「ゲーム・オブ・スローンズ<第一章〜最終章>」コンプリート・シリーズがいよいよ本日発売!ロンドン市内で行われた最新イベントレポートが到着!

2019.12.04 海外ドラマ

「ゲーム・オブ・スローンズ<第一章〜最終章>」コンプリート・シリーズの発売を記念し、現地時間11月18日(月)ロンドン市内のBFIサウスバンクにて、セレブレーションイベントが開催されました。
会場には、ブラン・スターク役のアイザック・ヘンプステッド=ライト、ヤーラ・グレイジョイ役のジェマ・ウィーラン、トアマンド役のクリストファー・ヒヴュが登場!そのイベントの様子をレポートいたします!

これで見納め!?あのGOTキャストがレッドカーペットに登場!お気に入りのシーンや共演したかったキャラなど撮影を振り返る!

※本イベントレポートには、ネタバレを含みます

プレス、インフルエンサー、ファンなどおよそ350人を前に行われたセレブレーションイベント。はじめに「ゲーム・オブ・スローンズ<第一章〜最終章>」ブルーレイ コンプリート・シリーズに収録されている映像特典"キャスト座談会"の一部が上映された。これは主要キャストとスタッフが、主なロケ地の一つである北アイルランドに同窓会さながらに集結し、米国トークショーで有名なコナン・オブライエンを司会に迎え、トークショー形式で思い出話に耽るというもの。90分以上にも及ぶ映像が収録されているが、そのうち最初の1時間ほどを鑑賞した。

その後、2回に分けて開催されたパネルディスカッションの第一部ではGOTの世界観を作るのに貢献したスタッフの仕事ぶりをまとめた1分半ほどの映像が流れ、ミシェル・クラプトン(衣装担当)、バリー・ガウアー(特殊メイクデザイナー)、サラ・ガウアー(特殊メイク担当)、トミー・ダン(武具担当)が登壇。ここまでスケールの大きな作品で、衣装、武具、特殊メイクなど各部門が協力しながらチームとして作業していくことの大切さを語った。シリーズを通して作られた衣装、武器も膨大な数だったが、最も思い入れのあるアイテムについて聞かれると、ミシェル・クラプトンは「サーセイが即位する時に来た衣装」と答え、「私は一時期、このシリーズから離れ、その後復帰したのですが、戻って来て最初に作ったのがサ ーセイの即位式のドレスでした。私にとって思い出深いものでしたね。戻ってくることにはなっていなかったのですが、レナに熱望されて復帰。そしてあのドレスを作ったところ『私が求めていたのはこれだった』と言ってくれて、とても心を動かされましたね」と振り返る。

同様にキャラクターを形成していく上で重要な役割を担った特殊メイクのバリー・ガウアーは、個人的に最も思い入れがあったものについて「第六章に出てくる森の子はかなり大掛かりなもので、時間もかかりました。早い段階でテストも行っていて。一番心配だったのはメイクを施すのにかかる時間だったのですが、衣装によって隠したりできたので、衣装部との連携が上手く行ったなと思います」と答えた。手掛けた武器すべてがまるで"自分の子供のよう"で、お気に入りを一つ選ぶことは不可能だというトミー・ダンは、最も苦労したシーンについて、「最終章第3話の「長き夜」ですね。あまりにも作らなければならなかった物の数が多かったから」と、テレビ史上に残る壮大なスケールの戦を振り返った。

第二部にはキャストのブラン・スターク役アイザック・ヘンプステッド=ライト、ヤーラ・グレイジョイ役のジェマ・ウィーラン、トアマンド役のクリストファー・ヒヴュの3人が大きな拍手に迎えられ登場。ジェマはガーリーなピンクのドレスを身に纏い、アイザックとクリストファーもスマートなジャケット姿で、役の印象とは異なり、笑顔で会場を見渡した。

