この度、本作の公開を記念して、公開記念舞台挨拶 in 大阪を実施いたしました!
イベントでは本作の主演、娘の彼氏を殺したお父さん・鳥栖哲雄を演じた佐々木蔵之介、青山貴洋監督が登壇!
週末動員ランキング実写映画No.1スタートを切った本作。映画を観たファンからは、「役者さん達の演技力が凄くて、志野の狂気、大沢の復讐心、零花の正義、哲雄の守る意志...どれも心に響きました。スリリングで楽しかった!」、「ハラハラしたりウルウルしたり、あっと言う間の2時間でした。」、「想像の何倍も涙が溢れてきていい意味で裏切られました」、「予想つかない展開に家族にとっての正義とか悪とかについて考えたりと、瞬きするのも惜しいくらいなのに、感動もたくさんあって涙でスクリーンぼやけるし、2回目観に行きたさすぎる映画でした!!」など、ジェットコースターのように訪れるピンチの連続に熱狂する声や哲雄と鳥栖家に待ち受ける衝撃の結末に心を揺さぶられ涙する反応が数多く寄せられています。イベントでは、佐々木、監督が会場で映画をご覧いただいたばかりの観客からの質問を受け、本作の魅力や見どころを改めて語り尽くし、笑顔溢れる舞台挨拶イベントとなりました!
<イベントレポート>
映画を観た直後の興奮冷めやらぬ観客で満席の場内。娘の彼氏を殺した父・鳥栖哲雄役の主演・佐々木蔵之介、青山貴洋監督が登壇すると、観客からは大きな歓声が湧き上がりました。佐々木「さっきまで血ぃ流してた鳥栖哲雄役の佐々木蔵之介です(笑)。今日は鑑賞後の舞台挨拶で何しゃべってもいいということで、いっぱいウラをしゃべろうと思います。」と挨拶し会場は笑いに包まれました。
3月8日に劇場公開し、週末動員ランキング実写映画No.1スタート!と好調な滑り出しをした本作。公開から約1週間が経ち、SNSなどでは「キャストの演技がよかった」「終始ハラハラドキドキした」「家族愛を感じるところで涙止まらなかった」など、絶賛の声が多く寄せられています。公開から1週間ほど経っての舞台挨拶となりましたが、佐々木、監督にも周囲から多くの感想や反響が届いているようで、佐々木は「僕は作品をクライム・サスペンスと思って撮っていたんですが、『最後の朝日のシーンで劇場内がしくしく泣いている様子につられて泣いてしまった』という友人の感想を聞いて、この作品は劇場で共有しながら観る作品なんだな、と思いました。」と感無量な様子。青山監督も「素直にすごくうれしい。感動よりは面白いものを作ろうと思っていましたが、完成した映画をみて涙がでて、家族の愛のかたちを見られた気がして感動してしまった」と答えました。
そして本作のイベントでは初めてとなる、関西での開催。京都出身の佐々木が大阪について聞かれると、「大阪にはよく来てます(笑)、先ほど、FMCOCOLOに生出演したので"ナンモリ(南森町)"に行ってたし。昔このビル(大阪ステーションシティシネマのノースゲートビル)の屋上の庭園にも行ってました」また「関西のお客様の面白がり方は全く違う。反応がすごい。物販の売れ行きがいい。」という発言にMCが「その一日を楽しもう(ものにしたろう)思いがあるのかな。」と一言。また青山監督は昔「HEP FIVEのアパレル店員として働いたことがある。地元は愛知県ですが大阪を近く感じている。」と関西にゆかりのあるコメントを述べました。
続いて、佐々木蔵之介と言えば出演作も多く今まで演じた役もかなり幅広いが、今回は愛する家族を守るために半グレ犯罪組織と戦う、元々はどこにでもいる普通のお父さんという役どころ。役作りや演技を間近で見た青山監督は「いい意味でめちゃくちゃ普通のお父さんをやってくれました。奥底でピンチを切り抜けようという気持ちがあるのに普通に見える」と佐々木の演技について語りました。それを受け、佐々木は「2年半サラリーマンやってましたのでね...ネクタイの結び目の大きさや長さが気になるんですよね。そのサラリーマンの経験があったからこそ、普通のお父さんだけど、一方で推理小説オタク。こっちがあるからこそ普通が作れる。」青山監督は「鳥栖哲雄はスーパーマンではないので、リアルにいそうな人間というのを佐々木さんの中で消化されてやっているんだろうなと感じた」と佐々木が工夫していた点を明かしました。
