HBO制作の刑事ドラマシリーズのシーズン4。ボルティモアの西地区で熾烈な市長選が続く中、4人の少年たちが学校に通いながら犯罪への誘惑に揺れる。
シーズン4第の第1話。ボルティモアの西地区出身の4人の少年が夏休みを街で過ごす。一方、マルロは、どうすれば警察の注意を引かずに規律を守る(つまり、人を殺す)ことができるのか、ストリンガー・ベルを挫折させた問題を解決した。
「楽」なはずのハーク巡査の市長警護任務は、予想外に「しんどい」結果となった。パールマンは、キャリアに傷が付く可能性さえ顧みず、市議会の深部調査の攻撃材料である捜査令状を与える。
選挙戦で差が縮まっていることに気付いたロイスは、カルケティの勢いを止めるための最終手段に出る。ボディーのところでは、マイケルが優れた売人であることが分かり、ボディーと組織のボス、マルロが目を付ける。再開された雑貨店は、一匹狼のオマールとグレッグスの監視下に置かれる。
フリーマンとグレッグスは殺人課に異動となり、ハークとドーゼルマンは規模が小さくなった凶悪事件班でマリモーと合流する。カティはティルマン校で、不登校撲滅のための「補導後見人」の仕事を得るが、マイケルを諭す作業はうまく進まない。
バルチェックは、ブラドック事件の詳細をカルケティ候補へリークし、カルケティはプレスへの最も効果的なリーク方法について案を練る。続けてマイナスの報道が行われたことでロイスは、責任をとったバレルに敵対するが、ロールズが助けに入る。
投票日が近づき3人の市長候補は「最後のお願い」に必死だ。カルケティ候補は、破壊的な影響を持つかもしれない中傷に応えて、投票について口論している。ノリスとグレッグスはブラドック事件でリードしていたが、結局、遠回りさせられた。
その身に賞金が懸けられたオマールは、バンクに頼みごとをする。選挙が終わり、ロイスとカルケティは和解してそれぞれの将来を考える。学校ではプレッツがトリックを使って生徒に数学を学ばせていた。グレッグスはとうとう「心眼」を犯罪現場で使う。
ストリートの動向を監視するために、カルケティはチームメンバーと一緒にパトロールする。マリモーがカンカンに怒り、ハークは奪われたカメラを取り返そうと強引な手段にでるが、マルロは動じない。
売人のプートは、服役を終え街に戻ってきた。歓迎をうける。カルケティは市議会議長のキャンベルと予算をめぐって口論し、ダニエルズを昇格するが、バレルの職を解こうとする計画には思わぬ邪魔が入る。
クレイ・デイビス議員の助言に従って、バレル警察長はストリートの逮捕者を倍増させるよう部署に命令することにより、なんとか評判をあげようとする。この命令はマクノルティにしっくりこない様子。彼は教会泥棒の手がかり解明に邁進する。
街中に自分の力を見せつけた後、カルケティは初の難題に直面する。あるグループが、ハーク巡査が彼らの仲間を虐待した、と抗議してきたのだ。その後、市長はバレルの大量逮捕命令を撤回する。しかし、バレルは他にも打つ手を用意していた。
消えた死体を探すフリーマンは、上司のランズマンに叱責された後、さらに上の立場の人に会いに行く。カルケティは繁栄を誓った自分の公約が、学校の赤字により台無しになることに気付き、アナポリスの知事に土下座して助けを乞うしかないと考える。
シーズン4のフィナーレでは、空き地に死体が積み上がり、バレルはダニエルズに手伝おうかと声をかけ、邪魔するロールズを叱る。取り乱したバブルスは、彼の復讐計画が裏目に出て、途方に暮れる。