THE UNDOING ～フレイザー家の秘密～

EPISODE 1 破滅への序章The Undoing

グレイス･フレイザーは医師である夫のジョナサンと、マンハッタンのアッパー･イースト･サイドで人もうらやむ生活を送っていた。息子のヘンリーが通う私立校で、資金集めのためにオークションが開かれることになる。資金調達委員であるグレイスは、委員会のミーティングに出席する。するとそこには新たな委員として、エレナという若い母親が加わっていた。委員会のメンバーたちはエレナに冷ややかだったが、グレイスだけは優しさを見せる。オークションの夜、エレナはなぜか動揺していて、グレイスはそんな彼女を気遣う。患者が急変したために、ジョナサンは一足早くオークション会場を後にする。翌朝グレイスが起きるとジョナサンの姿はなく、既に学会に出かけた後だった。ジョナサンの帰りを待つ中、グレイスに事件の知らせが入る。それは学校関係者に大きな衝撃を与える悲劇だった。

EPISODE 2 失踪The Missing

ジョナサンに電話やメールをするグレイスだったが、彼とは一向に連絡が取れないままだった。不安が募る中、グレイスはニューヨーク市警に呼ばれ、刑事のメンドーザとオルークから事情を聞かれる。所在の分からない夫を必死に擁護するグレイスだったが、刑事からジョナサンと事件の関連について知らされる。それはグレイスがまったく知らなかったことで、彼女は愕然とする。警察がジョナサンを疑っていることは、すぐに学校関係者に知れ渡る。今まで仲のよかったママ友たちも、その多くがグレイスと距離を置き始めた。グレイスの父フランクリンは娘と孫の身を案じて、しばらく別荘で過ごすように勧めるのだった。

EPISODE 3 本性Do No Harm

姿を消していたジョナサンがグレイスの前に現れるが、彼はすぐに逮捕される。ジョナサンの別の顔を知ったグレイスは、もはや彼に対する信頼を失っていた。しかし自分は無実だと必死に訴えるジョナサンを見ると、グレイスの心は揺らぐ。ジョナサンは拘置施設に収監され、グレイスとヘンリーは面会に行く。父親を慕うヘンリーの姿を見て、息子のためにもジョナサンを信じるべきではないかと、グレイスの迷いはますます大きくなる。同じ頃、グレイスはエレナの夫フェルナンドに尾行される。グレイスはそのことを警察に訴えるが、刑事のメンドーザとオルークは取り合おうとしない。むしろグレイスに疑いの目を向けてくるのだった。

EPISODE 4 悪意の所在See No Evil

ジョナサンの弁護人として、グレイスの父フランクリンは敏腕弁護士のヘイリー･フィッツジェラルドを雇う。フランクリンはジョナサンを毛嫌いしていて、彼が殺人を犯したと確信していた。しかしグレイスに頼まれたため、娘かわいさで金を出したのだ。容疑者の息子であるヘンリーは、学校にとって厄介な存在になっていた。ほかの生徒への影響を避けるため、学校側はヘンリーに自宅学習を勧める。しかしそれを聞いたフランクリンは、学校に乗り込んで校長をどう喝する。一方、ジョナサンには人を引き込む魅力があることに気づいたヘイリー。そこで彼女は、ジョナサンをTVに出演させて、そこで無実を訴えさせるという作戦に出る。

EPISODE 5 怒りに揺れる法廷Trial by Fury

ジョナサンの裁判が始まる。エレナ殺害事件では物証がなく、すべては状況証拠であった。そのため、ジョナサンが犯人だと考えるのが自然ではあるが断定することはできず、検察側とジョナサン側の攻防が繰り広げられる。検察のスタンパーは、陪審員にエレナの惨殺死体の画像を見せる。陪審員に衝撃を与えた上で、ジョナサンが犯人だと糾弾した。一方、ヘイリーは警察の捜査の甘さを指摘。動機があり得る者すべてを捜査していないと、証人のメンドーザ刑事を徹底的にやり込めた。こうして緊迫した審理が続く中、ヘンリーがグレイスに隠し続けていた重大な秘密が明らかになる。

EPISODE 6 血塗られた真実The Bloody Truth

ヘイリーはついにエレナの息子ミゲルを証言台に立たせる。ヘイリーの巧みな質問によって、フェルナンドのアリバイが曖昧なこと、エレナとフェルナンドの間にはケンカが絶えなかったことが明らかになる。ジョナサンにとっては有利になる証言だった。一方、ヘンリーが隠していたことは家族みんなが知ることになった。しかしそれは、公になれば逮捕されてもおかしくないことだった。グレイスは何としてもヘンリーを守らなければならなくなる。そんな状況の中、グレイスはジョナサンを助けるために、裁判で証言することをヘイリーに申し出る。自らと、家族を守るために、グレイスは大胆な作戦に出たのだった。