撮影エピソードについて、佐々木は「静岡の御前崎で撮影したクライマックスの朝日が昇る海辺のシーン。朝日が昇りきるまでの短い時間で撮影しなければならなかったことを、今朝ホテルを出発する時に朝日を見て思い出していました。父と娘がある結末にかける思いを、観てくださったお客様が共感してくださったらすごくうれしい」さらに「木村多江さんがカメラに映っていない時もずっとお芝居をしてくれていたので、こちらも芝居ができた。」と感謝の意を話すと、監督が「あの瞬間、家族の形をしっかり見た気がした」としみじみとコメント。
そして、佐々木の希望で、観客とのQ&Aの流れに、まずは、会場の観客からの質問で一つ目は「漫画が原作という事で蔵之介さんにはどのようなことを意識して演じられたのか、監督は特にこだわったシーン、漫画を意識した点」を尋ねられると、佐々木は、「原作の力強さがあったからこれがアニメになり、ドラマになり、映画になったんだと思う。その力強さやまばゆい光が僕の指針になっていました。迷った時は必ず原作を見て、原作はいつも持ち歩いていたので、その気持ちをいただいて表現しようと思ったり、絵コンテのように原作の画の通りやってみようとか。徹底して原作に忠実できるかというようなことをやりましたね。」と徹底した役作りについて語り、監督は「ドラマは10話まであって原作のエッセンスを結構入れることができたんですが、映画はドラマから7年後をやらなければならず、その時に原作ファンの人が最初どう思うかを、僕自身も原作ファンなので思いました。でもそこでドラマはできる限り原作に忠実に、映画はドラマでやった原作のエッセンスをそのまま映画に持って来られれば、オリジナルを描いても、"マイホームヒーロー"としては別の形の結末ができるのかなと凄く意識しました。映画の中にも端々にちょっと原作に連載されているエピソードを入れているんです。映画の撮影時は、原作はまだ零花ちゃんが刑事になったところだったので、そこから先はこちらで創造しなくてはいけなかったので、そこは原作者からメモとかでこういう構想になるかもというのをいただいて、それをエッセンスにして創作し、そのお話を2時間に纏めることが一番苦労しました。」と原作へのリスペクト故の映画撮影時の苦労を語りました。
2つ目の質問で「演技で一番大変だったこと」を聞かれると、佐々木は「過去、家族と海辺で花火をするシーン、海辺がめちゃくちゃ寒かったし目に砂が入って痛かった。撮影の合間に近くの旅館で寒くて、血だらけのメイクをしたままお風呂に入って温まったが、事件だと思われていそう」と答え、続けて「大阪だとついつい色々話してしまう。何言っても怒られなさそう(笑)そうそう、談春さんとの回想シーン。30年前の哲雄の父の葬儀のシーンで、談春さんは若返りメイクをしてもらったのに、そのシーンを全カットした。」と笑いながらエピソードを披露。「結構(若返りメイクの談春さん)イケてた。」と監督。他にも「津田さん演じる志野のシャボン玉を吹くシーンは10テイクほど撮影している。」などスクリーンで映っていない撮影の裏話をたくさん話してくれる一幕も。
その後、マスコミ向けのフォトセッションでは観客の撮影OKの時間も設けられ、また佐々木自らが観客をバックに写真を撮るなど、会場は大いに盛り上がりました。
最後に代表して佐々木が「クライム・サスペンスかと思ったら、実は家族のこんなに深い愛を描いている映画だったんだなというのを。本当に監督が言ったように本当に面白い映画、とにかく楽しんでもらう映画を作ろうと思ったら、そうなって良かったなと思います。ひょっとしたら身の回りでこんなことが起こるかもしれん。ここまではいかんけど(笑)なんかその気持ちわかるなぁっていうのがあると思います。是非、全お父さんに観て欲しいし、全娘にも観て欲しいし、ご夫婦でも観ていただきたいし、自分の大切な方と観に行っていただきたいと本当に思います。皆さんがマイホームヒーローなんで、是非この映画を愛される映画にしてやってください。」とメッセージを送り、大きな歓声を浴びながら2人は降壇し、イベントは大盛り上がりで終了しました。
今回解禁となったのは、父・哲雄と娘・零花が海辺で対峙するクライマックスシーン。父の犯した罪を知り、何か覚悟に満ちた眼差しで哲雄を見つめる零花に哲雄は何を語ったのか!?スリリングなサスペンスでもあると同時に、"正義とは何か?"を観客に投げかける『映画 マイホームヒーロー』。すでに映画を観た観客からは「泣ける」という声も多く上がっており、感動のラストが伺える本作。クライマックスシーンに映し出される朝日は希望となるのか?ピンチの連続の先に待つエモーショナルな結末をスクリーンで味わうと共に、その余韻にたっぷりと浸っていただきたい。