いよいよ今週末の公開を控え、先日開催されたジャパンプレミアでの好評を受けてさらに期待の声も高まっている本作。公開を前に、このたび柳楽優弥さん、黒島結菜さん、中川大志さん、丸山礼さんの4人が本作の見どころを語るフィーチャレット映像とコメントが到着しました。
映像では、黒島さん演じる死刑囚・品川真珠の「ボクが怖くないの?」という問いに(こえーよ...)という心の声を押し殺しながらも首を振る柳楽さん演じる夏目アラタという面会室での駆け引きのシーンからスタート。死刑囚に公務員がプロポーズするという衝撃的なシーンから始まる本作について「挑戦的な作品だったので、どういう反応があるのかっていうのも楽しみ」と語る黒島さんは、太ったピエロ姿を自分で演じ、特徴的なガタガタの歯も約5か月かけて制作したマウスピースをつけるというまさに体当たりで挑んだ作品となりました。「撮影中はハードな毎日だったのでもうヘトヘトで」と撮影中の記憶もなくなるほどだったが「改めてみんなで集中して熱量を持って撮った作品だなって思います」と完成に手ごたえを明かしました。
黒島さんが演じる真珠は、面会室でのたった20分の会話の中で、主人公の夏目アラタだけでなく、中川さんが演じる弁護士・宮前光一と、丸山さんが演じるアラタの同僚・桃山香と次々と周囲を翻弄していく。そんな真珠の魅力について柳楽さんは「面会室で発する真珠の言葉が本当なのか嘘なのかを気にすることで、どんどん引き込まれていくんです。撮影中の真珠は一人になることが多く、僕の背中越しで真珠を撮影している時にちょっと伏し目がちな姿を見ると、より引き込まれるな、という感覚がありました」と撮影中の体験を明かしました。
真珠の無実を信じる弁護士という役どころの中川さんも「真珠はどれが本当の姿なのか、本心なのかつかみどころのないキャラクター」と感じていた。そのうえで宮前が真珠にのめりこんでいく姿に「宮前に『彼女は繊細なんです』というセリフがあるのですが、彼女のもろさ、本当に壊れてしまいそうな、崩れてしまいそうな部分に宮前はきっと引き込まれているんです」と明かしました。映像には、アラタの同僚である桃山に対して「結婚」というワードで煽る真珠のシーンもあるが、本作が映画デビューとなった丸山さんは「何かおしゃべりするにしても深いところまでついてこられる感じがあって、表面上の会話を絶対しないキャラクターだなと。そしてそのキャラクターを演じられる黒島さんに対して、私自身が本当に憎らしさを感じてしまいそうになるくらいだったので、ご自身の役どころを押さえていらっしゃるんだなと思いました」と黒島さんの演技を絶賛!
そんな一筋縄ではいかない死刑囚の気を引くためにプロポーズすることになった主人公を演じた柳楽さんは、夏目アラタというキャラクターについて「若いころは割とやんちゃしていて、その後自分のキーになる尊敬できる大人と出会って、真っ当な人に更生していくキャラクターが僕は好きなので、アラタのそういう面をすごく気に入っています」と語りました。そのうえで、アラタの衝撃的なプロポーズについて「そういう男だからこそ、子供のお願いで死刑囚に会いに行ってプロポーズしちゃうこともありえるなと思いました」とアラタの「ぶっ飛んでいるところ」も好きだと明かしました。
一番"狂気的"なのは佐藤二朗が演じたあのキャラクター?!
作中では真珠の狂気的な言動が印象的な本作だが、映像では、キャスト陣がさらに強烈なキャラクターとして佐藤二朗さん演じる死刑囚のアイテムコレクター・藤田信吾を挙げる一幕も。佐藤さん演じる藤田について、黒島さんは「狂気だけで言ったら佐藤二朗さんは、もしかしたら一番かも」とのお答え。死刑囚のアイテムをコレクションしている人間が実際に存在することを知った柳楽さんも「二朗さんの役がもしかしたら一番狂気を感じる人かもしれません」と賛同。
さらに、本作のおすすめポイントについて丸山さんは「"海辺でクンクン"するところがおススメです。それ以上は言えないんですけど。サスペンスなのに、なんでこんなにロマンチックに思えてしまうんだろうと思って、そこが忘れられないですね」とネタバレギリギリのシーンをピックアップ。続いて柳楽さんは「僕は"法廷ジャンプ"」と丸山に続いて命名。「"海辺でクンクン"に向けてのきっかけになるシーンです」と言葉だけでは全く想像のつかないシーンを挙げると、中川さんは「僕は"朝からドンドン"ですね」とアラタと宮前の出会いのシーンを挙げ、命名。
アラタと真珠といった個性的なキャラクターの魅力にあふれているだけではなく、気になるワードも飛び出し、衝撃的なシーンも満載なことを予感させる本作。面会室の駆け引きからはじまった二人の、その先に隠された驚愕の結末に是非ご注目ください!