特許法専門弁護士だったハリエット・“ハリー”・コーンは、法律事務所を解雇されたのをきっかけに第2の人生を始めるべく自身の事務所を構え、助手のジェナや若手弁護士アダムらと、一筋縄ではいかない依頼ばかり引き受けていた。優秀なハリーの努力が実ったのか、1階をジェナの靴店にして、事務所をビルの上階に広げることに。広いオフィスではスタッフも増え、聡明な女性弁護士キャシー(カレン・オリーヴォ)が事務所のメンバーに加わる一方、セレブ弁護士だが少々間が抜けたトミー・ジェファーソン(クリストファー・マクドナルド)がオフィスに間借りするなど、にぎやかな毎日が始まる。そんなある日、ハリーの前に最強の女性検事が現れ…。
ハリーの事務所は靴屋の店舗の上階へと移り、スタッフは増え、トミー・ジェファーソンまで引っ越してくる。そんなとき、ハリーの元同僚の弁護士オリヴァーが訪れ、エリック・サンダースという男性の弁護を手伝うよう依頼してくる。サンダースは妻殺しの罪で起訴されており、彼の日記には妻を殺したいという記述があった。不利な状況の上、事件の担当検事が悪名高い女性検事、ロザンナ・レミックだと判明し……。
ロザンナ・レミックの陽動作戦で逮捕されたハリーは、個人的な恨みも込めてレミックと対決する意志を固める。ハリー側は、事件直前にサンダースの妻に解雇された元メイドのジニアがサンダースの妻を憎んでいたと知る。一方、凶器が発見されないことに苛立つレミックは、刑事ガルシアに凶器を“必ず見つける”ように命令する。そんな中、サンダースは事件当日に睡眠薬を服用していたため自分の行動に確信が持てないと言い出す。
ハリーら弁護側はサンダースの娘のべサニーに証言を頼み、裁判に臨むことに。まずハリーはレミックが弁護側に隠していた事実があったことを判事に告げ、判事はレミックを叱責するが、公訴棄却にはならない。そんな中、サンダースの息子のジェームズが、父が犯人だと思うと証言する。不利になったハリーたちは、家政婦のジニアが犯人だと主張する作戦を立てるが、それを予想したレミックがジニアを呼び出し……。
ハリーはペイトンからシーラという女子高校生の弁護を頼まれる。シーラはブログに同級生のハンナがゲイだと書き込み、それが原因でハンナが自殺したために過失致死の罪に問われているのだった。そんな中、ハリーとともに事務所を始めたアシスタントのジェナが、一流婦人靴メーカーに転職すると言い出す。ハリーは、転職するなら訴えるとジェナを引き止めるが……。一方、トミーは依頼人の父親から訴えられることに。
ハリーは、生物学のテストでダーウィンの進化論を否定した生徒ザックを落第させて解雇された教師リチャードの弁護をすることに。ハリーが調べると、学校に影響力を持つ牧師ダーシーが、リチャードを解雇させようと手を回したことが分かる。一方、ザックもリチャードの授業を落としたことでハーバード大学入学の望みが絶たれていた。同じころ、オリヴァーはデートサイトを経営していた元恋人タミーの裁判を担当するが……。
検事の職を失って弁護士になったペイトンは、誘拐を犯した依頼人と交渉してさらわれた子どもを無事に親元に返すが、共犯の容疑をかけられて起訴される。ペイトンの弁護を担当するのはハリーだが、検事はハリーへのリベンジに燃えるロザンナ・レミックだった。同じころ、トミーのもとに古くからの依頼人である夫婦が訪ねてくる。妻のグロリアは、病が進行する夫のエイブを施設に入れるため、離婚をしたいと言うが……。
