2017年4月19日より『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』のブルーレイ&DVDを発売・レンタル開始いたします。さらに、 3D&2Dブルーレイセット(2枚組/デジタルコピー付)、<4K ULTRA HD&3D&2Dブルーレイセット>(3枚組/デジタルコピ ー付)を発売、デジタルレンタル配信も同時開始いたします。また、3月17日よりデジタルセルの先行配信を開始いたしました。
本作のブルーレイに収録される映像特典に収録されているメイキング映像では、本年度アカデミー賞®で美術賞ノミネート、衣装デザイン賞を受賞した本作のセットや衣装についてのこだわりを見ることができます。そんな映像特典の見どころをレポートいたします。
「初めてセットに身を置いたとき、本当に僕は1920年代のニューヨ ークにいるんじゃないかと錯覚するほどだった」。そう語ったのは主人公ニュート・スキャマンダーを演じているエディ・レッドメイン。一方、ジェイコブ・コワルスキー役のダン・フォグラーも「僕の祖父が生きていた時代のブルックリンにタイムスリップしたかと思った」とコメント。彼らの言葉から、いかに『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』のセットが素晴らしかったかが伝わってくるし、もちろん本編ではそのホンモノっぽさを感じることが出来る。
では、果たしてスタッフはそれらをどうやって創り上げたのか。映像特典の「デザイン」"魔法の世界へようこそ"と"ニューヨーク"を見ると、その壮大さと贅沢さ、彼らのこだわりがよく判る。たとえばニューヨーク。ロンドン郊外のリーブスデンスタジオの広大な空き地に15週間を費やして作られたその街角は、まるでホンモノのニューヨーク。古めかしい通りが生まれ、店の看板はひとつひとつ丁寧にペイントされ、すべての建物に使い込まれた感覚が加えられている。その街に活気を与えるのは、20年代の洋服に身を包んだ600人のエキストラと、全国から集められた当時の車だ。
また、映像特典"アメリカ合衆国魔法議会 MACUSA(マクーザ)"を見ると、その本部セットもこだわりの賜物であることが 判る。外見はニューヨークのマンハッタンにある実在のビル、ウールワース・ビルディングだが、その内部はすべてセット。光の大聖 堂というコンセプトで吹き抜けにし、光が降り注ぐ空間を作り上げている。事務所内にはたくさんの木製キャビネットが並び、机 には多くの書類が重なっているが、キャビネットの引き出しのなかには実際に書類が入れられ、書類にはちゃんと文字が印刷さ れていたという。さらにインクつぼにもちゃんとインクが入れられていたというからすごい。その本部で開かれる魔法会議に出席す るメンバーのコスチュームにも一切手抜きはなく、それぞれの国の特性を活かしたデザインとアクセサリーで彩られている。そのこ だわりについては映像特典"ショー議員の晩餐会"などでもコメントを残している大ベテランのコスチュームデザイナー、コリーン・ アトウッドの言葉が熱い。本作で 4 度目のアカデミー賞衣装賞を受賞したのも納得のプロフェッショナルな姿勢だ。
これらの美術やセット、コスチュームへの徹底したこだわりは「ハリー・ポッター」から受け継がれた、この魔法シリーズのスピリット のひとつ。「ハリポタ」がスタートした当初は、出演者が子供たちだったため、ホンモノと見まごうばかりのセットや大道具、小道具 を揃えたという理由もあったのだが、いまでは本シリーズの特徴のひとつになっている。回を重ね、新たなドラマが始まっても決し て揺るがないこのこだわり。本シリーズがスペシャルなわけが、この映像特典からもしっかり伝わってくる。