07・未)、クリストフ・バラティエ監督の『幸せはシャンソニア劇場から』(08)、パーベル・ルンギン監督の『Tsar』(12)、フレデリック・ジャルダン監督の『スリープレス・ナイト』(11)、世界的大ヒット作『ハンガー・ゲーム』(12)、ロバート・ロレンツ監督の『人生の特等席』(12)、ビドゥ・ビノード・チョプラ監督の『約束の馬』(15・未)、エマニュエル・クールコル監督の『Ceasefire』(16)などがある。
 40年間にわたり業界に籍を置くベテランで、クリント・イーストウッド監督とは30年以上の付き合いになる。最初は照明係として『センチメンタル・アドベンチャー』(82)、『ダーティハリー4』(83)、『タイトロープ』(84)、『ペイルライダー』(85)、『ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場』(86)などを担当。マルパソ・プロダクションズで主任照明技師になってからは、『ルーキー』(90)、『許されざる者』(92)、『パーフェクト・ワールド』(93)、『トゥルー・クライム』(99)、『スペース カウボーイ』(00)などのイーストウッド作品のほか、幅広いジャンルの作品に携わった。このほか主任照明技師を務めた作品に、マイケル・アプテッド監督の『訴訟』(91)、サム・メンデス監督の米アカデミー賞受賞作『アメリカン・ビューティー』(99)と『ロード・トゥ・パーディション』(02)がある。

GRANT MAJOR(Production Designer)

グラント・メイジャー(美術)

 J・R・R・トールキンの小説の世界“中つ国”を舞台に、ピーター・ジャクソン監督が描く壮大なファンタジー「ロード・オブ・ザ・リング」大ヒット三部作(01, 02, 03)。そのファイナルを飾る第3作目『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』(03)で美術を担当し、米アカデミー賞最優秀美術賞を受賞した。さらに同作品で、英アカデミー(BAFTA)賞にノミネートされ、全米美術監督組合(ADG)賞や数々の批評家協会賞を受賞した。これより前、同三部作の第1作目『ロード・オブ・ザ・リング』(01)と第2作目『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』(02)でも美術を担当し、米アカデミー賞とBAFTA賞にノミネートされている。さらに、第1作目でADG賞にノミネートされ、第2作目で同賞受賞を果たした。

 2006年、ジャクソン監督のアクションアドベンチャー『キング・コング』(05)で、それぞれ4度目の米アカデミー賞とBAFTA賞ノミネートを獲得し、ADG賞にもノミネートされた。加えて、ハリウッド映画賞年間最優秀プロダクション・デザイナー賞を受賞した。
 美術を担当した近作に、『グリーン・ランタン』(11)、『Mr. Pip』『終戦のエンペラー』(共に12)、『X-MEN:アポカリプス』(16)、『ソード・オブ・デスティニー』(16・未)などがある。
 キャリア初期のころ、ジェーン・カンピオン監督の『エンジェル・アット・マイ・テーブル』(90)、ピーター・ジャクソン監督の『乙女の祈り』(94)、スコット・レイノルズ監督の『アグリ』(97・未)、ニキ・カーロ監督の『Memory & Desire』(98)でニュージーランド映画・TV賞を受賞した。このほか、『Jack Be Nimble』(93)、ジャクソン監督の『さまよう魂たち』(96)、『アベレ―ション』(97・未)、カーロ監督の『クジラの島の少女』(02)と『約束の葡萄畑 あるワイン醸造家の物語』(09)などに携わった。
 ニュージーランド、パーマストン・ノースで生まれた。テレビジョン・ニュージーランドでキャリアをスタート。アート・ディレクターとして、『Other Halves』(84)、TVシリーズ「Hanlon」(85)、TV映画「The Grasscutter」(90)、TV映画「ヘラクレス」四部作(94)のうちの2作品、さらにコマーシャルやニュース番組も担当した。
 また、手がけた仕事は、イギリス連邦に所属する国や地域が参加する競技大会、コモンウェルスゲームズの式典から、万国博覧会のニュージーランド・パビリオン、そしてルイ・ヴィトンの創立150周年記念パーティのデザインまで多岐にわたる。
 母校オークランド工科大学より名誉博士号を授与された。また、ニュージーランド・メリット勲章を受章した。

STEVEN KEMPER(Editor)

スティーブン・ケンパー(編集)

 ジョン・ウー監督と『フェイス/オフ』(97)、『M:I-2』(00)と『ウインドト―カーズ』(02)でコラボレートし、編集を担当した。また、ピーター・ハイアムズ監督とは『タイムコップ』(94)、『サドン・デス』(95)、『レリック』(97)と『エンド・オブ・デイズ』(99)で組み、編集を担当した。このほか、編集を手がけた作品に『リトルトウキョー殺人課』(91・未)、『ニュー・ジャック・シティ』(91)、『フェア・ゲーム』(95)、『パニッシャー』(04)、『ラストスタンド』(13)などがある。
 キャリア初期のころ、TVアンソロジーシリーズ「世にも不思議なアメージング・ストーリー」(85~87)で編集を担当し、エミー賞にノミネートされた。エピソードのひとつ「The Mission」(85)は、スティーブン・スピルバーグが監督を務めている。また、TV映画「The Little Match Girl」(87)、TVシリーズ「7人の検事」(90~91)の編集を手がけた。