ハリーは休暇を取ってラングフォードという町にハンティングに出かけるが、外車に乗っていることが町の条例に違反するとして警官に止められる。アダムは、オフィスを訪ねてきた元恋人チュンホアに、北京から来たチェン夫妻の弁護を依頼される。夫妻はひとりっ子政策に違反したせいで娘のミンを役所に取られ、ミンは現在シンシナティの里親と暮らしているのだという。アダムとキャシーはミンの里親に会いに行くが……。
オリヴァーとキャシーは、3人の学生を撃ち殺した若者マシューの弁護を担当する。彼の両親は事故で亡くなり、親代わりだった兄はいじめに遭い、無理やり酒を飲まされ急性アルコール中毒になって死んだという。オリヴァーは、マシューが両親と兄の死により心神喪失していたと主張するが、キャシーは非協力的な態度を見せる。トミーは、葬儀社を経営しながらオーガニック野菜の製造販売もしているという男性を弁護することに……。
トミーは銀行に強盗に入った女性の弁護を担当する。住宅ローンを払えなくなり自宅を差し押さえられた彼女は、子どもたちを食べさせるため仕方なく行なったという。キャシーは“悪いのは政府だ”という論法を使えとトミーにアドバイスするが……。一方、ハリーとアダムは、高校を訴えた両親の代理人になる。彼らの高校生の息子は、学校のフットボール部の活動が原因で亡くなったが、学校側は金も出さないし謝罪もしないと言う。
ハリーは無脳症で生まれた赤ん坊を殺したとして起訴された女性ジュリーの弁護を担当する。ジュリーはあくまで無実を主張するが、ハリーは彼女が夫を恐れ、真実を話せないでいるのではないかと考える。アダムとトミーはハリーの誕生日のお祝いにケーキとピエロを用意するが、ピエロ役のデイヴという男性の様子がおかしかったことが気になり、彼の家を訪ねる。デイヴは戦争で軽度の脳外傷を負ったため、物事に集中できないと言う。
トミーとカモ撃ちに出かけたハリーは、狩りのために借りた農場でトラを見かける。ハリーは農場の持ち主ナタリーに警告しに行くが、彼女から弁護を依頼される。なんとナタリーは動物園から逃げたゴリラをかくまい、ゴリラの後見人になりたいという……。一方、アダムは高校時代の同級生アニーの弁護を担当。彼女は、妻にDVを働く男性をこらしめるため、アメコミで人気のスーパーヒロインに扮してDV夫を殴り、起訴されていた。
ハリーらはジミーCという青年と一晩ポーカーに興じる。彼は終始生意気な態度で、ハリーを怒らせていた。しかしハリーの事務所を訪れた彼は、自分は急性腎不全で余命半年で、違法に腎臓を買ったが、移植してくれる病院がないため法律を変えてほしいと頼む。そのころオリヴァーはトミーから裁判の協力を依頼されていた。若い双子の姉妹が、同居していた60代の夫を殺害した罪で起訴され、それぞれに弁護士が必要になったという。
ハリーはかつて自分をクビにした事務所の弁護士バーマンを相手に、タバコ会社を訴える裁判を担当する。しかし原告の証言録取の直前に、バーマンが釘打ち機で自分の頭を打ち病院へ。帰ってきた彼は別人のように穏やかで、望みの額で和解すると言い……。一方、アマンダという女性がトミーを訪ねて来る。彼女はトミーから贈られた靴を交換しようと事務所の下の靴店に来たが、そこでトミーが靴をあげた別の女性と鉢合わせし……。
転換性障害で顔に痙攣が起きる小学生ナタリーを退学にしたいという校長の代理人となったハリーは、ナタリーと両親を交えた会合に出席する。そんな中、姉を事故で亡くし精神科病院に入院中のザカリーから連絡を受け病院へ向かう。ザカリーは、姉は夫バグリーに殺されたと信じていた。バグリーに会ったハリーも、彼が怪しいと思い始め……。一方、アダムは高校時代の同級生で、麻薬と売春で前科があるマギーから弁護を依頼される。
