『舟を編む』で日本アカデミー賞を受賞した石井裕也を監督最新作『町田くんの世界』のキャストが発表されました。
1000人を越えるオーディションから超新人を主演に大抜擢!
これまで実力のある様々な俳優たちと組んできた石井裕也監督。主演にスター俳優を置くことが常識とされている中、今回新たな試みとして、1000人を超える一大オーディションを実施、すべてのオーディションに立会い、監督自らが主演を選考しました。その中からなんと演技経験ほぼゼロの超新人、細田佳央太、関水渚の2人を大抜擢! 細田が町田一役を、関水が猪原奈々役を演じます。思いもよらない間とかリズムとか反応といった偶発的な面白さが超新人抜擢にあると語る石井監督は、細田を「一人だけ異彩を放っていて、理屈でも経験でもない、作品に人生を捧げられる人だと感じました。この人と組めば間違いないと16歳に思わせられました。」とコメント。一方、関水は、「演技経験もテクニックも何もないはずなのに、不思議な魅力というか華やかさというか、とてつもない伸びしろを感じ、彼女に賭けてみようと思いました」と北島プロデューサーが選考理由を明かしています。
石井裕也監督の才能の元、全員主役級の超豪華キャストが集結!
石井裕也監督の新たなチャレンジに呼応するように、奇跡的なキャスティングが本作で実現。脇を固めるのは、これまで石井組に参加経験のある役者だけでなく、初めて参加する最高のキャストが勢揃い。町田くんの同級生に氷室雄役の岩田剛典、高嶋さくら役の高畑充希、栄りら役の前田敦子、西野亮太役の太賀。町田くんの世界に関わるキャラクターに吉高洋平役の池松壮亮、吉高葵役の戸田恵梨香、日野役の佐藤浩市。町田くんの両親に町田あゆた役の北村有起哉、町田百香役の松嶋菜々子ら、若手からベテランまでの全員主役級の実力派超豪華キャストが集結しました。石井監督は今回のキャスティングに関して、新人2人がどうすれば輝きを放つこが出来るのか考えた結果、実力派俳優陣を起用することでした。真夏の2018年7月1日にクランクイン。撮影は約1カ月半に渡って行われ、最高のキャストたちによる化学反応に石井監督は「最高のキャストたちそれぞれの相乗効果で、その熱が撮影現場にもどんどん伝わっていく様子を感じました。他の現場ではなかなか見られないくらいの面白さがありました。」と語っています。
平成の時代が終わり、新たな時代に公開となる本作では、石井監督は様々な新たな試みに挑戦。監督自身も初となる少女漫画原作に挑み、撮影ではデジタル全盛の時代に逆行する35mmフィルムで全編を撮影、キャスティングにおいても、超豪華キャストが出演している中で、超新人の2人を主演に迎えるなど、常識に囚われない手法を取り入れています。石井裕也監督のキャリア集大成となる本作にぜひご期待ください。