KELLY MATSUMOTO(Editor)

ケリー・マツモト (編集)

 大ヒット「ワイルド・スピード」シリーズ(01, 03, 06, 09, 11, 13, 15, 17)のうち、ジャスティン・リンがメガホンを取った3作品:『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』(06)、『ワイルド・スピード MEGA MAX』(11)と『ワイルド・スピード EURO MISSION』(13)で編集を担当した。また、リン監督とは、大ヒットSFシリーズ「スタートレック」(09, 13, 16)の最新作『スタートレック BEYOND』(16)でもコラボレートした。
 このほか、携わった作品に、スティーブン・ソマーズ監督の『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』(01)、『ヴァン・ヘルシング』(04)、『G.I.ジョー』(09)、ロブ・コーエン監督の『ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝』(08)などがある。

AMANDA NEALE(Costume Designer)

アマンダ・ニール(衣装)

 ニュージーランドの最も尊敬されている衣装デザイナーのひとり。タイカ・ワイティティ監督、ロバート・サーキーズ監督とは長きにわたってコラボレートしている。また、ジェーン・カンピオン監督やピーター・ジャクソン監督といったニュージーランドの監督たちともタッグを組んできた。
 2015年、ジェイムズ・バンダービルトの監督デビュー作となる実話ドラマ『ニュースの真相』(15/出演:ケイト・ブランシェット、ロバート・レッドフォード)で衣装を担当した。翌16年、デイビッド・ロウリー監督のリメイク版『ピートと秘密の友達』(出演:ブライス・ダラス・ハワード、オークス・フェグリー)でレッドフォードと再タッグを組んだ。近作に、バルタザール・コルマウクル監督の実話ドラマ『Adrift』(18/出演:シェイリーン・ウッドリー、サム・クラフリン)がある。

 「ロード・オブ・ザ・リング」大ヒット三部作(01, 02, 03)、『ラスト サムライ』(03)、『キング・コング』(05)、『ラブリーボーン』『アバター』(共に09)など、大作映画の衣装部門でキャリアをスタートさせた。これらの映画の合い間に、低予算のニュージーランド作品で衣装デザインをし始めた。初めて衣装を担当した作品は、ロバート・サーキーズ監督、タイカ・ワイティティ出演の『Scarfies』(99)である。この作品で、両者とのコラボレーションが始まった。
 その後、サーキーズ監督の『Deano & Nige's Best Day Ever』(12)と賞受賞伝記映画『Consent: The Louise Nicholas Story』(14)で衣装を担当した。ワイティティとは、彼の監督デビュー作『Eagle vs Shark』(07)、『Boy』(10)、『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』(14)で組み、衣装を手がけた。また、『Boy』と『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』で、ニュージーランド映画賞最優秀衣装デザイン賞にノミネートされた。さらに、『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』のTVスピンオフ「Wellington Paranormal」(18/監督:ジェマイン・クレメント&ジャッキー・バン・ビーク)でも衣装を手がけた。
  ラリー・パー監督の『Fracture』(04)でニュージーランド映画賞を受賞した。また、VFX制作会社ウェタ・デジタルでFX衣装デザイナーとして、スティーブン・スピルバーグ監督のアニメ『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』(11)に携わった。さらに、ジェーン・カンピオン監督の賞受賞TVシリーズ「トップ・オブ・ザ・レイク ~消えた少女~」の第1シーズン(13)で衣装を担当した。

ADRIAN DE WET(Visual Effects Supervisor)

エイドリアン・デ・ウェット(視覚効果監修)

 賞受賞歴を誇る視覚効果スーパーバイザー。20年以上にわたり、数々のメジャー映画に携わってきた。
 当時、ヨーロッパで最先端のデジタルVFX制作会社であったコンピューター・フィルム・カンパニー(CFC)でキャリアをスタート。さまざまなジャンルの映画やコマーシャルを担当し、瞬く間にプロジェクト・スーパーバイザーとしての地位を築き、社内や撮影現場でクリエイティブチームを指揮した。

 2000年、ESCエンターテイメントの創業時の従業員としてカリフォルニアに移住し、ウォシャウスキー兄弟監督の『マトリックス リローデッド』(03)に登場するさまざまなVFXシーンの監修を担当した。同作のトラック衝突シーンで、視覚効果協会(VES)賞最優秀視覚効果賞を受賞した。04年にロンドンに戻り、「ハリー・ポッター」シリーズ(01、02、04、05、07、09、10、11)、の2作品『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(04)と『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(05)の視覚効果監修を担当し、VFX制作会社フレームストアのクリーチャーの品揃えの拡張に大いに貢献した。
 VFX制作会社MPCに入り、『ポセイドン』(06)で米アカデミー賞にノミネートされたVFX作業を監修。その後、VFX制作会社ダブル・ネガティブに採用され、『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』(08)のメイン・デジタル監修を担当した。同作は、VES賞にノミネートされ、さらに米アカデミー賞最優秀視覚効果賞の最終候補リストの7作品に入った。以来、「ハンガー・ゲーム」シリーズ(12, 13, 14, 15)の第2作目から第4作目を完璧な出来映えに仕上げるなど、ダブル・ネガティブのさまざまなプロジェクトを監修している。

