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    「メディア王 〜華麗なる一族〜」がもっと面白くなるコラムをお届け!

    2019.02.27 海外ドラマ

    2019年3月6日(水)に海外TVシリーズ「メディア王~華麗なる一族~ <シーズン1>」のDVDレンタルを開始いたします。

    「不動産王」トランプ氏にならび、「メディア王」と称される、実在の人物、ルパート・マードックをモデルにしたと言われるドラマである本作は、巨大メディア産業を束ねる富豪一族の長であるローガン・ロイと、その子どもたちを中心に、その権力の座の後継争いを複雑な人間関係とともに、シニカルに描く注目のシリーズ。

    3月6日のレンタルを前に、ハリウッドから政治界まで、アメリカを騒がせるセレブ情報に詳しいライター・長坂 陽子さんによるコラムをお届けします。アメリカの人々の間で日常的にあがり、羨望とからかいの対象になるセレブたち。一般の人にとっての"セレブ"とはどんなものなのか?これを知るとドラマがもっと面白く観られます!

    アメリカのセレブって一体何者?そのパワーの理由を探る、セレブドラマが受けるわけは、アメリカ三大セレブ一家を見ればわかる!

    日々、アメリカマスコミを賑わせるセレブたち。でも「セレブ」と一言で言ってもハリウッドに生息する女優たちからビジネス界を牛耳る実業家たちまで様々。ゴージャスな暮らしを明かして世界中をびっくりさせる「見せたがり」ファミリーがいる一方で、プライベートは見せない一族もいる。一体セレブとはどんな人物なのか実際のセレブの事例から検証してみたい。

    アメリカ産セレブと言われ、まず思い出すのがカーダシアン家。有名弁護士ロバート・カーダ シアンとタレントのクリス・ジェンナーとの間に生まれたキム・カーダシアンを筆頭とするカーダシアン三姉妹の名前は聞いたことがあるのでは?マスコミに登場しない日はないくらいの人気者だけれど、彼女たちのパワーはまさに「知名度」と「お金」。リアリティ番組に出演、お騒がせなニュースを振りまきゴシップ誌を賑わせて自分たちの名前を広めつつ、コスメ&ファッションブランドでしっかり稼ぐ。最近ではSNSも味方に自分たちの宣伝に余念がない。その分、本物のセレブに欲しい"気品""家柄"があるかと言うと......その点は大きな弱み。

    家柄の点でカーダシアン家より上に立てそうなのはヒルトン家。ご存知パリス&ニッキー・ヒルトンを生み出したヒルトン家は世界中にホテルチェーンを持つ実業家一家。20世紀初めからホテル経営に乗り出し今では老舗。パリスのおかげでお騒がせ一家として有名になってしまったけれど、アメリカセレブに欠かせない「ブランド」力を誇っている。

    実業界に生息しているセレブがいるなら、もちろん政治界にもいる。2人の大統領を生み出したブッシュ家や不幸な事件で彩られた歴史を持つケネディ家などがいるけれど、今一番注目を集めている政治系セレブといえばトランプ家!もともとは不動産王として財をなし、リアリティ番組「アプレンティス」の司会も務めていたドナルド・トランプ大統領。今ではホワイトハウスでアメリカだけでなく世界中を巻き込んで騒ぎを起こしているけれど、それも「影響力」があるからこそできること。「影響力」もアメリカセレブに欠かせないパワーの1つである。(SNSの"インフルエンサー(影響力のある人)"がセレブとしてもてはやされるのもそう考 えると当然!)

    業界は違えども、この3ファミリーに共通している点がある。それは「マスコミ好き」ということ!それぞれリアリティ番組に出演したり、レッドカーペットに登場したり。セックステープの流出や警察沙汰、SNSでの炎上発言もマスコミの目を意識して積極的に起こしている気配が濃厚!彼女たちがなぜそんな手を使うのか。それはズバリ、アメリカ人が求めているから。私たち日本人やイギリス人のようにロイヤルファミリーを持たないアメリカ人にとって、リッチでパワーのあるセレブたちはそれに代わる憧れの存在。とはいえ、ロイヤルファミリーに比べて品がなくて隙だらけなのがこれらマスコミ好きなセレブのいいところ(?)。憧れつつ、彼女たちがバカをやればからかったりつっこんだりできるというわけ。セレブたちはマスコミを賑わすことでお金や影響力を手に入れ、テレビの前の観客はセレブたちを見て笑ったり、怒ったり、ドキドキしたり。つまり持ちつ持たれつなのである。

    実際のセレブたちがこれだけ人気なのだから、そのセレブをカリカチュアしたドラマのなかのセレブたちはさらに大人気!アメリカのテレビ界ではこれまでも多くのセレブドラマが愛されてきた。オイルマネーで大富豪になったユーイング一家が繰り広げる愛憎渦巻く人間関係を2世代に渡って描いた「ダラス」&「DALLAS/スキャンダラス・シティ」、ニューヨークを舞台に家族間の確執やゴージャスなライフスタイルを暴く「ダーティ・セクシー・マネー」、セレブが暮らすハンプトンズでドロドロの復讐劇が繰り広げられる「リベンジ」などはその代表例。そしてそのセレブドラマ史に新たに名前を刻むこと間違いなしの作品がこの「メディア王〜華麗なる一族〜」。ドラマの主役ローガンのモデルとなっているのは実在のメディア王ルパート・マードック。マードック家は映画会社20世紀フォックスや出版社ニューズコーポレーションなどを所有するメディアコングロマリットを所有、メディアの力を武器に政治やビジネスにも大きな影響力を振るっている。ルパートはプライベートでも注目の的。4回の結婚歴を持ち、どの結婚も話題性ではドラマさながら。特に3人目の妻で中国出身のウェンディ・トンは中国共産党指導部のスパイだという噂が流れたりルパートと離婚後ロシアのプーチン大統領と交際したりと、いわくありげな人物。4人目の現妻ジェリー・ホールは25歳も年下でミック・ジャガーの元妻!

    こんなルパート・マードックとその一家がモデルになっているだけに、ローガンと彼を取り巻く家族の行動はドラマなのにリアル。またあの大ヒットドラマ「ゲーム・オ ブ・スローンズ」の制作チームが手がけているからリアルなのにドラマティック!巨大メディアを一代で築き上げたローガンは子どもたちに会社を譲ると言っていたが、ある日突然、前言撤回。これからもCEOとして牛耳っていくと涼しい顔で言い放つ。後継者の座が欲しくてこれまでいい子にしていた次男を始め、4人の子どもたちは愕然!腹の中、心の底に隠し持っていた恨みや怒り、欲望が一気に噴出、金と地位、権力を巡って一族が熾烈な争いを繰り広げる。なりふり構わないその様子を見ていると、人間の欲望の滑稽さに笑ってしまうほど。毎日マスコミを賑わせるセレブたちに慣れてきちゃった、もっと生々しいニュースが欲しい!と思っているセレブマニアにこそ見て欲しい作品。刺激的なストーリーの虜になるはず。

    TEXT:長坂陽子

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