2020年2月、豪華客船ダイヤモンド・プリンセスで日本初の新型コロナウイルスの集団感染が発生。当時、日本にはウイルス災害専門の機関は存在せず、船内の救命活動に駆り出されたのは、災害派遣医療チームDMAT(ディーマット)だった。彼らは地震や洪水の災害のスペシャリストではあったが、未知のウイルスに対応する経験を持たない彼らに世界中から批判の声が集まり始める...。全世界が経験をしたパンデミックを描く、事実に基づく感動のドラマ。映画『フロントライン』本予告がこの度、解禁!
予告映像では、"2020年2月3日、横浜港入港"の文字と共に、映し出される大型クルーズ船の全体像。その3日後の2月6日、未知のウイルスが蔓延する船内に、災害医療を専門とする医療ボランティア的組織であるDMAT(ディーマット)が乗り込む様子が描かれる。乗客乗員56カ国3,711名、治療法不明 感染者数不明、加熱する報道――船内外で迫られる決断や葛藤の日々。何もかもが前例のない極限状況で、新型コロナウイルスと、最前線で対峙したそれぞれのキャラクターたちの奮闘を描く。
船外で指揮を執るDMATの結城英晴(小栗旬)が、「何を考えてるのかと尋ねられたら、人道的に正しいと思ったからです」と、周囲からの反発を受けながらも放つ一言や、「DMATには私たちが頼んで船内活動してもらってるんです」と、DMATを無下に扱う国からの連絡に、厚労省の立松信貴(松坂桃李)が激昂する姿、さらに「これで何かあったらうちが殺したって言われる...」と、乗客たちの隔離施設として提供されることとなった病院の医師・宮田(滝藤賢一)の様子など、主要キャストの新たなシーンが映し出される。
一方の船内では、命をかけて活動する隊員が窮地に立たされる姿を捉えたシーンのほか、「信じて待ちましょう」と不安に押しつぶされそうな乗客を鼓舞するクルーズ船のクルー・羽鳥寛子(森七菜)の姿など、極限状態で船内活動に奮闘する様子が描き出される。あの日、あの時から、地続きの今を生きている我々が目を向けるべき要素が詰まった本作を物語るにふさわしい映像に仕上がった。
本予告の解禁にあたって、主演の小栗は「今回の映画を通じて知ったこともいっぱいある。全員が主役になっている作品。みんなに命があって生活があることを再認識したし、映画を観てくださる皆さんにも当てはまる、"これはもしかしたら自分だったかもしれない"という瞬間がいっぱいあるのではないかと思う。あの時、何が起こっていたのか、どういう風に立ち向かわなければならなかったのか、どれだけの不安の中で過ごされた方々がいるのか、それらにしっかり向き合った作品に出来たと思います」とコメントを寄せている。
あの日、あの時、あなたならどうしたか。誰1人あきらめない。かけがえのない日常を取り戻すために――未知のウイルスに最前線で挑んだ人々の《事実に基づく》圧巻の感動ドラマ『フロントライン』は6月13日(金)公開!