2018年8月8日(水)に海外TVドラマシリーズ「リバーデイル<シーズン1>」のブルーレイ、DVD発売、レンタルを開始いたします。また、同日デジタル配信を開始いたします。本作は、青春ドラマとミステリー要素が絡んだ中毒性アリのストーリーと劇中のファッション、演じるキャストへの注目度も急上昇中の青春"ゴシップ"ミステリーです。
数々のファッション・女性誌・WEBで活躍されている、スタイリスト・地曳いく子さんと、雑誌・WEB、そしてテレビでも活躍されている、映画ライター・よしひろまさみちさんをお招きして、「リバーデイル」にみるアメリカンカルチャーや要注目のキャスト達の話題、ファッション、メイクなどについてお話いただいたスペシャルトークセッションの様子をレポート!
よしひろ:リバデ(リバーデイル)って学園ものでお洒落で、まさにゴシップガールよね。
地曳:そうそう!「ツイン・ピークス」と「ゴシップガール」を濃縮した感じじゃない?いきなり人が死んじゃうし!
よしひろ:リバデは"ミステリー版ゴシップガール"って言われていて、とにかくお洒落なのよ。ゴシップガールのよかったところって、女子校じゃないんだけど、女子校ノリなところだと思うの。リバデも共学だけど女子校っぽいところがいいのよね~。とにかく女が強い!ミーンガール(意地悪な子)もいっぱいでてくるし(笑)
地曳:いっぱいでてくるわよね。ちなみにリバーデイルってNYではないけれど、いわゆる郊外で、日本でいうと横浜とか神戸みたいなところのイメージ!
よしひろ:でも実際は架空の町みたい。きっとNYから越してきたヴェロニカもいるし、都会にも無茶をしないでいける場所だと思う。
地曳:実際、本当のお金持ちって都会のど真ん中には住んでいないでしょ?だからわたしは"旧家のお金持ち"のいやらしさが、いい意味ですごく好き!
よしひろ:旧家のお金持ちのいやらしさと言えば、シェリルじゃない?第1話ではあんまり掴めないキャラクターだけど、とてつもなくキャラが立つ!今後キャラが立ってくるのは、シェリルとジャグヘッドね。
地曳:ジャグヘッドは、最初は地味だけど「ゴシップガール」のダンみたいになってくるから。ダンが気になった人は絶対にジャグヘッドに注目!
よしひろ:ドラマが進むとサブキャラの方がカッコよくなってくるからそこは注目ポイント。ちなみに、リバデがどれだけ凄いかなんだけど。全米ティーンの投票によって表彰される「ティーン・チョイス・アワード」※で昨年7部門を受賞していて。だいたい「ティーン・チョイス・アワード」で注目されて、大物になっていくキャストがとにかく多い!すでにリバデは7部門を獲得していて、新しいシーズンが製作されることが決定しているので、今後絶対に注目すべき作品なのは間違いないと思う。
地曳:個人的には「ゴシップガール」を観て以来の衝撃かも!新しいスター誕生って感じ!それも一人じゃないからすごいわよね。
よしひろ:あと、とにかく思い通りに進まないストーリーで、1話ずつ裏切られるから一回見ると絶対にハマる!ハマったら抜けられない中毒性がある作品かも。
地曳:ちなみに、リバデは若い女子達に人気なんだけど、実はお母さん達のファッションもお洒落でお母さん世代でも結構ハマっちゃうのよ。あとは親子コーデとかね。お金持ちの親子と、一般家庭の親子で髪の毛の色やヘアスタイル、メイクも随分違っていて。例えば、お金持ちのヴェロニカ&ハーマイオニー親子は結構メイクが濃くて、盾みたいにバーキンを振りかざしていたり。だけど、一般家庭のベティ&アリス親子はナチュラルメイクでまゆげは綺麗に整えていて。ファッションもとってもナチュラル。
よしひろ:ベティなんて常にポニーテールよね!
地曳:そうなのよぉ〜!でもね、女は髪型を変えた時に色々あるのよ!!
よしひろ:それ結構な大ヒントですよね!この先が非常に楽しみになってくるポイントだと思う。
地曳:そうなの(笑)とにかく、親子ファッションも楽しめるし、親子でもハマれる作品。久々にこれ来たなって思えたドラマよ。
よしひろ:親子でハマれるドラマって実は中々なかったり。
地曳:共通の話題にもなるし、お洒落だしね。あと親子でも観ていても気まずくないから!
よしひろ:確かに安心して観られるかも。だいたい学園ものってエロの要素があるんだけど、これはシンプルにストーリーの面白さとキャラが立っているからとにかく面白い!あと男子キャラのアーチーなんて、アメフト部だからずっとスタジャン着ていてね(笑)
地曳:アメリカはアメフト部とチアリーダーの男女がスクールカーストのトップだから。アーチーが着ているスタジャンにはリバーデイル高校の"R"が入っていて、レタードジャケットといって"俺たち仲間"という意味があるんだけど。これこそアメリカ独特の文化やトレンドよね。
よしひろ:ちなみにトレンドといえば、リバデの視聴率!超人気で、2012年に放送された「ヴァンパイア・ダイアリーズ」以来の特大級のヒットを記録しているんです。さらに<シーズン2>のタイミングで話数が増えたり、視聴率も67%アップしたり!
