映画『ジーサンズ はじめての強盗』

STAFF

ZACH BRAFF(Director)

ザック・ブラフ(監督)

ザック・ブラフ

 俳優としてキャリアをスタートさせ成功したが、映画/TVシリーズ/舞台劇の脚本家/プロデューサー/監督/演出家としても際立つ才能を発揮し、俳優業と同等の注目を集めてきた。
 ニュージャージー出身。30分ものの人気コメディシリーズ「scrubs ~恋のお騒がせ病棟」(01~10)で演じたジョン・“JD”・ドリアン役が最も有名。9年間で175話に出演し、2005~07年にかけて、エミー賞に1回、ゴールデングローブ賞に3年連続でノミネートされた。このシリーズは最優秀コメディシリーズ賞/最優秀コメディ脚本賞でも何度もエミー賞にノミネートされている。
  「scrubs ~恋のお騒がせ病棟」の記念すべき100話を含む7エピソード(04~09)で監督を務め、自身が書いたオリジナルコメディドラマ『終わりで始まりの4日間』(04・未)で長編映画の監督/脚本家としてデビューを果たし、主演も務めた。この成長する姿を描いた作品を、自身の故郷で、250万ドルの予算で撮影。作品は、04年のサンダンス映画祭でプレミア上映され、スタジオ2社に500万ドルという前例のない高価格で売却された。  ナタリー・ポートマン、ピーター・サースガード、イアン・ホルムといったキャストが出演した『終わりで始まりの4日間』は興行収益3500万ドル以上を達成し、批評家から絶賛され、30以上の賞にノミネートされた。自身は、インディペンデント・スピリット賞最優秀第一回監督作品を受賞し、最優秀第一回脚本賞にもノミネートされた。また、全米脚本家組合(WGA)賞最優秀オリジナル脚本賞にもノミネートされ、全米映画批評会議賞最優秀監督賞を受賞したほか、審査員特別賞にも輝いた。この作品の素晴らしいサウンドトラックは100万枚以上を売り上げ、自身にグラミー賞最優秀編集サウンドトラック・アルバム賞をもたらした。そのほかにも、自身はハリウッド映画祭よりブレイクスルー監督賞、シカゴ映画批評家協会より“最も有望なフィルムメイカー賞”を贈られ、04年度サンダンス映画祭では審査員大賞にノミネートされた。