HARRY GREGSON-WILLIAMS(Composer)

ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ(音楽)

 ハリウッドで最も人気を博し、多くの作品を手がけている作曲家のひとり。これまでに携わった数々の映画やTV作品が、その幅広く豊かな才能を浮き彫りにしている。近作に、アードマン・アニメーション制作の『アーリーマン ~ダグと仲間のキックオフ!~』(18)、アントワン・フークア監督の『イコライザー2』(18/出演:デンゼル・ワシントン)がある。現在、2019年アースデイに全米公開予定の『Penguins』に取り組んでいる。
 Amazonプライム・ビデオの10エピソードで構成されたSFアンソロジーシリーズ「フィリップ・K・ディックのエレクトリック・ドリームズ」(17~18)のテーマ曲と2エピソードの音楽を担当。このうちの1エピソード「地図にない町」で、エミー賞最優秀作曲賞(リミテッドシリーズ/TV映画/スペシャル部門)にノミネートされた。

 これ以前に、大ヒットアニメ「シュレック」シリーズ全4作品(01, 04, 07, 10)の音楽を手がけ、米アカデミー賞受賞作『シュレック』(01)で、英アカデミー(BAFTA)賞最優秀作曲賞にノミネートされた。また、アンドリュー・アダムソン監督の『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』(05)で、ゴールデングローブ賞とグラミー賞にノミネートされた。
 さまざまな監督と繰り返し何度もコラボレートしている。担当した作品に、ベン・アフレック監督の『ゴーン・ベイビー・ゴーン』(07・未)、『ザ・タウン』(10)と『夜に生きる』(16)、ジョエル・シューマカー監督の『フォーン・ブース』(02)、『ヴェロニカ・ゲリン』(03)、『ナンバー23』(07)と『トゥエルヴ』(10・未)、トニー・スコット監督の『エネミー・オブ・アメリカ』(98)、『スパイ・ゲーム』(01)、『マイ・ボディガード』(04)、『ドミノ』(05)、『デジャヴ』(06)、『サブウェイ123 激突』(09)と『アンストッパブル』(10)、リドリー・スコット監督の『キングダム・オブ・ヘブン』(05)、『プロメテウス』(12)、『オデッセイ』(15)と『エイリアン:コヴェナント』(17)、ビレ・アウグスト監督の『陰謀のシナリオ』(97・未)と『Return to Sender』(04)、アンドリュー・アダムソン監督の『ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛』(08)と『Mr. Pip』(12)、アントワン・フークア監督の『リプレイスメント・キラー』(98)と『イコライザー』(14)などがある。
 このほか、ビーバン・キドロン監督の『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』(04)、ギャビン・フッド監督の『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』(09)、マイク・ニューウェル監督の『プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂』(10)、ジョン・ファブロー監督の『カウボーイ&エイリアン』(11)、ドキュメンタリー『LIFE IN A DAY 地球上のある一日の物語』(11)、レイ・ワイズマン監督の『トータル・リコール』(12)、キャサリン・ハードウィック監督の『マイ・ベスト・フレンド』(15)、マイケル・マン監督の『ブラックハット』(15)、TV映画「アニタ ~世紀のセクハラ事件~」(16)、サイモン・ベイカーの監督デビュー作『Breath』(17)、ニキ・カーロ監督の『ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命』(17)など、数多くの作品で音楽を担当した。また、さまざまなアニメ映画にも楽曲を提供している。そのなかには、『アンツ』(98)、アードマン・アニメーション制作の『マウス・タウン ロディとリタの大冒険』(06・未)、『チキンラン』(00)と『アーサー・クリスマスの大冒険』(11)などがある。
 また、コナミの大人気ゲーム「メタルギアソリッド」シリーズの全5作品のうち、3作品で音楽を担当。さらに、2014年の売上トップを誇るアクティビジョンのゲーム「コールオブデューティ」も手がけ、さまざまなゲーム音楽の賞を受賞した。
 イギリスの音楽一家のもとに生まれた。7歳でケンブリッジ大学セント・ジョンズ・カレッジの音楽学習のための奨学金を獲得。そののち、誰もが憧れるロンドンのギルドホール音楽演劇学校へ入学した。近年、同校の名誉フェローとなった。作曲家リチャード・ハーベイ、次いで管弦楽作曲家/編曲家のスタンリー・マイヤーズの助手として映画界でキャリアをスタート。初めて作曲した楽曲は、ニコラス・ローグ監督に提供した。その後、友人である作曲家ハンス・ジマーとコラボレートし、『ザ・ロック』(96)、『アルマゲドン』『プリンス・オブ・エジプト』(共に98)などの作品に楽曲を提供し、ハリウッドでキャリアを築くための足掛かりとなった。
 サンダンス作曲家ラボに大評判の指導者として定期的に参加し、世界中から集まってくる才能あふれる気鋭の作曲家たちと直接関わっている。

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