10月30日(金)映画『とんかつDJアゲ太郎』の公開を記念して、丸の内ピカデリーにて初日舞台挨拶が開催されました。アゲ太郎を演じた主演の北村匠海さんをはじめ、山本舞香さん、浅香航大さん、池間夏海さん、監督を務めた二宮健監督が登壇!久しぶりの観客の前での舞台挨拶に北村さんは、「本日はお越しいただき本当にありがとうございます。こうして皆さんを前にステージに立って映画の話をする日と言うのは久々なので緊張しているんですが、この映画を見てくれるみなさんに感謝を伝えられればと思います」と挨拶し、続けて山本さんも、「嬉しいですね!久しぶりに皆さんの顔を直接見られるのは本当に嬉しいです!よろしくお願いします!」と元気よく挨拶。
クランクアップからちょうど1年となった日に初日を迎えた気持ちを聞かれた北村さんは、「本当に無事映画が公開出来たことと、正直この映画をフラットに観てくれる人がどれだけいるのか不安な気持ちもありますが、僕も今日ここに立つことが少し怖かったり、色んな思いでいるのですが、この映画はコメディであり、音楽映画であり、サクセスストーリーです。僕一人ではアゲ太郎と言う役は演じ切れなかったし、映画の中に登場する色んなキャストに支えられてアゲ太郎という役を最後まで走りきることが出来ました。それは今日も同じで、この映画を一緒に作った人達と二本足でここに立てていることがとても心強いですし、それをこうやってお金を払って観に来てくれる方がいることに、とても幸せを感じております。この映画はちょっとおかしなアゲ太郎が真っ直ぐバカなことをしながら突き進んでいく映画なので、少しでも皆さんの笑顔の一つになれたら、嬉しいです」と今の気持ちを語りました。続けて、初のコメディに挑戦した本作で、役作りについてMCから聞かれた北村さんは、「コメディ映画に初めて出させていただく中で、人を笑わせるのって凄く難しいなと痛感しました。自分がコミカルなお芝居をする時に、どこか初めは自己暗示的に"北村はやれる!絶対にやれる!"と思いながらやっていたんですけど、いざ始まると不安でいっぱいになっちゃって(笑)。浅香君とかにも"今の大丈夫だった?"って助けてもらいながらやっていました。そして、(撮影時の)僕の一番の心の支えはここにいないんですけど、加藤諒くんでした。彼が毎日笑わせてくれていました」と当時の心境を語りました。その時の様子について浅香さんは、「北村君ももちろん緊張していたと思うんですけど、僕も経験が多くあるわけじゃないから、"今のどうだった?"とか僕も聞いたり、正解が分からなったりして、みんなで一つのもの作って仲良くなっていきましたね」と答えると、北村さんは「僕達ちょっと空気感とか似てるんですよ。凄く悩むし、凄く考えるし」と共通点を明かすと、山本さんも「確かに!」と共感していました。
北村さんの初のコメディ演技をそばで見ていた山本さんは、「大変そうだなと思っていたんですけど、テストの段階で変顔をして、顔のストレッチをしてから撮影に臨んでいましたね」と回答。北村さんは「ある種の自分の中でのスイッチなんですけど、とにかく顔を動かしておこうと思っていましたね笑」と明かしました。その様子を現場で観ていた監督は、「そうやって格闘してる北村くんがとっても可愛くて。アゲ太郎の大事なものの一つに"可愛い"っていうのは絶対に必要だったので、その時の葛藤も含めて可愛さが溢れるくらい滲み出る映画になったと思います」と自信を覗かせました。
北村さんとのシーンで印象に残っている場面を聞かれた山本さんは、「私の周りをぐるぐる回ってダンスを踊るシーンがあるんですけど、あれ10回位やったんですよ!(笑)しかも、毎回毎回ダンスを変えてくるんですよね、アーティストをやられいてるので。やっぱり踊れちゃう!天才!?なんですけど、一生懸命さにじわじわきちゃって、私が何度もNG出しちゃったんです(笑)でもめちゃめちゃかっこいいシーンになっているので、見どころです!」と撮影秘話を語りました。
アゲ太郎と幼馴染の三代目道玄坂ブラザーズとして、共演シーンが多かった浅香さんは、「過ごす時間が多かったので、控室からずっと三代目のみんなでいたのですが、本当に北村君は凄い!尊敬しました。音楽活動もやっているので、撮影を朝から夜までやった後、その後に音楽活動もしていて。そんな過密スケジュールの中で、三代目道玄坂ブラザーズはテンションの高い役だったので、そのテンションの高さを控え室でもみんなでキープしながら現場に入っていくようにしていたんですけど、忙しい中僕らと常に一緒のテンションで、現場にいる姿は尊敬しました」と感激していました。三代目について北村さんは、「チーム感が凄くあって。三代目のみんなとステージにいるシーンもあったんですけど、色んな時間を過ごしているので、そういうシーンじゃないのに彼らを見るだけですごい涙が込み上げてきたりとかする位、青春でした」と語りました。アゲ太郎の妹役"ころも"を演じた池間さんは、北村さんについて「凄く優しくて、いつもフラットな状態で接してくださるので、緊張もほぐれて楽しく撮影が出来ました。(本編を観て)一番驚いたのは、ころもの知らないところで、お兄ちゃんがあんな格好で渋谷を爆走しているんだ!っていう所です(笑)でも最後にかけてDJにのめり込んでいくお兄ちゃんを見るのは誇らしかったし、かっこよかったです!」とコメント。 作品を作るにあたって、意識したことを聞かれた二宮監督は「アゲ太郎も可愛いし、他に出てくる方も魅力的だし、もちろん笑って欲しい映画でもあるんですけど、純粋にアゲ太郎の成長が胸に届くと良いと思ってますし、音楽も美味しいものも人生を潤してくれるものなので、そういう美しさを感じられる映画にしたいなと思っていました」と語りました。
最後に北村さんは、「本当に心の底からここに立てて映画が公開出来たことが、とても嬉しいですし、ぼくは決して可愛そうな奴でもないし、とても幸せ者だと思っています。本当に人に恵まれて監督キャスト、スタッフの皆さんに支えられてここいますし、映画の事を話せて本当に幸せものです。この映画は色んな要素が詰まっているおもちゃ箱のような映画で、アゲ太郎を筆頭に個性豊かなキャラクター達が面白可笑しく映画を盛り上げてくれますし、流れている音楽も映画館でこんな音楽聞いたことないと思わせてくれる最高のプレイリストが入っておりますので、音楽映画としても楽しめると思います。会場を出た後にとんかつを食べたくなったり、今日はいい日だったなと思っていただけたら幸いです」と挨拶し、会場は大きな拍手に包まれ、イベントは終了しました。