親に反発して家を出た少年スコット。オリヴァーは彼の両親の依頼を受け、スコットを拉致する。だが、スコットに雇われた女性弁護士フィービー・ブレイクが事務所に現われ、法廷で対決することに。ハリーは隣人マーガレットから近所にUFOが出るという話を聞いた晩、庭に飛んでいた謎の物体を見つけ撃ち落とす。実はそれは警察の遠隔操作機で、警察は性的犯罪の容疑がかかったマーガレットをその機械で監視していたと判明し……。
別れた夫ジェームズに脅かされてドアに銃を仕掛けたクロエは、その仕掛けでジェームズが死んだことにより殺人罪で裁かれることに。銃に弾を入れたのは彼女ではなく娘シェルビーだったが、なぜかクロエは真実を法廷で言おうとしない。一方、ハリーはタバコ会社の訴訟で勝ち取った和解金について、その際に争った弁護士バーマンから、当時は自分の頭に釘を打ち込んだために判断能力が失われていたとして、和解金の返却を求められる。
ハリーに和解金の返却を迫るバーマンは、フィービーを弁護士に雇って訴訟沙汰にしようと息巻く。あくまで返さないと言い張るハリーは、勢いでバーマンと賭けをしてしまう。その内容は、女性弁護士、男性弁護士、アシスタントなど各部門でセクシー度を競うファンドレイズ・パーティーのコンペティションでどちらの事務所が勝つか、というものだった。これに負けて賭け金を支払うと事務所は破産してしまうのだが……。
アダムはフィービーから裁判の手伝いを依頼される。依頼人は人気リアリティ・ショーの出演者ティナで、番組では夫を罵倒するひどい妻として有名だったが、その夫が自殺したため、彼の家族から責任を問われて訴えられたのだという。一方ハリーは陪審員としての評議から逃げ出したブリアナの弁護を担当することに。無罪を主張する少数派のひとりだったブリアナは、ほかの陪審員からのプレッシャーに耐えられず逃亡し……。
アダムはフィービーに依頼された裁判への協力をハリーに願い出る。大学マーチングバンド部の新人歓迎会で部員に殴られた学生が死亡し、バンド全員が殺人で起訴されたのだ。フィービーの依頼人はバンドメンバーのセス。被告人39人、弁護人20人という異例の裁判でハリーは主任弁護人に選ばれる。一方、トミーは女性にレイプされたという男性オールデンの相談に乗る。相手の女性の代理人はトミーの恋人アマンダで……。
以前ハリーの事務所にいたマルコムが警察に逮捕される。彼は友人のリトルDを助けるために市議会議員のオフィスに忍び込んだのだという。ハリーが話を聞くと、エルロイという警官を撃って死刑が決まったリトルDだが、実はエルロイに雇われて不動産汚職を手伝っていたという……。一方アダムは、過去に絵画窃盗を働いていた件で強制送還されそうになっているイギリス出身の男性、トラッドフォードを弁護することになる。
キャシーの友人イーサンは弟ジャレッドの運転する車で事故に遭い、ジャレッドが大けがをする。病院で輸血が必要になったものの運悪く輸血用血液が不足しており、弟と同じ血液型のイーサンは献血を申し出るが、彼がゲイだという理由で病院から拒否される。一方ハリーが担当した殺人の裁判で被告人に無罪の評決が出るが、その評決を不服とした被害者の兄と父が銃を出して判事らを人質にし、無理やり裁判のやり直しを始める。
遺体安置所に向かうハリー。そこにあったのは、彼女の最初の夫アーサーの遺体だった。ハリーは引き取り手のいない彼の葬儀を行なうことになり……。アダムは、入れ歯を出し入れする癖のせいで解雇されたネルソンの弁護を担当。オリヴァーは差別是正措置のためにロースクールに入学できなかった白人女性ジョディの代理人になる。また、ハリーは殺人事件の重要参考人にされた影響で職につけないジョージの弁護に当たる。