 13年春、2作目となる長編映画『WISH I WAS HERE/僕らのいる場所』(14)について、キックスターター社のオンライン・クラウドファンディング・キャンペーンを通して資金調達を募り、歴史に残る偉業を達成した。4日間で200万ドルの目標を超え、最終的には4万6520人の個人支援者から合計310万ドルの資金が集まったのである。このキックスターター社での成功は注目を浴びてニュースや新聞の見出しにも取り上げられ、映画製作の資金集めをするとき、不特定多数の人の寄付を募るクラウドソーシングを可能にした成功例として後続たちに勇気をもたらした。
 兄アダムとともに脚本を担当した『WISH I WAS HERE/僕らのいる場所』は、キックスターター社のキャンペーン後すぐに製作を開始し、ロサンゼルスで撮影された。売れない俳優で父親で夫のエイダン・ブルームは、父親が末期ガンであることを知ったのち、自分の人生を自分で何とかしなくてはならなくなる。自身が演じるエイダンを中心に、ケイト・ハドソン、マンディ・パティンキン、ジョシュ・ギャッドたちが脇を固めている。この作品は14年7月より全米公開された。  現在は、『Bump』の準備段階に入っている。この脚本は、15年に、映画化が実現していない優秀脚本を選ぶ“ブラックリスト”に載った、オリ・ゲンデルマンとロブ・マクレランドによるブラックコメディである。また、TV界に戻り、現在は、アレックス・ブランバーグの人気ポッドキャストに基づき、監督/製作/主演を務めるABC/ソニーのパイロット版TV映画「Start Up」の準備に、前述「scrubs ~恋のお騒がせ病棟」の脚本家/プロデューサーのマット・ターセスとともに取り組んでいる。物語は、自身が演じる、仕事をやめて新事業をスタートさせる主人公の姿を追いかけていく。
 14年3月、ウディ・アレン脚本の「ブロードウェイと銃弾」で主人公デビッド・シェインを演じてブロードウェイデビューを果たした。スーザン・ストローマンが演出したこの作品は、セント・ジェイムズ・シアターで上演された。このミュージカルは、94年の映画『ブロードウェイと銃弾』のアレンの脚本に基づき、20年代のニューヨークを舞台にしている。資金提供と交換に金持ちギャングの才能のない恋人を配役して、最新ドラマを製作しようと悪戦苦闘する劇作家を演じている。
 近年、舞台でのキャリアを著しく伸ばしている。10年、ポール・ワイツのオリジナルドラマ「Trust」でニューヨークのセカンド・ステージ・シアターの舞台に立った。11年には自身のオリジナル劇「All New People」でセカンド・ステージ・シアターに出演。さらに12年には、同舞台劇「All New People」でウエストエンドデビューを飾った。そのほかの舞台出演には、98年にパブリック・シアターで上演されたシェイクスピア劇「マクベス」、02年のニューヨーク・シェイクスピア演劇祭でセントラルパークのデラコルテ・シアターで上演された「十二夜」などがある。
 ノースウェスタン大学で映画の学位を取得する以前、ウディ・アレン監督のコメディ『マンハッタン殺人ミステリー』(93)でアレンとダイアン・キートンの息子という大役を演じ、映画デビューを飾った。大学卒業後、ニューヨークの有名なパブリック・シアターで短期間仕事をしたのち、ロサンゼルスに居を移した。そのほかの映画作品には、ジョイス・キャロル・オーツの作品から脚色したドラマ『Getting to Know You』(99)、グレッグ・バーランティ監督の辛辣なコメディ『ブロークン・ハーツ・クラブ』(00・未)、タイトルロールの声を担当したヒットアニメ『チキン・リトル』(05)、トニー・ゴールドウィン監督のロマンチックコメディ『ラストキス』(06・未)、ロマンチックコメディ『Fast Track』(06/共演:アマンダ・ピート、ジェイソン・ベイトマン)、ドラマ『The High Cost of Living』(10)、サム・ライミ監督のファンタジーアドベンチャー『オズ はじまりの戦い』(13/共演:ジェイムズ・フランコ)などがある。
 08年、パイロット免許を取得。現在は、ニューヨークとロサンゼルスを行き来している。

DONALD DE LINE(Producer)

ドナルド・デ・ライン(製作)

 25年以上に及び映画業界で活躍し、カメラの両サイドにおける優れた才人たちとコラボレートしてきた。
 現在、ワーナー・ブラザース映画に拠点を置く自身の会社デ・ライン・ピクチャーズの旗印のもと、幅広い映画作品の企画開発に取り組んでいる。その中には、アーネスト・クラインの大ベストセラーをスティーブン・スピルバーグ監督が映画化することで大きな期待が寄せられるSFアクションアドベンチャー『Ready Player One』などがある。

 2003年の犯罪サスペンス『ミニミニ大作戦』(出演:マーク・ウォールバーグ、シャーリーズ・セロン、エドワード・ノートン)でプロデューサーとして初めて大ヒットを記録。それ以降、リドリー・スコット監督の『ワールド・オブ・ライズ』(08/出演:レオナルド・ディカプリオ、ラッセル・クロウ)、ジョン・ハンバーグ監督の『40男のバージンロード』(09・未)、世界中で2億ドル以上の興収をあげた実写/CGのアニメアドベンチャー『ヨギ&ブーブー わんぱく大作戦』(10・未/監督:エリック・ブレビグ、声の出演:ダン・エイクロイド、ジャスティン・ティンバーレイク)、そして世界中で2億ドル以上の興収をあげたマーティン・キャンベル監督のアクションアドベンチャー『グリーン・ランタン』(11/出演:ライアン・レイノルズ、ブレイク・ライブリー)といったヒット作の製作を手掛けてきた。
 近作は、マイケル・ベイ監督のヒット作で、マーク・ウォールバーグとドウェイン・ジョンソンのアンサンブル演技が光る犯罪コメディドラマ『ペイン&ゲイン 史上最低の一獲千金』(13・未)などがある。また、FOX放送の人気ドラマシリーズで、第2シーズンを完了し、現在第3シーズンを準備中の「ウェイワード・パインズ 出口のない街」(15~)では製作総指揮を担当している。
 プロデューサーとしてのキャリアに加えて、スタジオ役員としてのポジションにも就き、パラマウント映画の社長兼副会長、タッチストーン映画の社長を務めた。その在職期間中に、タッチストーンの映画作品は世界中で25億ドル以上の興収をあげ、米アカデミー賞ノミネート数も24回という素晴らしい成績を残した。  タッチストーンで監修した映画作品には、『プリティ・ウーマン』(90)、『おつむて・ん・て・ん・クリニック』(91)、『花嫁のパパ』(91)とその続編『花嫁のパパ2』(95)などがある。さらに、米アカデミー賞にノミネートされた伝記映画『TINA ティナ』(93)、ティム・バートン監督の高評価を得た『エド・ウッド』(94)、ロン・ハワード監督の『身代金』(96)、ウェス・アンダーソン監督の『天才マックスの世界』(98・未)、世界的な大ヒット作『アルマゲドン』(98)の後方支援にも携わった。

