爆発的大ヒットした刑事ドラマのファイナルシーズン、シーズン5では、メディア界へと舞台が広がる。具体的に、大都市の官僚制度と新聞の役割を、実在のボルティモア・サン紙にフィクションの人物像を配して描き出す。
シーズン5第1話 マクノルティと特別捜査班の仲間はマルロの手下の張り込みを続け、最近昇進したカーバー巡査部長はサービス残業を強いられる部下の不満の渦に飛び込む形になる。
フリーマンは同僚のシドナーに、デイビスの捜査は「大一番」になるかもしれないぞ、と言ったものの、マルロの監視もけして怠らなかった。マルロは元の麻薬組織のボス、バークスデールと協定を結び、取引の一部を引き継いでいた。
カルケティの警察庁に関する基本計画がマスコミに漏れ、お偉方はパニックとなる。マルロは、羨ましい問題の解決をプロポジション・ジョーに依頼する。ホワイティング編集長とその部下クレバナウが、ボルティモア・サン紙のスタッフに爆弾を落とす。
キャンベルは、警察庁の人事異動を円滑に行おうと努力する。ボルティモア・サン紙は、市議会からの思わぬニュースを慌てて確認しようとするが、注目の大陪審の登場をスクープしたテレビ撮影でかすんでしまう。
新しいコミュニケーションの技を教えてくれるドラッグ関係者と手を組むマルロ。マクノルティの担当事件が、テンプルトンが報道チームに加わったため新聞でさらに注目される。
オマールの失踪で煙に巻かれたマルロとクリスは奴を探し出すため取り組みを強化する。出席者が少なかったウォーターフロントのセレモニー。その後、カルケティは大きな記者発表イベントをぶちあげ、ホームレスの救世主として位置づけることに成功する。
予想外の電話でテンプルトンは再び脚光を浴び、マクノルティも予想していた以上に注意を集めることになる。バンクは、捜査班の最新の大事件をサポートしろと命じるランズマンに抵抗する。
ボルティモアの警察組織の強化という公約のおかげで、ダニエルズとマクノルティは新規採用を許され、まずはカーバーから配属する。新たな政治課題に直面し、カルケティは危険な政治取引を強いられる。
シュタイントルフは犯罪率の上昇に「クリエイティブな」対策をとるようロールズに命じる。有望な手掛かりに際して、フリーマンの用心深さが実る。シドナーと捜査班は一時過熱状態となる。
シリーズの最終話。カルケティは、パールマンとダニエルズから驚くべき新発見を受け、警察のお偉方に対して被害を最小限にとどめるシナリオを綿密に計画する。選択肢は....真実を隠すか、真相を明らかにするか。