「夏」:森で見知らぬ少女を助けたことから、オシ―島へと渡ったサム(ジュード・ロウ)は、島の伝統を守るためには手段を選ばない島民たちと対峙するうちに、過去のトラウマが蘇り精神的に追い詰めらていく…。そして自分が島に来たことは偶然ではなかったことを知る。「冬」:娘の誕生日を祝うため母娘3人でオシ―島を訪れたヘレン(ナオミ・ハリス)は、予約していたコテージから理由もなく宿泊を断られるが、頑なに島に滞在することに執着する。
やがてヘレンが島で探していた答えが明らかになった時、島民たちの恐ろしい計画が実行に移される…。
「夏」と「冬」の2部構成で語れたストーリーは、最終話で繋がり、衝撃の結末を迎える。
シリーズ第1話。心に大きな傷を抱え、ロンドンの家からある森へとやって来た家族思いの父親、サム。彼はそこで悩める少女を助け、家に送り届けるためにオシー島へと足を踏み入れることになる。どこか不穏な空気が漂うその島では、島の歴史を起源にした奇妙な祭りの準備が進められていた。何かをひた隠しにしている島民たち。サムは大事な電話をするために本土へ戻ろうとするが、島からの脱出が難しいことを知るのだった。
朝、悪夢で目覚めたサムは、隣で女性が寝ていることに気づく。本土に戻れる貴重な「海の道」の時間を逃してしまった彼は、さらなる時間を島で過ごすことになるが、島の宗教について知ろうとする彼に、次々と不可解で恐ろしい出来事が降りかかってくる。身の危険を感じたサムはジェスに島から出ようと持ちかけるが、ジェスは祭りのリハーサルを見てからにしようと説得してくる。
自分とオシー島のつながり、そして島民たちそれぞれの思惑を知り、ショックを隠せないサム。島民の手中に落ちまいと、自らの生き残りを賭けたサムの脱出劇が始まる…。
冬。ヘレンは2人の娘、タルーラとエリーを突然オシー島へ連れて来る。しかし「エリーの誕生日だから」と予約したはずのコテージでは、なぜか宿泊を断られてしまう。仕方なくヘレンはその晩の宿を探して島をさまようが、島民はみな敵意ある態度を見せてくるのだった。
島の運命を握るある子供の誕生を控え、島民たちは殺気立っていた。そんな中、消えた母親の捜索に加わったヘレンは、島へ来なければならなかった本当の理由を明かす。1人の少女と親しくなったエリーは、その少女に導かれ、島民以外の立ち入りが固く禁じられている謎めいた場所へと足を踏み入れるのだった。
シリーズ最終話。新勢力との対立が激しくなる中、ヘレンはついに捜していた「あるもの」と向き合う。一方、娘2人は離ればなれになってしまい、タルーラは陰惨な暴行の現場を目にし、エリーは母親の真の目的を知ることとなる。そして島の緊張が最高潮に達した時、ヘレンと娘たちはなんとかして脱出しようと無謀な賭けに出るのだった。