THEODORE MELFI(Screenplay)

セオドア・メルフィ(脚本)

 『Hidden Figures』(16/出演:タラジ・P・ヘンソン、オクタビア・スペンサー、ジャネール・モネイ、ケビン・コスナー)で製作/脚本/監督を担当。同じく、ピーター・チャーニン、ドナ・ジグリオッティ、ジェンノ・トッピング、ファレル・ウィリアムスが製作に携わったこの作品は、米アカデミー賞最優秀作品賞/最優秀脚色賞/最優秀助演女優賞の3部門、ゴールデングローブ賞最優秀助演女優賞/最優秀作曲賞の2部門、英アカデミー(BAFTA)賞脚色賞を含め、合計で100近い賞にノミネートされた。

 そして、全米映画俳優組合(SAG)賞で最高の賞に当たる映画部門最優秀アンサンブル演技賞を含め、27の賞を受賞した。また、スマッシュヒットを記録し、世界累積収益が2億ドルを超えてFOX作品の中で、その年に2番目に多い収益をあげた作品となった。
それ以前には、『ヴィンセントが教えてくれたこと』(14/出演:ビル・マーレイ、メリッサ・マッカーシー、ナオミ・ワッツ、テレンス・ハワード、キンバリー・クイン、クリス・オダウド)の脚本と監督を務め、ピーター・チャーニン、フレッド・ルース、ジェンノ・トッピングとともに製作にも携わった。自身の娘のアイデアに基づくこの作品は、少年と善良な心をもちながら誤解される男との思いがけず生じた友情を描いている。2014年10月から全米公開され、ゴールデングローブ賞最優秀コメディ作品賞/最優秀主演男優賞の2部門、放送映画批評家協会賞最優秀コメディ作品賞/最優秀男優賞/最優秀女優賞/最優秀ヤングパフォーマー賞の4部門、SAG賞最優秀助演男優賞にノミネートされた。  コマーシャル監督として、アダルト映画で有名なロン・ジェレミーが主演した有名なMTVのスポット「Pizza Guy」を含む100本以上のコマーシャルを手がけてきた。それにより、サッカー誌の1つの“才能ある監督トップ15”のひとりに選ばれ、クリオ賞を受賞。ロサンゼルス映画祭のためのスポット「Playground」は、ロンドン国際広告デザイン賞の銀賞を受賞し、自身はカンヌで最優秀若手監督賞にノミネートされた。14年、パートナーのリッチ・カーターとともにコマーシャル製作会社ブラザーを創立した。  脚本を担当する待機作には、フィッシング詐欺で出会ったろくでなしの恋人たちの物語を描いて“ヒットリスト”に載った『I Am Rose Fatou』などがある。また、「ニューヨーク・タイムズ」紙のベストセラーリストに載ったJ・R・モーリンガーの回顧録「The Tender Bar」をピーター・チャーニンとジェンノ・トッピングとともに脚色し、現在は、FOX 2000のために『十二人の怒れる男』(57)の流れを汲むオリジナルのコメディドラマ『Fruit Loops』の脚本を執筆中である。

SAMUEL J. BROWN(Executive Producer)

サミュエル・J・ブラウン(製作総指揮)

