賢明な決定を下すのを助ける小さな声は、誰の頭の中にもある——少なくとも、聞く意志があれば。しかし、それが時間通り化学の授業を受けなければならないことに不平を言っている、人間嫌いな本の虫の学生の声だという者がいるなら、それはきっと、ファイヤーストームという燃えやすいヒーローだろう。
性格について言えば、ロニー・レイモンドとジェイソン・ラッシュは周期表の対極の元素にたとえられるほど対照的である。ロニーは格好いいスポーツマンで、行動に移すのが早く、しっかりした自尊心を持っている。一方、ジェイソンは研究室でひとりきりで作業をすることにこの上ない幸せを感じる、科学専攻の学生である。爆発に巻き込まれたふたりは、ともに死んでもおかしくなかったが、かわりにひとつの原子力の力を持った存在に融合した。ファイヤーストーム・マトリックスと呼ばれる現象により、ロニーとジェイソンはひとりのスーパーヒーローとして活躍する。普段はロニーがファイヤーストームの身体を制御し、頭の良いジェイソンはマトリックス内の第二の意識として支援する。
ロニーとジェイソンは自らの意志で分離し、元の姿と能力を取り戻すことができるようになった。しかし、融合すると、マトリックスの力を利用して、ファイヤーストームは空を飛び、放射線を吸収し、非常に威力のある破壊的なエネルギーブラストを発することができる。ファイヤーストームの力は途方もなく強く、無機物の形状を変えることや、他の物質に変えることができる——原子の構造を知っていれば。この最後の要件は、ジェイソンの役割が非常に重要な多くの理由のひとつであるが、必ずしも順調にいくわけではない。あまりにも性格が違うため、ふたりはよくファイヤーストーム・マトリックスの内外で衝突する。そのため、ファイヤーストームは予想できない気まぐれなヒーローであり、あまりに内面の対立が激しいと核爆発が起こるため、最も危険なヒーローのひとりでもある。しかし、協力すれば、ジェイソンとロニーは大きなことを成し遂げることができる。ファイヤーストームは文字通り世界をより良く変えることができる――力を与えるふたりの若者が、どのように変えるのか、意見が一致していれさえすれば。
特殊能力 | 飛行、強力な力、エネルギー噴出、放射線吸収、原子と分子構造を組み替える |
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本名 | ジェイソン・ラッシュ/マーティン・シュタイン&ジェファーソン・"ジャックス"・ジャクソン |
初登場 | FIRESTORM, THE NUCLEAR MAN #1 (1978) |
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