牛商人のタンストール老人は、平原で行き倒れかけていたひとりの青年を助ける。彼こそ12歳にして既に人を殺していた若き無法者ビリー・ザ・キッドであった。その頃、町では保安官ブレーディー、家畜商モートンら4人が、老人の牛群が町に入るのを阻み、彼を峠道で射殺してしまう。逃げ去る4人を目撃したビリーは、白昼の路上でブレーディー、モートンを射ち殺したのを手始めに、執念で敵を追い詰めていく。この緊急事態に新保安官就任を要請される銃の名手パット・ギャレット。最初は固辞していた彼も、自らの結婚式を血で汚されたことから、ついにビリーに銃を向ける決意を固めるのだった・・・。
俺たちに明日はないの名匠アーサー・ペン、衝撃のデビュー作。ポール・ニューマンが激情のまま突っ走るビリー役を熱演。以後、スター・ダムへ上る足掛かりとなった記念碑的作品。