2020年2月。新型コロナウイルスを乗せた豪華客船が横浜に入港した。乗客乗員56ヵ国、3,711名、感染者数不明、治療法不明。これは、全世界が経験したパンデミックを描く、事実に基づく物語――。この度、未知のウイルスに最前線《フロントライン》で挑んだ、事実に基づく物語を映画化した『フロントライン』の公開日が6月13日(金)に決定し、追加キャスト情報、特報予告映像が解禁となった。
昨年末12月に公開された約3分に及ぶシズルリールは、YouTubeで100万回再生を突破するなど、すでに大きな注目を集めている映画『フロントライン』。目の前の乗客の命を優先して行動する、災害派遣医療チームDMAT(Disaster Medical Assistance Team)の指揮官・結城英晴(小栗旬)、対して国を守るため国内に感染を持ち込まないことを最優先する厚労省の立松信貴(松坂桃李)、船内に乗り込み現場を指揮する東日本大震災からの結城の戦友・仙道行義(窪塚洋介)、岐阜に家族を残して駆けつけた医師・真田春人(池松壮亮)に加え、今回本作の舞台となるクルーズ船をとりまく新たな登場人物たちが明らかになった。
船内で乗客たちの不安を取り除こうと必死に働くクルー・羽鳥寛子(はとり ひろこ)役には、自然体な演技と透明感のある魅力で注目を集める森七菜。中央テレビの報道センターのニュースディレクターとして船を追うTV記者・上野舞衣(うえの まい)役には、映画やドラマで確かな演技力を発揮する桜井ユキ。6歳の息子と乗船した母親・河村さくら役には、実力派俳優の美村里江。上野(桜井)の上司で、世論を煽り過熱報道を続ける中央テレビの報道責任者・轟役には日本映画界を代表する名バイプレイヤー光石研。さらに、下船した乗客の隔離を受け入れる病院の医師・宮田役には、作品ごとに異なる顔を見せるカメレオン俳優の滝藤賢一が出演。メインキャスト4人を支える豪華キャスト陣が揃い、スクリーンにさらなる奥行きとリアリティーをもたらす。
未曾有の危機に直面する人々の緊迫の瞬間を切り取った特報予告が解禁!全世界が経験したパンデミックのニュースはある日、意外なかたちで日本中を震撼させることになる。特報映像の冒頭では、2020年 横浜港に入港した豪華客船の姿が映し出され、新型コロナウイルスの感染者が船内で確認されたというニュースを伝えるアナウンサーの声が響き渡り、一気に緊張感を増していく。
DMAT指揮官の結城(小栗)の葛藤と決意に満ちた表情。DMATとして前例のない状況に「未知のウイルスが蔓延している中に、隊員を行かせるなんてできません。」と言う結城に対し、厚労省の立松(松坂)は「誰かにお願いするしかないんですよ」と冷静に言い放つ。船内に入ったDMAT実働部隊のトップ・仙道(窪塚)は、刻一刻と悪化する船内の状況を打開しようと奮闘する。さらに、船内で働くクルー・羽鳥(森)は、残された乗客たちと医師たちをサポートするため船内を必死に駆け回る。DMATの一員として船内に乗り込んだ救急医・真田(池松)は、「隊員の家族のことは誰が考えてくれるんですか?」と医師としての使命と不安の狭間で葛藤する。
一方、横浜港から事態を伝える中央テレビのニュースディレクター・上野(桜井)は、船内の様子が分からない状況を報道記者として切り込んでいく。その船の中で、「なぜ本当の姿を取り上げてくれないのでしょうか。」とSNSに書き込む母親・河村(美村)のこわばった表情が映し出される。
未知のウイルスに最前線《フロントライン》で挑んだ者たちの知られざる物語を、圧倒的なスケールで描く本作。もしも、あの日、あの時、あの場所にいたら――あなたなら、どうしたか?今後の続報にぜひご注目ください。