この度、映画『TANG タング』の公開を記念して、主演の二宮和也さん、満島ひかりさん、小手伸也さん、奈緒さん、京本大我さん(SixTONE)と本作のメガホンを取った三木孝浩監督が登壇する公開記念舞台挨拶が実施されました。
「夏だ!映画だ!タング祭り!」と題した本イベントに、キャストと監督一同は揃って艶やかな浴衣姿で登場。二宮さんは浴衣に袖を通すのは今年初だと言い、「こういう機会でも無いと着れないので、ありがたいですよね。」と白地の爽やかな浴衣を纏い笑顔を見せました。満島さんは黄色地の着物を鮮やかな朱色の帯で身に纏い、「私は実はこれ単衣(夏の着物)で、自前です!沖縄の柄で、元々持っていたものを着させて頂きました」と発表。公開初日の舞台挨拶に残念ながら登壇が叶わなかった京本さんは「こうしてまたキャストの皆さんや監督と集まれることが嬉しいです!浴衣ということで、最近あまり夏を満喫出来てなかったので、今日はここで夏を満喫したいと思います!」と挨拶をしました。
8月11日に公開になって以来、周りの反響についてきかれた満島さんは「親友が、子どもと観に行ってくれて。終わった後に泣いているのをごまかしながら感動してたよ。と聞いて、とても可愛いなと。」と笑顔を綻ばせました。ミステリアスな男を言う役どころだった小手さんは家族で近所の映画に観に行ったそうで、「子どもを膝の上にのせたまま見てたんですけど、深センのアクションシーンで僕が悪い感じで出てきてから、子どもがずっと手で頬を叩いてくるんですよ」と苦笑い。奈緒さんは「母が観て本当にタングが可愛すぎて、タングのブリキの人形が欲しいと言っている。この場をお借りして、もし発売されることがあれば(笑)」とスタッフへ伺いをたてる場面もありました。
既に作品を観終わったあとの観客を前に、一度見ただけではわからないかもしれない、ここを見て欲しいというこだわりのシーンを聞かれると、ナルシストなロボットデザイナーを演じた京本さんは「CMとかでも"見栄えがいいからかな"というセリフをよく使ってもらってるんですけど、他にもたくさんナルシストポイント入れてるんで、例えばサングラスをパサッて外すとか。細かいことをやっているので、そういうところを見て欲しいですね」、今回中国語のセリフに挑戦している奈緒さんは「私の一番最初の実際のセリフも中国語だったんですよ。だからもしかしたら私が言ってるって、第一声気づかれていないんじゃないかと思って(笑)もし"おかわりタング"することがあれば、そのシーンを観て頂けたら嬉しいです。」とそれぞれに回答。二宮さんは「VFXの技術の高さを何度も何度も体験していただきたいですね。実際の(舞台挨拶にも登壇をしたモック)タングを使っているシーンも何個もあって、これはどっちなんだろうと予想しながら見てもらうのも楽しいかもしれないです。本当にわからない!」と映像技術についても言及。思い思いに、これからもう一度作品を観てもらう際の注目ポイントを語りました。
続いて、今作では健とタングの友情が描かれていることにちなみ、映画の撮影で仲が深まったであろうキャスト・監督に"この夏、一緒にこんなことをやってみたい"ということを質問。満島さんが二宮さんと一緒にやりたいことは「川下りなどのアクティビティ」だと言い「ゲームばっかりされてるじゃないですか。ゲームとお仕事。なのでアクティビティを一緒にやりたいです」と説明すると、二宮さんは「僕はアウトドアも、実際に行けば楽しめるタイプですよ!」と前向き回答、しかしすかさず小手さんから「イメージ無いなあ(笑)」とツッコミが入るなど和気藹々とした雰囲気に。
続く京本さんも「僕も満島さんと同じ思考で...」と切り出すと、「上裸でバーベキューです。二宮君を家から出したいですね。僕もインドアな方で、太陽の光をあまり浴びてなくて色が白いんですけど、上裸で肉を焼いていれば僕らの体も焼けていくじゃないですか。同時に焼いていくことによって、夏が似合う男に二人ともなれたらなって」と希望を告白。それに対し二宮さんが「全然できるんじゃないですか。僕らはYoutubeのチャンネルも持ってるので、そこでも紹介出来るくらいですよね。」と答えると、満席の会場からは期待を込めて盛大な拍手が鳴り響きました。実は大学時代にサークルの同期だったという小手さんと三木監督にも同じく聞いてみると小手さんの回答は「家族ぐるみの付き合い!」というのも、「三木監督はこれまで青春恋愛映画を多くやっていたと思うんですが、今回は家族というテーマとか、子どもに対する思いとか、そういうのが真摯に綴られていたのは家族を持ったからだと思いますし、僕も家族をもって物の見方が変わったこととかもありまして。そういう、家族をもった二人が今この映画で一緒に出来たというのがすごく僕は意味がある事かなと思っていたので...。」と語ると二人で顔を見合わせて「なんか照れ臭いね」と笑いあいました。
最後に二宮さんは「こういう世の中だからこそ、あきらめることが癖づいちゃうような年月が結構経って、思考回路が変わった人もだいぶ多い中で。映画と言うエンタメの世界が、みんなで前向いて頑張ろうとか、みんなで思い切り踏み出そうとかいうことを、映画然として前面に押し出しすぎると、観る人たちも辛かったりとか苦しかったりとか、前を向きたくない人まで向かせてしまうんじゃないかというような不安もありました。だからこそ、一歩踏み出すことの大切さというよりも、失敗した人がまた0のスタート地点に戻ってくる。0から1になるんじゃなくてマイナスから0に戻って、そこからのリスタートをどう切るかというのは、自分で決めて自分のペースで行けばいいんじゃないかというような後味になればいいなと思っていたし、実際になったと思っています。そういうメッセージが伝わればいいなと思います。」と締めくくり、イベントは終了しました。
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