バットマンやスーパーマン、そしてこの夏公開の『ワンダーウーマン』『ジャスティス・リーグ』等アメコミ=DCコミックスのヒーローは続々映画化されています。また『300<スリーハンドレッド>』も元々アメコミ(グラフィック・ノベル)の映画化です。ビジュアルで物語を伝えていくという点で、そもそも映画とアメコミは相性がいいわけですが、『ザ・コンサルタント』は逆にDCコミックスでアメコミ化されました!(※)
実はこういう映画のアメコミ化というのは昔からあって、『スター・ウォーズ』も『ブレードランナー』『未知との遭遇』『エイリアン(79年版)』もコミックが発売されたことがあります。
ただこれらは映画の内容をそのままコミックス化しているのですが、『ザ・コンサルタント』は主人公クリスチャン・ウルフのサイドストーリー=オリジナル・ストーリーがコミックスの中で語られています。
つまり映画のストレートなアメコミ化ではなく、キャラクターのアメコミ化というわけです。逆に言えば、映画の中でベン・アフレック演じるウルフがいかにダーク・ヒーローとしてキャラがたっているか、ということの証しかもしれません。「ゴルゴ13」的だし「必殺シリーズ」的面白さもありますからクライム・アクション・コミックスとしても十分成立するのでしょう。
ちなみDCコミックスは映画×コミックスという点で面白い試みをいくつかやっていて、
スーパーマンがターミネーターと戦う!スーパーマンがエイリアン(あの『エイリアン』です)に襲われる!
バットマンがプレデターと激突する!(しかもバットマンはその戦いぶりからプレデターに一目置かれる!)
DCのスーパーヒーロー・チーム"ジャスティス・リーグ"がパワーレンジャーと共闘する!
DCの宇宙ヒーローであるグリーン・ランタンがスター・トレックの面々と出会う!
さらにグリーン・ランタンが「猿の惑星」に行く!!!というイベント企画をリリースしています。
この路線を続けてくれれば、いつか、『ザ・コンサルタント』の主人公ウルフとバットマンが共演するなんていうコミックスが出版されるかもしれませんね。
ウルフがウェイン産業の会計士をひきうけ、バットマンの正体に気づく!しかもウルフとブルース・ウェインはなぜか似ている(笑・・ベン・アフレックですから)これは僕の妄想ですが実現してほしいものです。
<TEXT:杉山すぴ豊>
※DCコミック版『ザ・コンサルタント』の日本語版は下記リンクにて公開中です。
http://www.gizmodo.jp/2017/01/the-consultant-dc-comics.html