またまたやってきました!公開が近づいている『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』、今回はそのUS版予告について、取りあげたいと思います。難しい話は抜きにして、早速本題にとりかかりましょう。今回の予告編ではどんな情報が分かったのでしょうか。
まずは予告編を見てみましょう。
それでは、はじめましょう。
予告編は、ダンブルドアとニュートが人目を避けて話をしている場面から始まります。話の内容は、ニュートのパリ行きについて。ダンブルドアが、ニュートに「隠れ家」の住所を教え、「最悪な事が起きたら」と案じている様子が映っています。それか、ニュートがお茶でもしにどこか素敵な場所に行きたい気分になったら、と話しています。ダンブルドアは、若いころも相変わらずみたいです。
ここは、大胆に予想してみましょう。この「隠れ家」は、ニコラス・フラメルの家なのではないでしょうか?前回の予告編でニコラス・フラメルの姿が出てきていました。永遠の命についての秘密を解き明かした、有名な錬金術師とお茶をするのも悪くないですよね。
『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』
ゲラート・グリンデルバルドの壮大なスピーチは、今までに公開された予告編にも登場しています――今回の予告編も例外ではありません。グリンデルバルドの望みは、魔法使いが「世界を支配し、自由を手にする」ことです。「共に戦うか、死ぬか」と、短い言葉で締めくくります。単刀直入にありがとう、グリンデルバルド。
「ハリー・ポッター」シリーズのファンなら、グリンデルバルドが、世界を支配するという欲望に取り憑かれたせいで、ダンブルドアとの友情が壊れてしまうことを知っています。『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』では、実際にグリンデルバルドが台頭していくのを、MACUSAから逃亡するシーンからも目にすることができます。それに、きっとアメリカの魔法省から逃げ出すのはそう簡単なことではないはずですよね。
もう少し予告編を見ていくと明らかになりますが、魔法動物学者のニュート・スキャマンダーには、グリンデルバルドを倒すという任務が与えられます――ですが、なぜ、かわいそうな事にニュートが選ばれたのでしょうか。
そうなんです! 今回の予告編を見ていて、一番最初にハッと息をのむ瞬間は、クラウディア・キム演じる謎めいたサーカスパフォーマーが、ヘビに変身することが明らかになり、さらに......「ナギニ」と呼ばれるシーンです。さて、この名前は聞き覚えがありますよね? ナギニは「ハリー・ポッター」シリーズに登場する、ヴォルデモートの忠実なるしもべのヘビです。
これまでこの人物は「マレディクタス」としか言われていませんでした。「マレディクタス」とは、血の呪いを持ち、最終的には完全に動物になってしまう魔女のことです。どうやら、ナギニには、わたしたちが知らない悲しい過去があったようです。
『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』
それから、このナギニが「ハリー・ポッター」シリーズ(1990年代が舞台)に出てきたナギニだと仮定すると、彼女はずいぶん長生きだと思いませんか?なぜ「血の呪い」を持つことになったのでしょうか。浮かんでくる数々の疑問に対して、予告編はあまりに短すぎますね。
不思議な数字や文字、顔の絵が壁一面を覆った部屋に、ティナ・ゴールドスタイン(キャサリン・ウォーターストン)がいます。
この場面は、前回の予告編にも登場していましたが、はっきりと映ったのは今回が初めてです。
ティナのうしろの壁には、「クリーデンス・ベアボーン」の文字が見えます。その上には、「コーヴァス・レストレンジ」と書かれています。今作では、リタ・ストレンジが深く関わってくることはもうすでに分かっていますが、コーヴァスとは誰でしょう?そしてクリーデンスとの関係は?
