『ザ・コンサルタント』はアメコミ映画ファン必見作!

2017.05.01 DCコミックス, ブルーレイ,DVD & 4K UHD/デジタル配信

杉山すぴ豊さんが解説するアメコミファンを喜ばせる要素とは?

『ザ・コンサルタント』は、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』や11月23日公開の『ジャスティス・リーグ』でバットマン役を務めるベン・アフレックの主演作ですが、その他にもアメコミ映画に関連する要素がたくさん!アメコミライター杉山すぴ豊さんが、アメコミ映画ファン必見の本作を解説する、DCアメコミニュース<番外編>をお届けします。

『ザ・コンサルタント』はクライム・アクションとしても一級の面白さですが、アメコミ映画ファンを喜ばせる要素がいっぱい!主人公を演じるベン・アフレックが『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』から始まり今年公開の超大作『ジャスティス・リーグ』以降、バットマンを演じるわけですから、バットマン映画の前哨戦としても楽しめます!この主人公ウルフが、表の顔がビジネスマン裏の顔がダーク・ ヒーローという点ですでにバットマンっぽいですが、ウルフが数字に強く分析能力にたけている、というのもバットマンに近い。というのはバットマンは"世界最高の探偵"と異名をとるぐらい頭脳派なのです。ウルフが数字をにらみながら不正の謎を解いていくシーン、次のバットマンもこうなるのではと期待してしまいます。こういう二面性を持ったヒーローを見事にベン・アフレックは演じており、また小道具を使いこなしたり一撃必殺の格闘術で相手を倒すところも様になっているから、ベン・アフレック版バットマンにますます期待が持てます!

お楽しみはそれだけではありません。なんとレイモンド・キング役のJ.K.シモンズは『ジャスティス・リーグ』からバットマンの盟友ゴードン警部を演じるのです。つまり本作でも、次の『ジャスティス・リーグ』でもベン・アフレックとJ.K.シモンズは対犯罪のパートナーという関係なのです。なおレイと行動を共にするメディナ役のシンシア・アダイ=ロビンソンはDCコミックス原作のTVシリーズ「ARROW / アロー」で、 "スーサイド・スクワッド"を率いるアマンダ・ウォーラーを演じており、この"スーサイド・ スクワッド"もアマンダもバットマンと関係の深いキャラですから、この配役にもニヤリですね。配役と言えばウルフの弟ブラクストンを演じるジョン・バーンサルはマーベル × Netflix のドラマ「デアデビル」シーズン2で、原作コミックスで人気の必殺処刑人パニッシャーを演じています。映画版の『デアデビル』はベン・アフレックが演じていましたから、これまた狙ったとしか思えないキャスティング!さらに主人公が口ずさむソロモン・グランディはバットマンのコミックスに出てくるスーパーヴィランの名前でもあるし、 主人公ウルフが資産としてDCの古いコミックス誌(それぞれスーパーマン、グリー ン・ランタンの登場号)を持っている等、この映画の監督ギャビン・オコナーは絶対アメコミ映画ファンの間で話題になることを見越して、この映画を作っているとしか思えません!(笑)実際ギャビン・オコナーはバットマン映画の監督候補にもなっていました。『ザ・コンサルタント』はアメコミ映画ファンも必見です!

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