 STXエンターテインメントのモーションピクチャーグループの製作部部長として、製作と企画開発を監修している。2002年にニューライン・シネマの開発エグゼクティブとしてキャリアをスタートさせ、最近までその部署の製作部上席副部長を務めていた。

 ニューライン社での在職期間中に、世界的な大ヒットアクションアドベンチャー『カリフォルニア・ダウン』(15/主演:ドウェイン・ジョンソン)、『お!バカんす家族』(15/出演:エド・ヘルムズ、クリスティナ・アップルゲイト)、キーガン=マイケル・キーとジョーダン・ピールが映画デビューを果たした『キアヌ』(16・未)、『Central Intelligence』(16/出演:ドウェイン・ジョンソン、ケビン・ハート)、コメディ『Fist Fight』(17)の製作総指揮を務めた。
 ほかの製作担当作品には、「ハロルド&クマー」シリーズ(08,11)、大成功を収めたロマンチックコメディ『バレンタインデー』(10)と『ニューイヤーズ・イブ』(11)、ヒット作『モンスター上司』(11)とその続編『モンスター上司2』(14・未)、アダム・シャンクマン監督のミュージカル『ロック・オブ・エイジズ』(12)、世界的な大ヒット作『センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島』(12)などがある。  ハーバード大学卒業。

MICHAEL DISCO(Executive Producer)

マイケル・ディスコ(製作総指揮)

 2000年よりニューライン・シネマの開発エグゼクティブとして仕事をし、現在は、その部署の製作部上級副部長を務めている。
 アンサンブルコメディ『ワタシが私を見つけるまで』(16・未)、キーガン=マイケル・キーとジョーダン・ピールが映画デビューを果たした『キアヌ』(16・未)、『Central Intelligence』(16/出演:ドウェイン・ジョンソン、ケビン・ハート)の製作総指揮を担当。ほかに、「ハロルド&クマー」シリーズ(08,11)、「センター・オブ・ジ・アース」シリーズ(08,12)、大成功を収めたロマンチックコメディ『そんな彼なら捨てちゃえば?』(09)と『バレンタインデー』(10)、ヒット作『モンスター上司』(11)、世界的な大ヒット作『カリフォルニア・ダウン』(15)などがある。

 近作は、ジェイムズ・フランコが監督/出演を兼ねた『The Disaster Artist』(17/出演:デイブ・フランコ、セス・ローゲン)、待機作には、『The House』(出演:ウィル・フェレル、エイミー・ポーラー)、『Rampage』(主演:ドウェイン・ジョンソン)、『Game Night』(出演:ジェイソン・ベイトマン、レイチェル・マクアダムス)などがある。
 それ以前には、開発部長/クリエイティブエグゼクティブとして、『フラクチャー』(07・未)、『ヘアスプレー』(07)、『フォー・クリスマス』(08・未)といったさまざまな作品の監修や製作管理を担当していた。
 10年、「ハリウッド・リポーター」誌より“次世代の35歳以下のスタジオエグゼクティブ”のひとりに選ばれた。マックスウェル行政大学院と教養学部とのジョイントプログラムである総合政策学の学位を取得してシラキュース大学を卒業。全米製作者組合(PGA)/英アカデミー(BAFTA)/アメリカ映画協会(AFI)のメンバーである。

ANDREW HAAS(Executive Producer)

アンドリュー・ハース(製作総指揮)

 ジョニー・ガレッキとともに、ワーナー・ブラザースを拠点とするTV製作会社アルシード・バーバ・プロダクションズの共同経営者を務めている。現在、ワーナー・ブラザースTVとCBS作品のパイロット版TV映画「Living Biblically」の製作総指揮を担当している。