クイニーがカラスのシンボルに手を伸ばしている姿が映ります。いつもにこにこしているクイニーが、今回の予告ではとても不安げな表情をしています。クイニーの身に何があったのでしょうか?ハグが必要なのかもしれません。ジェイコブと一緒のシーンもまだ見れてませんね......。
キャンドルがあちこちに浮かんだこの部屋は、見覚えがありますね。今作で、ホグワーツが登場することは、すでに明らかになっていましたが、この大広間を見ると、新学年の初日に行われる「組分けの儀式」や、たくさんの美味しそうなごちそうを思い出してしまいます。こうやって、再び見ることができて嬉しいですね。一緒にホグワーツの校歌を歌ってお祝いしませんか?
ほんの一瞬しか映っていませんが、あれは間違いなく、若き日のグリンデルバルドです。あの鋭い視線は見覚えがあります。前回の予告では、ダンブルドアが「みぞの鏡」でグリンデルバルドを見ている姿が登場していました。ですが、そのとき鏡のなかにいたのは、ジョニー・デップでした。
『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』でも登場したトビー・レグボ演じる青年期のダンブルドアが、ジェイミー・キャンベル・バウアー演じるグリンデルバルドを見つめています。(ジェイミーも同映画で青年期のグリンデルバルドを演じています)もしかすると、今作では、ふたりの青年時代のエピソードを知ることができるかもしれませんね。
US版予告を見ると、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』では、色々な新しい呪文や魔法の登場が期待できそうです。ダンブルドアの宙に浮いた手袋の魔法を覚えてますよね?不思議な黒い幕がパリの街に浮かんでいたり、より幻想的な魔法が出てくる予感がします。
一瞬、その幕が吸血鬼(ディメンター)が飛んでいるように見えてちょっと怖かったのですが、よくよく見ると、ただの幕だと分かります。いやな予感がしますね......。
ほかには、グリンデルバルドが刑務所の独房で、金色の球体に包まれているシーンも見られます――もしかすると、一種の防御術でしょうか?それから、男の人が壁を通り抜ける様子もでてきていますが、ハリーたちが9と4分の3番線の壁を通り抜けていた方法とは、少し違うようです。
新しい魔法を学ぶ準備は万全です。
予告に出てくる面白いシーンのひとつは、ジェイコブが前作よりさらに不思議な、マグルの世界ではありえない体験をしているところです。前回の予告編では、信じられないくらい年をとったニコラス・フラメルと出会っていました。今回の予告編では、移動キーを使う様子が映っています。ジェイコブなら、きっと気に入るでしょうし、パニックになることはないでしょう。
ニュートが幽霊のような生き物と一緒にいるシーンもありました。この生き物は、マッシュルームのような形の頭をしていて、金色の光を放っています。実はこれ、カッパなのです。「ハリー・ポッター」シリーズファンのみなさんは、「闇の魔術に対する防衛術」の授業で、危険な水魔として出てきたのを覚えていますよね。そもそも、カッパは陸で何をしているのでしょうか。なぜ、幽霊のような姿をしているのでしょうか。このシーンでも、新しい魔法に出会えるかもしれませんね。
魔法動物といえば、ズーウー、ニフラー、ボウトラックルのピケット、それからケルピーも登場しています。ほかに、どんな魔法動物が映っていたか、見つけられましたか?
最新作では、以前ニュートと仲の良かったリタ・レストレンジ(ゾーイ・クラヴィッツ)が兄のテセウス(カラム・ターナー)と婚約しているという事実から、ニュートとの兄弟愛を見せる場面はあまりでてこないのではないか、と予感している人も多いでしょう。
今回の予告では、ふたりが明らかに相見れない様子が描かれています。特に、ティナが迷いなくテセウスを魔法のロープで縛りあげるシーンでは、ニュートが「最高にいい気分」と言っています。......面白いことになりそうですね。
それでは、続報をお楽しみに!
7月に公開されたコミコン予告に関する分析記事はこちら。
映画『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』は11月23日(金・祝)公開です。
CREDIT: COURTESY OF POTTERMORE
出典:https://www.pottermore.com/
映画『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』2018年11月23日(金・祝)全国ロードショー