フィリップ・プルマンのファンタジー小説「ライラの冒険」シリーズ三部作(「黄金の羅針盤」、「神秘の短剣」、「琥珀の望遠鏡」)を原作に、人の心をつかんで離さないHBOドラマのシーズン1が誕生した。孤児の少女ライラ(ダフネ・キーン)が冒険をするこの壮大なパラレルワールドでは、⼈間の魂は“ダイモン”と呼ばれ、動物の姿をしていて会話もできる。全8話のシーズン1では、グラマラスで魅力的なコールター夫⼈(ルース・ウィルソン)の登場をきっかけに、ライラの危険な旅が始まる。彼女は答えを探して北へ向かうが、その旅で彼女の人生は永遠に変わってしまうことになる。
私たちの世界とよく似た、別の世界のオックスフォード。両親を亡くしジョーダン学寮で育ったライラは、学者で探検家の叔父アスリエル卿が久々に戻り大喜びするが、彼は新たな発見を発表してすぐまた旅立ってしまう。そんな矢先、謎めいたコールター夫人が学寮を訪れ、ライラにある申し出をする。一方、オックスフォードの町では子供がさらわれる事件が相次いでいた。
ロンドンに着いたライラは新しい環境に目を輝かせるが、自分の行動をコントロールしようとするコールター夫人に戸惑いを覚え始める。行方不明のビリーを捜すジプシャンたちが捜索網を広げる中、ゴブラーにさらわれたライラの親友ロジャーは収容された場所でビリーと再会する。そんな矢先、ライラはある重大な真実を知ることに。一方、ボーリアル卿は北方で探検中に死んだとされるグラマンに何か起こったのか、その真相を探っていた。
コールター夫人のもとから逃げ出したライラは、船上生活をするジプシャンに助けられる。一方、もう1つの世界との間を行き来しグラマンのことを探っていたボーリアル卿は、グラマンが別の名前を名乗り、もう1つの世界で暮らしていたという手がかりを得る。身を守るため、船にこもりっきりの生活に嫌気がさし、感情を爆発させたライラは、マ・コスタから自分の出自に関わる衝撃の事実を聞く。
トロールサンドに着いたライラたちは魔女の助けを得るため、魔女領事に会いに行く。そこでよろいグマのイオレク・バーニソンを味方につけることを勧められたライラとファーダー・コーラムは、よろいを奪われ、こき使われているイオレクのところへ向かう。同じ頃、気球乗りのリー・スコーズビーも旧友のイオレクを捜していた。一方コールター夫人は、教権(マジステリアム)で真理計(アレシオメーター)を解読できる聖職者にある問いを投げかける。
ジプシャンたちとボルバンガーを目指すライラだったが、真理計(アレシオメーター)が示した事実警告が重要だと確信し、一行と一時的に離れてイオレクと共に近くの村へと向かう。そんな矢先、ファーダー・コーラムは魔女のセラフィナと再会し、魔女たちの力を貸してもらいたいと頼む。一方、ボーリアル卿はグラマンがもう1つの世界に残していた家族の居場所を突き止めていた。
ジプシャンの野営地から連れ去られたライラは、さらわれた子供たちが収容されているボルバンガーの施設に連行される。ロジャーとの再会を喜ぶライラだったが、そこではコールター夫人の管理の下、恐ろしい実験が行われていた。何とかして皆を助け出そうとするライラだったが、すぐに処置室に連れて行かれる順番が来てしまい…。
アスリエル卿を救出しに行く途中で崖鬼(クリフ・ガースト)の急襲に遭い、気球から落下したライラは、よろいをつけたクマに捕らえられ、スパールバルの牢に放り込まれる。もう1つの世界では、ボーリアル卿がついにジョン・パリーの自宅に入る。一方、イオレクが助けに向かっていることを知ったライラは、かつてイオレクを追放してクマの王になったイオファー・ラクニソンとその護衛から彼を守るため、ある芝居を打つ。
アスリエル卿に歓迎されなかったライラは、落胆しながらも彼に真理計(アクシオメーター)を差し出すが、必要ないと拒否されてしまう。一方、コールター夫人とマクフェイル院長は、アスリエル卿の実験を止めようと彼の研究室に向かっていた。その晩、オーロラから強いエネルギーが放たれていることを確認したアスリエル卿は、待望の実験を遂行することを決意する。