この度、 W主演の広瀬すずさん&櫻井翔さん、共演の江口洋介さん、佐藤浩市さん、入江悠監督がきらびやかな黄金の桜が舞う公開初日舞台挨拶に登場しました。
ドラマシリーズの最終回から2年後の世界を描いた本作。天才的なひらめきで数々の難事件を解決してきた探偵助手・アンナと、ポンコツだが人望に厚い自称天才探偵・風真を演じてきた広瀬さんと櫻井さんは2階席まで埋め尽くされた満員の会場を見渡し、無事に公開初日を迎えられたことに笑顔を見せ、広瀬さんは「ドラマから2年が経って、映画となってアンナとして生きることができて、すごく楽しい時間でした。長かったようで、今日を迎えた瞬間にあっという間だったなって感じましたね」と声を弾ませました。櫻井さんも「いよいよ皆さんに観ていただける嬉しさと、自分たちの手から離れた寂しさと入り混じりますね。こうしてファンの皆さんの前に立つのがおよそ2年ぶりなので、同じ空間を共有することができる貴重な場を頂きました。ありがとうございます!」と喜びを噛みしめ、2人と同じくドラマシリーズから探偵事務所ネメシスの社長・栗田を演じてきた江口さんも「皆さんも観ていただいて分かると思うんですけど、現実なのか夢なのか分からなくなるような台本だったので、出来上がるのを楽しみにしていました。それを今日、皆さんに観てもらえて本当に嬉しく思っています」と感謝を伝えました。
そして、本作で初登場にして探偵事務所ネメシス最大の敵・窓を怪演してみせた佐藤さんは「窓は謎多き男ですので、(窓の)生活やいろいろなモノの匂いがしないようにやろうと心掛けました。できるだけ明確さの見えないエキセントリックな人物にしたかった」とコメント。そんな佐藤さんと初共演となった広瀬さんは「(窓は)歌うように台詞が流れてきて、ぐるぐる操られている気分になりました。台本を読んだだけでは想像がつかなくて、目の前にして不思議な感じがしました。ご一緒できて楽しかったです!」と敬意を込めて佐藤さんに伝えました。佐藤さんも「本当に楽しみにさせていただいていました」と広瀬さんとの共演を楽しんだ様子をみせました。
また、ドラマシリーズとは打って変わって怪しげな雰囲気を纏った風真を演じた櫻井さん。その変貌っぷりはSNS上でも大きな話題となり「冒頭の印象的なシーンになるだろうなと思っていたので、ご覧になる皆さんがハッとするような風真になったら良いなと思っていました」と演じた本人も新鮮な気持ちで演じたよう。風真の家族のような関係で相棒のアンナを演じた広瀬さんも「暗闇から歩いてきた風真さんには冷たさがあって、見たくない風真さんの顔を見ましたね(笑)」とドラマシリーズでは見ることのできなかった風真の変わりように驚きを見せました。この"闇堕ち風真"のキャラクター作りには櫻井さんのアイデアが反映されているようで、入江監督は「(本作の敵である)『窓の仕草とか身体のバランスをリンクさせたらどうか?』と櫻井さんからアイデアを貰いました。それで櫻井さんは浩市さんのお芝居を観たりしていましたね」と初披露となる裏話を明かし、客席からも驚きの声が漏れました。続けて櫻井さんは「そうやって現場でディスカッションをしながらやれるのはドラマでの時間があってこそだと思いますね」とネメシスファミリーだから成しえたものであると振り返りました。
夢なのか、現実なのか分からなくなってしまうほど緻密な構成になっている本作は経験豊富なキャスト陣をも惑わせる仕上がりとなっており、その狙いを入江監督は「カッコいい映画にしたい。説明し過ぎないように、観客がアンナと同じように迷路に入りこみ自分の頭で考えながら推理をしていくような見え方が良いと決めました」と解説。
そこで、MCから観客も探偵事務所ネメシスの面々と同じように推理をして、謎を紐解いてく体験型の映画となっている本作をひと言で表すと?という質問がされ、広瀬さんは「こういう風に繋がっていってたんだ、とか観終わった直後から、もう1回観たいです。1回だけでは伏線を見逃しているような気がして・・・なんかひと言では表せない!」と答えると、すかさず櫻井さんは「本当にアトラクションのような、エンターテインメントを楽しんでもらう作品です。アトラクションです」と回答。
すると入江監督は「"旋"のような映画ですね。点がいっぱいあってゴールに繋がっている映画。ドラマをやってきていろんな"旋"が繋がってこの映画ができたんだろうなって思います」と答えると、櫻井さんがすかさず「僕たちのキャンセルで」と差し込み客席から笑いを誘いました。
最後に櫻井さんは「ドラマから2021年の1月にクランクインした作品で、およそ2年近く、僕たちの愛情や熱い想いが詰まった作品です。何回も観て欲しいですね」と願いを込めてメッセージを送り、広瀬さんも「2年間、頭のどこかでネメシスがあって、こうして形となって皆さまにお届けする日を迎えることができて嬉しく思います。ネメシスファミリーは本当に楽しくて、皆さまにも、その楽しさや愛情を思う存分に楽しんでいただけたらなと思います。ここからが映画のスタートなので、多くの方に応援していただけたらと思います。本日は本当にありがとうございました」と感謝を伝え、公開初日をお祝いする黄金の桜が舞う中、公開初日舞台挨拶は終了しました。