地曳:普通、減らない!!??
よしひろ:親子で観られることがわかって、シーズン2から観はじめた人がいたってことだと思う。
地曳:なるほどね〜でもさ、本当にこんなにキャラクターが立っているドラマって珍しいわよね。
よしひろ:たとえばヴェロニカはNYでは、意地悪なグループに属していたけど、親の事件が原因でリバーデイルではいい人に生まれ変わりたいと思っている。そういう人って今まで学園ドラマに出てきたことないの!いきなりいい人キャラに変わるところから始まるなんて(笑)
地曳:たしかに!でもシェリルは意地悪よ!
よしひろ:あとベティもいい子かと思いきや一番のくせ者で腹黒いんじゃない?エピソードごとにキャラ変わるし!
地曳:真面目な女ほど裏があるのよ!逆にヴェロニカやシェリルのがわかりやすいかもね。
よしひろ:あと、男子キャラは女子に転がされるパターンが多いけど、ジャグヘッドは一味違うのよね。ジャグヘッド演じているコールと、ベティを演じているリリは、実はリアル生活でもカップルなんです♡ずっと二人の交際は噂されていたんだけど、5月に行われたメットガラ※でやっと正式にお披露目となって、全米女子の間ではかなり盛り上がっている感じ。メットガラに呼ばれるってことは、ファッションアイコンとしても認められているってこと。若い世代でメットガラにでると、まだ身の丈に合わないものを着ないとって思うけど、リリはH&Mのドレス、コールはトムブラウンのスーツをさらっと着こなしていて。
地曳:頭がいいですよね。おなじ土俵でマドンナやリアーナと張り合っても無理だからってことですよね。
よしひろ:なるほどね〜ちなみにリバデの中で地曳さんの推しメンはだれですか?
地曳:わたしは変わり者のジャグヘッドかな~。普通はやっぱり、筋肉もいい感じだし、アーチーを選ぶ人のほうが多いんじゃない?赤毛だけど。
よしひろ:彼はリバデのために赤毛に染めているのよね。本当はブルネットな髪色で、ニュージーランド人だからとってもエキゾチックな顔立ち。
地曳:コールもイタリア生まれらしいわね。
よしひろ:彼はもともと子役スターで、双子なんだけど。
地曳:アメリカでは児童法が厳しいから、子役は双子しかできないのよね。長時間働けないから、 スイッチしながらやるのが主流になっているの。
よしひろ:大変よね。そんなコールを子役時代から知っている人も楽しめるし、あとアーチーのお父さん役には「ビバリーヒルズ高校白書」で有名なディラン役のルーク・ペリーが出てたり、「ツイン・ピークス」のメッチェン・アミックも出ていたり、懐かしの海外ドラマに出演していたキャストにも注目。ちなみになんだけど、わたしはヴェロニカが好き!ヴェロニカ役のカミラは本作がデビューで、ド新人なんだけど存在感がすごい。
地曳:確かに!あとシェリルも注目!あの赤い口紅なんてすごいわよね~
よしひろ:あんなメイクで学校行っていいの?(笑)浮くんじゃない?
地曳:いいのよ!スクールカーストの上位の人だから。
よしひろ:カーストの上位の人が下に落ちてくると不協和音がでてきて、ストーリーが面白くなってくるよね。だいたいオタクなギーク達は卒業して偉くなっていくけど、スクールカーストの上位にいる人たちって、ずっと地元にいる感じ。
地曳:そこで下剋上がおきるのよね!リバデは、アメリカの学園ドラマのいいところがギュッと詰まっていて、それでいて新鮮でお洒落なのが魅力。ファッションも新しいスタイルなのか、オールドスタイルなのかわからないけどなんか気になる!
よしひろ:あとすごくバランスがいい。ファストファッションを着こなす子もいれば、オタクな子も高級志向な子も、アート系でファンキーな子もいる。
地曳:それぞれのキャラクターが色々なファッションを着こなしていて観ていて楽しい。
よしひろ:ゲイもでてくるし、多様性よね!
地曳:それの多様性を違和感なく楽しめるのがリバデの魅力よ。
よしひろ:「ゴシップガール」の次に観るべき海外ドラマとして、夏休みにイッキ観してもいいし、女子はもちろん、母娘一緒に楽しめる作品なので、この夏は「リバーデイル」をぜひチェックしてください!
※「ティーン・チョイス・アワード」とは
全米のティーンのファン投票によって音楽、映画、テレビ、ファッション、スポーツなどで活躍した人へ贈られるアワード。
※メットガラとは
NYメトロポリタン美術館(MET)服飾部門の1年間の活動資金を集めるためにUS VOGUE 編集長アナ・ウィンター主催による世界最大規模のファッションの祭典