本作はバットマンと別々の道を歩み出した初代ロビンことディック・グレイソンが、特殊能力を持つ若者たちとチーム「タイタンズ」を結成し、迫りくる強大な悪に立ち向かう"ヤミツキ"ヒーローアクションです。DCヒーローの相棒/サイドキックを担う個性豊かなキャラクターたちが次々に登場し、アメコミ好き、DC映画を知っている方なら思わず身を乗り出す仕掛けが盛り沢山!
「いいかジェイソン、お前はブルースに相棒だと思わされてる。でもブルースが気にかけてるのは1人だけだよ。ブルースだ。―」
(第6話より―初代ロビン/ディック・グレイソンが2代目ロビン/ジェイソン・トッドに掛ける言葉。)
かつてバットマン/ブルース・ウェインのサイドキック(相棒)、ロビンとして活動したディック・グレイソンは、ゴッサム市民の誰もが知る裕福な里親のもとを離れ、今や軽蔑していた。刑事として成長したディックの胸中にはしかし、常にブルースの影があった。豪華な屋敷の窓越しに、脱走する幼少期の自分を見下ろす、あの影が......。
アメコミを原作としたドラマシリーズは数多あるが、DCが放つ「タイタンズ」は一味違う。居場所のない若者たちの群像劇も、爽快感あるアクションやビジュアルも、目を見張るほど鮮やかだ。社会現象となった映画『ジョーカー』がそうであったように、「タイタンズ」もまた既存の他シリーズから独立した作品になっているため、他作品の予習やクロスオーバーを気にせずに楽しめるのも嬉しい。「タイタンズ」は初代ロビン/ディック・グレイソンをリーダーとする、若者たちのヒーローチームの戦いや葛藤を描くドラマ。主人公ロビンの名は、アメコミ作品を深追いしていなくとも、『バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲』で耳にしたことがある方も少なくないのでは。
DC作品を映画だけでも知っている方なら、思わず身を乗り出す仕掛けもたくさん。このドラマのロビンはバットマンとの間に確執を抱えて袂を分かっていて、バットマンは要所要所でチラリとだけ登場。永遠の宿敵ジョーカーとの対決も、ロビンを通じて目撃することができる。それから、ワンダーウーマンのサイドキックであるワンダーガールも、映画同様に光り輝く真実の縄を手に登場する。若きヒーローチームを描く作品だが、作風は大人向け。ハードな暴力描写やホラー演出もあって刺激的だ。お馴染みのヒーローたちと紐づいた活力溢れる物語は、第1話を観ただけでヤミツキになるだろう。ダークな世界観がカッコいいDC作品の真骨頂と言えるドラマだ。エッジの効いたスタイリッシュなアクション・ドラマを探しているなら、「タイタンズ」は最高の候補になるだろう。若きヒーローを演じるフレッシュなキャストらの華やかさも、ダークな画面によく映える。
ちなみに本作は、既に<シーズン3>の製作も決定している。<シーズン2>ではバットマン/ブルース・ウェイン役に「ゲーム・オブ・スローンズ」のイアン・グレンが起用され、ついに本格登場を果たす。また、スーパーマンの遺伝子を受け継ぐスーパーボーイや、映画も大ヒットしたアクアマンのサイドキック、アクアラッドも登場するなどどんどん面白くなっていく本作をぜひ<シーズン1>からお楽しみください。