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    アルバス・ダンブルドアの愉快な一面に注目しよう

    ルバス・ダンブルドアは史上最も偉大な魔法使いとして知られています――が、目をきらきら輝かせていることもあります。今回は、ホグワーツの校長でもあるダンブルドア先生の楽しい瞬間をとりあげてみたいと思います。

    独特な言葉選び

    ハリーがホグワーツに入学した初日のダンブルドアのスピーチは、彼のお茶目な一面を完璧に表していました。ダンブルドアには、立ち入り禁止の廊下があることや、そこに入ると死ぬ危険があることを全校生徒に伝えるという役目がありますが、雰囲気を和らげるために、ばかげたこともほんの少し必要だと知っているのです――とてもダンブルドアらしいですよね。

    歓迎会を始める前に、二言、三言、言わせていただきたい。では、いきますぞ。
    そーれ! わっしょい! こらしょい! どっこらしょい! 以上!
    『ハリー・ポッターと賢者の石』

    おいしい......? 耳くそ味

    これは、もしかするとダンブルドアの最も記憶に残っているセリフのひとつではないでしょうか。いつもは、ハリーの冒険を導いてくれる偉大な魔法使いというイメージの強いダンブルドアですが、バーティ・ボッツの百味ビーンズで耳くそ味をひきあててしまった人物のひとりでもあります。...あれは最高におもしろかったですよね。

    あっ! バーティー・ボッツの百味ビーンズがある!
    わしゃ若い時、不幸にもゲロの味に当たってのう。それ以来あまり好まんようになってしもうたのじゃ......
    でもこのおいしそうなタフィーなら大丈夫だと思わんか
    ダンブルドアはニコッとして、こんがり茶色のビーンを口に放り込んだ。とたんにむせかえってしまった。
    「なんと、耳くそだ!」
    『ハリー・ポッターと賢者の石』


    『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』

    急に耳が聞こえなくなることがある

    どんなときでも、校長先生の前でだれかのことを「ブスの婆ぁ」なんて呼ぶのは、とても賢いとはいえません。ですが、ハリーの場合、運よくその瞬間だけダンブルドアの耳が聞こえなくなりました――その時のふたりのおもしろいやりとりを紹介しましょう。

    「もちろん、僕たち、いまでもハグリッドと友達でいたいと思ってるよ!」ハリーがハグリッドを見つめながら言った。
    「あんなブスのスキーター婆ぁの言うことなんか――すみません。先生」ハリーは慌てて謝り、ダンブルドアの顔を見た。
    「急に耳が聞こえなくなってのう、ハリー、いま何と言うたか、さっぱりわからん」ダンブルドアは天井を見つめ、手を組んで親指をくるくるもてあそびながら言った。
    『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』

    甘いものが大好き

    甘いものに目がないダンブルドアは、レモン・キャンディーをこよなく愛していました。実際に、ダンブルドアの校長室に入るための合言葉に使われていたこともあります――ほかにも、甘いものの名前が合言葉に使われた例はいくつかありました。甘いお菓子のことを考えているときの子どものような笑顔や、ヴォルデモートのような深刻な問題について議論しているときに、お菓子のことを考えられるダンブルドアには笑ってしまいますよね。

    「たしかにそうらしいのう。我々は大いに感謝しなければ。レモン・キャンディーはいかがかな?」
    「何ですって?」
    「レモン・キャンディーじゃよ。マグルの食べる甘いものじゃが、わしゃ、これが好きでな」
    「結構です」レモン・キャンディーなど食べている場合ではないとばかりに、マクゴナガル先生は冷ややかに答えた。
    『ハリー・ポッターと賢者の石』


    『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』

    『トレローニー先生の給料を上げたほうがいいかもしれないと思ったとき

    ダンブルドアの失礼な一面をみるのはいつも楽しいですが、「占い学』のことを話しているときは、そんな一面がみられることが特に多いです。占い学の授業中にハリーが眠りこんでしまうのも無理もない、とダンブルドアが話していたのを覚えていますか? トレローニー先生とその能力(または技術不足)について、ハリーにこんなことを言っています。このセリフには皮肉っぽいダンブルドアの一面がよく表れていると思います......。

    ハリーはダンブルドアをじっと見上げた。
    「それから先生はまた、普通というか、元に戻ったんです。しかも自分が言ったことを何も覚えてなくて。あれは――あれは先生が本当の予言をしたんでしょうか?」
    ダンブルドアは少し感心したような顔をした。
    「これは、ハリー、トレローニー先生はもしかしたら、もしかしたのかも知れんのう」ダンブルドアは考え深げに言った。
    「こんなことが起ころうとはのう。これでトレローニー先生の本当の予言は全部で二つになった。給料を上げてやるべきかの......」
    『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』

    フォークスが灰になった日のひとこと

    ダンブルドアはこの日、間違いなくハリーをからかっていました。灰から自らを再生できる不死鳥の能力を見慣れていないハリーが、校長先生のペットが炎となって燃え上がるのをみて、びっくりするのは当然ですよね。ショックを受けるハリーに寄り添いながら、何事もなかったかのように答える様子には、ダンブルドアの完璧なユーモアが表れています。

    「先生」ハリーはあえぎながら言った。
    「先生の鳥が――僕、何もできなくて――急に火がついたんです――」
    驚いたことに、ダンブルドアは微笑んだ。
    「そろそろだったのじゃ。あれはこのごろ惨めな様子だったのでな、早くすませてしまうようにと、何度も言い聞かせておったんじゃ」
    ハリーがポカンとしているので、ダンブルドアがくすくす笑った。

    『ハリー・ポッターと秘密の部屋』


    『ハリー・ポッターと謎のプリンス』

    『ハリー・ポッターと謎のプリンス』でダーズリー家を訪ねたとき

    ダンブルドアがダーズリー家にやってきたときのやりとりは、プリベット通りで起きた出来事のなかで、わたしたち読者が一番好きなエピソードだといっても良いでしょう。ダンブルドアが、うるさいバーノンおじさんにとぼけた口調で言い返し、何も言わないのが一番いいと判断したとき、読者はダンブルドアが何か企んでいることを予想していました。ダンブルドアの願望は、しつこく跳ね続けるグラスに表れていました......。

    ダーズリー一家は互いに恐々顔を見合わせたあと、自分たちのグラスを完全に無視しようとした。
    しかしそれは至難の業だった。なにしろグラスが、三人の頭を脇から軽く小突いていたからだ。
    ハリーはダンブルドアが大いに楽しんでいるのではないかという気持を打ち消せなかった。
    『ハリー・ポッターと謎のプリンス』

    ハリーの言うとおり、ダンブルドアはまちがいなくこの状況を楽しんでいますよね。グラスのせいでダーズリー一家がどんな目にあっているか、ダンブルドアが気づいていないわけがないのですが、グラスを止めるのではなく、このおもしろい状況ができるだけ長く続くようにそのままにしていました(それから、礼儀についての一言も最高でしたよね)。

    「このいまいましいやつを、どっかにやってくれんか?」 ハリーが振り返ると、ダーズリー家の三人が、腕で頭をかばってしゃがみ込んでいた。
    グラスが三人それぞれの頭を上下に飛び跳ね、中身がそこら中に飛び散っていた。
    「おお、すまなんだ」ダンブルドアは礼儀正しくそう言うと、また杖を上げた。三つのグラスが全部消えた。
    「しかし、お飲みくださるのが礼儀というものじゃよ」
    『ハリー・ポッターと謎のプリンス』


    『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』

    『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』大ヒット上映中
    https://wwws.warnerbros.co.jp/fantasticbeasts/