 それ以前には、デ・ライン・ピクチャーズの製作部部長を務めていた。その在職期間中に、スタジオの5本の映画『40男のバージンロード』(09・未/出演:ポール・ラッド、ジェイソン・シーゲル)、『オブザーブ・アンド・レポート』(09・未/セス・ローゲン、アンナ・ファリス)、『ヨギ&ブーブー わんぱく大作戦』(10・未/声の出演:ジャスティン・ティンバーレイク、ダン・エイクロイド)、『グリーン・ランタン』(11/主演:ライアン・レイノルズ)で製作総指揮を担当した。
 また、デ・ライン社が開発する30本以上の作品の監修や展開にも携わった。かかわった作品には、『ワールド・オブ・ライズ』(08)、『ペイン&ゲイン 史上最低の一獲千金』(13・未)、そして待機作『Ready Player One』などがある。
 デ・ライン社に入る以前には、パラマウント映画の製作部副部長を務め、数多くのフィルムメイカーやプロデューサーたちと緊密に仕事をしていた。また、米アカデミー賞受賞作『ザ・ファイター』(10/出演:マーク・ウォールバーグ、クリスチャン・ベール、メリッサ・レオ)をスタジオが取得できるよう尽力した。  さらに、パラマウント映画とデ・ライン社との契約締結にも貢献し、2社が携わった最初の作品は、最終的には『トレジャー・ハンターズ』(04)として映画化された。この作品の売り込みで、初めて製作総指揮に名前が載った。それと同時期には、『ドメスティック・フィアー』(01)、『ミニミニ大作戦』(03)、『ステップフォード・ワイフ』(04)の企画開発にもかかわった。

JONATHAN MCCOY(Executive Producer)

ジョナサン・マッコイ(製作総指揮)

 フィッシャープライス・パワーホイールズⓇのTV/ラジオコマーシャルの製作で、広告業界でのキャリアをスタートさせた。ガソリンを食う車のおもちゃを子供たちに提供することへの道徳的ジレンマに直面した後、1999年にインディペンデント映画へと仕事を切り替えた。

 16年11月に全米公開されたウォーレン・ビーティ監督の『Rules Don't Apply』の製作を務め、最近では、アマゾン・スタジオの顧問として、ダリオ・アルジェントのカルトクラシック『サスペリア』(77)をリメイクするルカ・グァダニーノ監督の『Suspiria』の製作現場で監修をおこなった。
 それ以前には、『ハロルド&クマー クリスマスは大騒ぎ!?』(11・未)、『ザ・イースト』『フェイス・オブ・ラブ』(共に13)、『The Single Moms Club』(14)などの作品で共同製作を担当した。
 カリフォルニア大学ロサンゼルス校とフィルム・インディペンデントでプロデュースに関するセミナーを教えている。

TONY BILL(Executive Producer)

トニー・ビル(製作総指揮)

 ノートルダム大学を卒業して1か月後の1962年に、フランク・シナトラが主演する『ナイスガイ・ニューヨーク』(63)に出演し、映画キャリアをスタートさせた。続いて、スティーブン・スピルバーグ、テレンス・マリック、フランシス・フォード・コッポラ、シドニー・ポラック、ジョン・スタージェス、ハル・アシュビーといった監督たちの作品に出演していった。

 70年代初めに『スティング』(73)で製作を担当して米アカデミー賞を受賞し、製作への才能を開花させ、『Hearts of the West』(75)、『タクシードライバー』(76)、『お達者コメディ/シルバー・ギャング』(79・未)などのプロデューサーに名を連ねていった。
 80年、ヒット作『マイ・ボディガード』で監督デビューを飾り、『ファイブ・コーナーズ/危険な天使たち』(87・未)、『クレイジー・ピープル』(90)、『忘れられない人』(93)、『フライボーイズ』(06)といった作品のメガホンを取った。さらに、FOX放送の「ピッチ 彼女のメジャーリーグ」(16)のパイロットエピソード(16)で製作総指揮を務めるなど、数十本の映画やTVエピソードで監督や製作を担当している。
 サンディエゴで育った子供時代から熱心な長距離船乗りであり、14歳でグライダーの単独飛行をおこない、曲技飛行競技の上級レベルにも参加した経験をもつ熟練のパイロットでもある。
 また、20年前に開店したカリフォルニア州ベニスで最も有名なレストランのひとつ72マーケット・ストリートの創業者でもある。ラスキン芸術学校で演技を、南カリフォルニア大学やチャップマン大学などで映画製作を教えている。09年に出版した著書「Movie Speak」は、映画製作の専門用語と方法の歴史を記録にとどめる、今までに類を見ない最も信頼のおける本とみなされている。

DONALD DE LINE(Producer)

ドナルド・デ・ライン(製作)

