緑色の髪、ニンマリとした笑み、甲高い笑い声といえば分からない人はいないだろう。笑いをとるためなら手段は選ばない奴だ。
数々の賞に輝く『ダークナイト』にしろ、エミー賞に輝くアニメシリーズ「バットマン」にしろ、記録的なヒットを飛ばしたゲーム「バットマン:アーカム・アサイラム」にしろ、デジタルライブラリーや書店棚に積み上げられる数々のコミック本にしろ、あらゆる場面に登場するジョーカーはポップカルチャー史上最も際立ち、もっとも人気を博したコミック悪役として不動の地位を誇る。何をしだすか分からない凶暴で危険な男。混沌を体現した人物であり、宿敵バットマンからスーパーマンまで、あらゆるヒーローと対決している。
バットマンの物語に様々な形で登場してきたキャットウーマンことセリーナ・カイルだが、変わらぬは彼女のファム・ファタール的な魅力。心も財布も持っていかれてしまうので、用心することだ。
「BATMAN」#1で初登場以来、コミックシリーズに頻繁に登場するキャラクターで、2度にわたりアカデミー賞ノミネート女優が扮している。1作目はティム・バートンによる名作、『バットマン リターンズ』のミシェル・ファイファー、2作目はクリストファー・ノーランによる大ヒット好評作『ダークナイト ライジング』のアン・ハサウェイ。キャットウーマンはまたバットマン関連のアニメーションやビデオゲームのほとんどでフィーチャーされている。
恋は人を狂わせる。恋に呑まれた陽気で精神に異常をきたしたハーレー・クィンは、コスチュームを身に纏い、ギャグ満載の武器を携帯し、多くの市民を殺す危険な存在となった。
あれもこれも愛しのプリンちゃん(=ジョーカーのこと)を笑わせたいという健気な恋心からである。狂気に追いやられる前は、ゴッサムの精神異常犯罪者達を収容するアーカム・アサイラムで働く精神科医、ハーリーン・クインゼル博士だった。前途有望な若き女医だったがジョーカーに出会い、その歪んだ精神にすっかり魅了されてしまった。これは都合がいいと、ジョーカーは彼女を利用することにした。そして自分についていた精神科医を狂気に追いやり、彼を通してクインゼルをうまく操ったのである。ジョーカーに恋してしまったクインゼルはついにアーカムから脱走、ジョーカーを笑わせることを生き甲斐にするようになった。そしてジョーカーの相棒として街中を恐怖と混乱に巻き込むのであった。
BATMAN and all related characters and elements © & ™ DC Comics. (s17)