本日8月11日より海外TVシリーズ「ラヴクラフト・カントリー<シーズン1>」のダウンロード販売・デジタルレンタル、DVDレンタルを開始いたします。
本作は米小説家・ラヴクラフトの代表作「クトゥルフ神話」と、反人種差別というメッセージを融合させた社会派エンターテイメント作品だ。本作の製作総指揮を、本作同様社会派エンターテイメントとして高い評価を受ける『ゲット・アウト』『アス』を手掛けたジョーダン・ピール、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』などSF・ファンタジー作品の名監督として知られるJ.J.エイブラムス、そして『トゥームレイダー2』の監督・脚本家に大抜擢されたミシャ・グリーンが務めたことでも大きな話題を呼んでいる。
ミシャ・グリーンは、自身のアイデンティティを踏まえたうえで「学校では教わらなかったけど、伝えるべきアメリカ史が多くある」と述べる。だからこそドラマの中には、実際に撮られた、黒人差別を象徴するような写真を模倣したシーンがふんだんに使用されている。そのことについてミシャは「当時の写真を見ると物語の中だけでなく、現代社会にも呼応する」と言い、「黒人の私にとってアメリカ史はホラーストーリーなの」と続けた。
そんなアメリカ史をホラーとして表現した本作には、人気作のオマージュもたくさん使われている。例えば穴をのぞき込むシーンは『ショーシャンクの空に』(1994)、教会のシーンでは『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』(1981)を。その他にも『グーニーズ』(1985)や『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』(1989)など、見る人が見れば分かる、コアなオマージュがたっぷりだ。
ミシャは、「この作品を通じて社会問題を話し合ってほしい」と告げ、「人種差別が今も続いている事実を知ることが重要なの」と語った。また、レティーシャ・ルイス役を演じたジャーニー・スモレットも「(この作品は)社会に強いメッセージを投げかけている。そんな作品に携われて光栄よ」と述べた。多様性がうたわれる現代だが、だからこそ、より有色人種が受け続けていた差別的な扱いやその歴史について、学び、話し合うことが必要なのかもしれない。
「ラヴクラフト・カントリー<シーズン1>」は本日11日よりデジタル配信とDVDレンタルを開始する。製作陣の思いや随所に散りばめられたオマージュを踏まえたうえで、本作を視聴してほしい。