 25年以上に及び映画業界で活躍し、カメラの両サイドにおける優れた才人たちとコラボレートしてきた。
 現在、ワーナー・ブラザース映画に拠点を置く自身の会社デ・ライン・ピクチャーズの旗印のもと、幅広い映画作品の企画開発に取り組んでいる。その中には、アーネスト・クラインの大ベストセラーをスティーブン・スピルバーグ監督が映画化することで大きな期待が寄せられるSFアクションアドベンチャー『Ready Player One』などがある。

 ビレッジ社の旗印のもと、『LEGOⓇムービー』(14/監督:フィル・ロード&クリストファー・ミラー)、クリント・イーストウッド監督の『アメリカン・スナイパー』(14/主演:ブラッドリー・クーパー)、ジョージ・ミラー監督の『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』(15/出演:トム・ハーディ、シャーリーズ・セロン)、『カリフォルニア・ダウン』(15/主演:ドウェイン・ジョンソン)、イーストウッド監督の『ハドソン川の奇跡』(16/主演:トム・ハンクス)、『素晴らしきかな、人生』(16)、『Fist Fight』(17)など、最近のヒット作の製作総指揮に携わっている。
 待機作は、ガイ・リッチー監督のアドベンチャー『King Arthur: Legend of the Sword』(出演:チャーリー・ハナム、ジュード・ロウ)、アーネスト・クラインのベストセラー本をスティーブン・スピルバーグ監督が映画化する『Ready Player One』などがある。
 ほかにも、デンゼル・ワシントンが米アカデミー賞を受賞した『トレーニング デイ』(01)、ジョージ・クルーニーとブラッド・ピット率いるオールスターキャストが出演する「オーシャンズ」3部作(01,04,07)、ショーン・ペンとティム・ロビンスの米アカデミー賞受賞演技が光る『ミスティック・リバー』(03/監督:クリント・イーストウッド)、『マトリックス リローデッド』と『マトリックス レボリューションズ』(共に03)、高い評価を受けるドラマ『グラン・トリノ』(08/監督・主演:イーストウッド)、ガイ・リッチーが監督し、ロバート・ダウニー・Jr.とジュード・ロウが主演して大ヒットしたアクションアドベンチャー『シャーロック・ホームズ』(09)とその続編『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』(11)、バズ・ラーマン監督の『華麗なるギャツビー』(13/主演:レオナルド・ディカプリオ)といった作品で製作総指揮を務めている。
 ワーナー・ブラザースとの提携のもとで製作された初期の作品には、『プラクティカル・マジック』(98/出演:サンドラ・ブロック、ニコール・キッドマン)、『アナライズ・ミー』(99/出演:ロバート・デ・デニーロ、ビリー・クリスタル)、『マトリックス』(99/出演:キアヌ・リーブス、ローレンス・フィッシュバーン)、『スリー・キングス』(99/主演:ジョージ・クルーニー)、『スペース カウボーイ』(00/監督・主演:クリント・イーストウッド)、『デンジャラス・ビューティー』(00/出演:ブロック、ベンジャミン・ブラット)といったヒット作がある。
 首都ワシントンのジョージタウン大学ロー・スクールに在籍中に米国映画協会(MPAA)でジャック・バレンティと仕事をし、映画ビジネスでのキャリアをスタートさせた。法律の学位を取得したのち、78年にカサブランカ・フィルムズで仕事に就き、そののちユニバーサルに移籍し、82年に製作部副部長に昇進した。  84年、ワーナー・ブラザースに製作部副部長として入り、4年後には製作部門の上級副部長に昇進した。89年9月に劇場映画製作部門の責任者に任命され、91年には国際劇場映画製作部門の責任者となり、96年5月まで同役職に就いていた。その監修のもと、ワーナー・ブラザース映画は、米アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した『ドライビングMissデイジー』(89)、『グッドフェローズ』『推定無罪』(共に90)、『JFK』『ロビン・フッド』(共に91)、『ボディガード』『マルコムX』『沈黙の戦艦』(いずれも92)、『ペリカン文書』『デーヴ』『ハリソン・フォード 逃亡者』(いずれも93)、『依頼人』『ディスクロージャー』(共に94)、『アウトブレイク』『バットマン フォーエヴァー』(共に95)、『ツイスター』『評決のとき』(共に96)などの製作/配給に携わった。  96年5月、ワーナー・ブラザース映画にインディペンデント映画会社プランBエンターテインメントを立ち上げた。98年2月に、ビレッジ・ロードショー・ピクチャーズの会長兼CEOに任命された。

