『リチャード・ジュエル』のデジタルセルを先行配信中です。また2020年5月20日(水)よりブルーレイ&DVDを発売、レンタルを開始、同日よりデジタルレンタル配信を開始いたします。
『リチャード・ジュエル』は1996年に起ったアトランタ爆破テロ事件の実話をもとに描くサスペンスドラマ。爆弾を発見し、多くの命を救ったヒーローから一転、容疑者となった実在の男リチャード・ジュエル。FBI内部からのリークによるメディアの実名報道、それに便乗する世間の誹謗中傷によって引き起こされた冤罪事件がリアルに描かれています。本作のブルーレイ特典に収録される「メイキング」より監督のクリント・イーストウッドや、製作スタッフが実話を描くうえでのこだわりを明かす映像を公開いたします。
イーストウッド監督が「実在の人々を描いたストーリーなのだから、その通りに描きたい」と語っていた通り、本作は20年前に実際の出来事が起きた街アトランタで撮影が行われた。その中には爆破事件の現場である記念公園も含まれており、撮影タイミングもアトランタオリンピックが開催された時期に合わせるという徹底ぶりだ。
本映像の中で、カメラスタッフは、多くの資料をもとに作品を忠実に再現することに注力したと話している。特にメディアの目線にはこだわったといい、使用したカメラも「アレクサを使い、1990年代らしい映像を再現できた。画角も当時のサイズに合わせたから、より再現性が高い」と説明する。編集スタッフは、「観客がメディアのカメラを通して映像を見ることで実際にそこにいる感覚を味わえる。リチャードのそばで共に恐怖を感じることができる」とその意図を明かしている。
また、美術スタッフによると、イーストウッド監督が実際の現場での撮影を望んだため、リチャードの母ボビ・ジュエルが住んでいたアパ ートの外観をつかった撮影も行われていた。そしてすべての物語が始まる重要な場所である記念公園での撮影もかなり苦労したようで、映像では明かされていないが、この20年間で公園のサイズ自体が変わっていたため、限られた時間の中で当時と同じような画にするため様々な工夫が必要だったようだ。
1996年に見えるよう当時をリアルに再現するためのイーストウッド監督とスタッフのこだわりが本編にちりばめられている。ブルーレイ特典映像「メイキング」でもさらに確かめてほしい。