2月6日からDVDリリース、デジタル配信開始となる海外ドラマ「ブラックライトニング」は、「ARROW / アロー」「THE FLASH / フラッシュ」といったDCTVシリーズが贈る新たなスーパーヒーロードラマ。電気を自在に操る力を持つブラックライトニングは、昼間は高校の校長であり、私生活ではバツイチで二人の娘のいるパパというヒーローだ。同作のリリースに合わせて、パパが活躍する海外ドラマをご紹介しよう。
「ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア」のトニー・ソプラノはマフィアのドンだが、家族とマフィアという二つのファミリーのために何かと苦労させられ、そのストレスと心労によりセラピーに通う羽目に。問題が起きると基本的には穏便に解決しようとするが、のっぴきならない場合は自ら手を下してケリをつけることも。
そんなトニーと同じスタンスと言えるのが「ゲーム・オブ・スローンズ」のネッド・スターク。自分が死を宣告した者は自ら処刑するという責任感と、なるべく無血で済ませようとする穏健な面を合わせ持つ、いい父親であり立派な領主だが、裏切りと陰謀が渦巻く世界には不向きなタイプだ。
そうした有名なパパたちに比べても、「ブラックライトニング」の主人公、ブラックライトニング/ジェファーソン・ピアースは多くの特徴を備えたキャラクターと言える。家族のために9年前にスーパーヒーローから引退していたが、その間もスラム街で暮らす若者たちを助けるべく高校の校長として奔走。警察や神父と話し合ったり、ドラッグディーラーに話をつけたりと、多忙な時を過ごしている。
バツイチの男親として年頃の二人の娘を育てる上でのトラブルも絶えず、未練たっぷりの元妻に機会があれば復縁を求めている。犯罪者とも渡り合える度胸を持ちながら私生活では強く出られず元妻や娘たちにタジタジになったり、普段は冷静沈着なのに父親の仇には頑固になってしまったりと、ギャップのあるキャラクターだ。
そんな娘たちが危険に巻き込まれたことから9年ぶりにヒーローに復帰することになり、以降は娘や警察に正体を隠しながら活動を続行。そのうちに娘にもパワーがあることが判明し...。パパ、校長、スーパーヒーローと一人三役をこなすブラックライトニングの人間くさいヒーローっぷりがクセになる作品だ。
主人公が愛する人々を狙う犯罪組織と戦うシーンはもちろん、子どもや元妻と繰り広げ る、涙と笑いに満ちたドラマも見逃せない、アクションとファミリードラマが同時進行する「ブラックライトニング」。ドラマ界に現れた新たな理想のパパをぜひチェックしてみてほしい。