RODNEY CHARTERS(Director of Photography)

ロドニー・チャーターズ(撮影)

 子供時代からフィルムに対する審美眼をもっていた。父親は、第二次世界大戦に続いて、ニュージーランド空軍で現役任務に就いたのち、ニュージーランドのニュープリマスに自分の写真スタジオをオープンし、主として結婚式や海底油田探査の産業報道写真を撮っていた。そんな父親の暗室で成長し、写真の引き伸ばし機や地元での撮影に持って行くカメラバッグをおもちゃにして遊んでいた。父親の16ミリフィルムに出演することもあったが、そのいくつかは現在、プケ・アリキ博物館の保管映像になっている。

 「オークランドの美術学校2年のときに撮影した映像課題」と名付けられた初めての映画が、シドニー映画祭で絶賛され、そののち、のちの監督トニー・スコットやリチャード・ロンクレイン、そしてカメラマンとなったスティーブン・ゴールドブラットとともに学んだロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートで注目を浴びたことは当然の成り行きだった。
 スコット兄弟とともにロンドンで短期間、コマーシャルの仕事をしたのち、1970年代に北アメリカに永住した。カナダに到着してすぐ、ネットワーク局のドキュメンタリーの仕事に携わり、南アメリカのジャングルで5カ月間、冷戦時代のソビエト連邦に4カ月間というように、世界中を旅して異国の地を撮影して回った。  初めての長編映画『栄光のエンブレム』(86/出演:パトリック・スウェイジ)では、第2班で仕事をした。これをきっかけに、ドラマを主体とする映画やTV番組を撮影する決意を固めた。また、短期間ドキュメンタリー映画に戻って撮影し、カナダのジニー賞最優秀撮影賞を受賞している。アメリカでの初めての仕事は、TV映画「サイコ4」(90/主演:アンソニー・パーキンス)だった。続いて、『スリープウォーカーズ』(92)や、「ザ・プリテンダー/仮面の逃亡者」(96~00)の3話(00)、ドン・ジョンソンのヒット作「刑事ナッシュ・ブリッジス」(96~01)の14話(96)、「ロズウェル/星の恋人たち」(99~02)の2話(01)といった一連のTVシリーズの撮影を担当した。
 01年、リアルタイムで進行する番組を撮影するという斬新な発想で、ゴールデンタイムで大きな成功を収めたドラマ「24 TWENTY FOUR」(01~10/主演:キーファー・サザーランド)のカメラマンに選ばれ、186話(01~10)で撮影を担当した。北アイルランドでのTVドキュメンタリーシリーズ「The Troubles」(81)の撮影で磨かれたドキュメンタリー製作への鋭い理解が、「24 TWENTY FOUR」の強烈なリアリズムを作り出すために必要とされたのである。  その後の数年間で、全米撮影監督協会(ASC)の正会員となり、エミー賞最優秀撮影賞に2度ノミネートされた。撮影監督として、「シェイムレス 俺たちに恥はない」(11~)の19話(11~13)、「Nashville」(12~17)のパイロットエピソード(12)、「ダラス」(12~14)の18話(12~14)、「ザ・ラストシップ」(14~)の6話(16)、「シャナラ・クロニクルズ」(16~)の2話(16)、「クリミナル・マインド 国際捜査班」(16~)の1話(17)などのTVシリーズを撮影してきた。13年、ASCよりTV部門生涯功労賞を授与された。

ANNE ROSS(Production Designer)

アン・ロス(美術)

 待機作は、美術と製作総指揮を担当した、ソフィア・コッポラ監督の『The Beguiled』。脚本家/監督のソフィア・コッポラとは、それ以前にも、『ロスト・イン・トランスレーション』(03)で美術を担当し、全米美術監督組合(ADG)賞にノミネートされ、ほかにも、『SOMEWHERE』(10)、『ブリングリング』(13)、『ビル・マーレイ・クリスマス』(15・未)でもチームを組んでいる。

