本作はアメリカ公開時にR指定となるほど、バイオレンスでリアルなマフィア描写を徹底的に追求。マフィアの抗争が激化する時代に、父との確執、女性との関係、仲間の裏切に悩み葛藤する主人公ディッキーと、その周りで複雑に絡み合う人間ドラマが過激且つ華麗に描かれる。
今作では、故ジェームズ・ガンドルフィーニが演じたマフィアのボス、トニー・ソプラノの叔父、ディッキー・モルティサンティが主役となり、一人のマフィアのドラマチックな生涯が描かれる。青年時代のトニーに影響を与え、後にトニーが率いる犯罪組織の礎を築いたディッキーとはどんな人物だったのか?
ディッキー役にはアレッサンドロ・ニボラ(『アメリカン・ハッスル』)、若き日のトニー・ソプラノ役に、故ジェームズ・ガンドルフィーニの息子マイケル・ガンドルフィーニが抜擢された。そのほか、レスリー・オドム・Jr(『ハリエッド』)、ジョン・バーンサル(『モンタナの目撃者』)、エミー賞受賞歴のあるレイ・リオッタ(『グッドフェローズ』)、べラ・ファーミガ(「死霊館」シリーズ)など実力派キャストが集まった。監督は「ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア」でエミー賞の監督賞を受賞したアラン・テイラー。
若きトニー・ソプラノが育ったのは、ニューアークの歴史の中でも激動と混乱の渦巻く時代。それはまさにライバルのギャングたちが台頭し、ディメオ・ファミリーの覇権に挑もうとしていた頃だった。そんな変わりゆく時代の波に翻弄されたのが、トニーの憧れの存在である叔父のディッキー・モルティサンティ。多感な10代の若者は叔父の影響を受けながら、やがて絶対的なマフィアのボス、トニー・ソプラノへと成長してゆく。
ディッキー・モルティサンティ:アレッサンドロ・ニボラ(東地宏樹)
ハロルド・マクブレイヤー:レスリー・オドム・Jr(中務貴幸)
ジョニー・ソプラノ:ジョン・バーンサル(宮内敦士)
ジュニア・ソプラノ:コリー・ストール(三瓶雄樹)
トニー・ソプラノ:マイケル・ガンドルフィーニ(石田 彰)
‟ハリウッド・ディック" モルティサンティ/サルバトーレ‟サリー" モルティサンティ:レイ・リオッタ(平林 剛)
リヴィア・ソプラノ:べラ・ファーミガ(きそひろこ)
監督:アラン・テイラー
製作:デビッド・チェース
脚本:デビット・チェース、ローレンス・コナー