最終章の脚本を読んで、自分のキャラクターの運命を知りどう感じたかとの問いに、アイザックは「プロデューサーのデヴィッドとダンは、キャストに偽の台本を送ってくることで有名だった。ある年、アルフィー・アレン(シオン・グレイジョイ役)から『君が突然飛び出してきて僕を殺すことになるなんて、信じられないよ。格好いいよね』というメッセージをもらったんだけど、『何のこと?』と思ったんだ。(そんなこともあったので)きっと全員に自分が王や女王となる台本が送られているに違いないと思っていたよ。だから当初はそれほど興奮しなかったんだ」と笑う。アイザックはシリーズが始まった当初は10歳。その頃を振り返りジェマは、「あなたが10歳の頃、あなたのことをよく笑わせていたのを思い出すわ。ベルファストで、私のジョークすべてに笑ってくれていたのに、大きくなったらちっとも笑ってくれなくなったのよね」と言って目を細めていた。

クリストファーは自身のキャラクターについて「原作ではもっと年が上で、いつも『ハッ!』と叫んでいるんだ。そこで、それをやらないというのはファンを裏切るような気がして、事あるごとに取り入れようと提案していたんだが「それは止めておこう」と言われてしまった」と、憎めない野人キャラそのままのような笑顔で語る。「七王国の敵だった彼だが、ジョン・スノウの仲間となり、(ブライエニーに)突然恋もす る。そう仕向けたのはジョージ・R・R・マーティンではなかったと思うがね(笑)。そこがドラマの素晴らしいところだ。脚本家が(原作の)素晴らしい部分を活かして新しい物を作ることができる」と、トアマンドの物語に満足そうな様子。

アイザックもまたシリーズを通して演じた体験について、「素晴らしいお手本となる人たちが大勢いて、学ぶことができた。こんな素晴らしい学校は他にはないよ」と感慨深そうに語る。また自身が演じたブラン・スタークには「他のどのキャラクターよりも内面的な変化があった」と誇らしげな彼は、「最も脆いキャラクターから、最も権力のある人物へと変貌を遂げた。三つ目の鴉になっただけでも大満足だったよ。それなのに過酷な世界でハンディキャップのある10歳の少年が王となり、勝利を収めるのだから、こんな素晴らしい物語はないと思った。ドラゴンや個性的なキャラクターがたくさんいる中で、ハンディキャップのあるキャラクターが玉座をかけたゲームに勝つ確率なんて一体どれだけあったというんだ?それでもブランが頂点に立った。これは特別なことだよ」と笑顔を見せる。

ヤーラ役のジェマは、キャラクターと共感する部分について「強い女性役を演じてどうだったかとよく聞かれるのだけれど、女性はそもそもタフで、強く、自立していて、積極的なの。だからヤーラは私自身だと感じたわ。多くの女性がそうであるように、私もこのキャラ クターの様々な要素を持っている」と語ると、会場の女性陣から「いいぞ!」と賛同する声とともに拍手が沸き起こった。「ファンからは、ジェンダー、セクシュアリティ、そして自分自身をどう見るかや、人生の困難な出来事などに(ヤーラというキャラクターが)大きな変化をもたらしてくれたとよく言われるの」と、ヤーラを演じる喜びと、その影響力についても言及した。

会場から、あまりシーンを共にすることはなかったものの共演したかったキャラクターについ て聞かれると、アイザックは「剣を操る手を失ったのは、歩けなくなったブランに重なるところがある」としてジェイミー・ラニスターを、ジェマはサーセイ・ラニスターを、クリストファーはカール・ドロゴを選んだ。

最後にお気に入りのシーンについて聞かれると、アイザックは「最終章で1時間半にも及ぶウィンターフェルでの戦いのシーンは、ゲーム・オブ・スローンズ史上ベストエピソードだね」と答える一方、ジェマは「第六章の落とし子の戦いよ。ジョン・スノウが窒息しそうになりながら這い出していくところでは私も息ができないでいた」と、またクリストファーは「僕が参加する以前の、ジェイソン・モモア(演じるカール・ドロゴ)がデナーリスの兄を殺害する前にするスピーチだ」とそれぞれの思いを語り、和やかな雰囲気の中でイベントは幕を閉じた。

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