 美術を担当した作品には、ジム・テイラー監督の短編『The Lost Cause』(04)、ノア・バームバック監督の『イカとクジラ』(05)と『マーゴット・ウェディング』(07・未)、ナタリー・ポートマン監督の短編『Eve』(08)、ガス・バン・サント監督の『永遠の僕たち』(11)、そして、“R.E.M.”、“ザ・ストロークス”、“エール”といったアーティストたちのミュージックビデオなどがある。
 また、ディオール、ガイコ、カルバン・クライン、アディダスといったトップ企業のコマーシャルの美術も担当している。シティバンクのスポットはエミー賞最優秀コマーシャル賞を受賞した。

MYRON KERSTEIN(Editor)

マイロン・カースタイン(編集)

 2004年のサンダンス映画祭でヒットした『終わりで始まりの4日間』(04・未)でザック・ブラフ監督と初めてチームを組んだ。近作には、ブラフ監督と再び組んだ『WISH I WAS HERE/僕らのいる場所』(14)、HBO放送のTVシリーズ「GIRLS/ガールズ」(12~)の16話(15~17)と「Divorce/ディボース」(16~/主演:サラ・ジェシカ・パーカー)のパイロットエピソード(16)などがある。

 ほかに、カンヌとサンダンス映画祭で人気を博した『ヴィクター・ヴァルガス』(02・未)、『キミに逢えたら!』(08・未)、『Fame フェーム』(09・未)、『ミート・ザ・ペアレンツ3』(10・未)、そして、ショータイムのエミー賞受賞シリーズ「House of Lies」(12~16/主演:ドン・チードル)の4話(13)などがある。

GARY JONES(Costume Designer)

ゲイリー・ジョーンズ(衣装)

 過去10年で最も注目すべき作品の数々で、音楽の糸を見事に織りなしてきた。若者が成長する姿を描いた『スペクタキュラー・ナウ』(13)では共感を音で奏で、コメディドラマ『プールサイド・デイズ』(13・未/主演:スティーブ・カレル)では音楽で繊細な心を表現し、米アカデミー賞ノミネート作『フォックスキャッチャー』(14)ではベネット・ミラー監督と協力して不穏な雰囲気を強調する音楽を作り、ザック・ブラフ監督の『WISH I WAS HERE/僕らのいる場所』(14)では中年に差し掛かった男の人生を音楽で甘美に彩り、ローランド・エメリッヒ監督の政治ドラマ『ストーンウォール』(15)では物議を醸した。

 1969年のストーンウォールの反乱に深く踏み込む音楽を書き、ジョン・ウェルズ監督の『二ツ星の料理人』(15/主演:ブラッドリー・クーパー)ではスパイスを効かせて風味豊かに表現し、『アデライン、100年目の恋』(15/出演:ブレイク・ライブリー、ハリソン・フォード)では数奇な運命の切ない恋を音楽で奏で、エンドクレジットの歌曲も共同で書いた。TVでは、「ドールハウス」(09~10)、CBS放送の高視聴率シリーズ「ブルーブラッド」(10~/出演:トム・セレック)、同じくCBSのコメディシリーズ「Life In Pieces」(15~)などの音楽を担当している。近作は、『NERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲーム』(16/出演:エマ・ロバーツ、デイブ・フランコ)、コメディ『The Master Cleanse』(16)、ブラムハウス・プロダクションズ作品『ヴァイラル』(16)などがある。待機作は、コメディ『Bastards』(監督:ローレンス・シャー)、ドラマ『Gifted』(監督:マーク・ウェブ)など。
 ソロになる以前は、作曲家マイケル・ダナのもとで見習いとして仕事をし、キャサリン・ハードウィック監督の『マリア』(06)、アニメ『サーフズ・アップ』(07)、テリー・ギリアム監督の『Dr.パルナサスの鏡』(09)、米アカデミー賞最優秀作品賞にノミネートされたベネット・ミラー監督の『マネーボール』(11)、米アカデミー賞最優秀作曲賞を受賞したアン・リー監督の『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』(12)などの作品で、音楽部門の一員として参加した。ダナとは、マーク・ウェブ監督の人気を博したインディ系ロマンス映画『(500)日のサマー』(09)の音楽を共同で作曲している。  豊かに組み合わさった音楽構成は、ロックと伝統的な管弦楽の両方を学んだ産物に他ならない。ロサンゼルス周辺で作曲家たちが実験的なライブパフォーマンスをおこなうプラットフォームを提供する集団、ジ・エコー・ソサエティの共同創立者である。

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